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あたふたする秋、ベックとクラプトンの競演

 北海道の9月は天気が安定していて、夏のような気温の日が続いたので「ひょっとしたら、今月の平均気温のほうが8月よりも高いんじゃないの」と思っていったら、いきなり秋が来てしまった。数日前の昼過ぎから、空の色も空気感も唐突に秋に変わってしまったのだ。
 もう9月も終わりなのだから、秋が来るのも当たり前。でも、北海道の秋は冬への入り口なので「もうすぐ、冬が来るぞ」と、何だかせきたてられるような気分になってしまう。

 そんな突然の秋の訪れと共に、PCが不調になってしまった。
 酔っ払いながらネットを見ているときに、余計なリンクをクリックしてしまって、タチの悪いスパイウェアに進入されたらしく、起動するたびにセキュリティ・ソフトから警告が出てくるのだ。
 色々と調べてみると、ぼくのPCに忍び込んだスパイウェア自体は、それほど害のあるものではないようだが、駆除するのには手間がかかる奴らしい。専用の駆除ソフトや何種類かのオンラインスキャンなども試してたが、効果がなかった。
 起動のたびに警告が出るのは気分が悪いし、PCは仕事で使う道具だから、もしもの時のことを考えて、思い切ってPCをフォーマットすることにした。

 実はPCをフォーマットして、OSを入れ直すのはWindows98を使っていた時以来だ。XPというOSは比較的安定しているせいで、これまでフォーマットする必要を感じなかったのだ。
 フォーマット前のファイルのバックアップ、現在のPC環境の記録等には時間がかかったけれど、フォーマット→再インストール自体は、わずか数十分で終わってしまい「起動ディスクが必要で、数時間はかかった昔とは大違いだなあ」と感心してしまった。
 しかし、大変なのは再インストール後の作業だ。以前の環境に戻すのに「あれ、あのドライバーの入ったCDはどこへ行ったっけ?」「あのソフトのシリアルは?」などと探し物を求めて、部屋を大掃除する羽目になってしまった。

 昨日あたりからようやく使えるようになったPCはサクサクと動いて快調。ライティングのエラーの出ることが多くなっていたDVD−Rも、見事に甦った。
 4年以上も酷使したPCが再び快適に使えるようになったと思えば、復旧に費やした時間は惜しくはないけれど、やっぱりOSの再インストールは大変な作業。酔っ払ってネットの荒波の中に乗り出してはいけませんなあ。


 そんなあたふたする秋の日々の中に、ビックニュースが飛び込んできた。
 ぼくがいつも見させてもらっているブログの「Laid-Back」さんや「guitars.grrr」さんによると、既に来日の決定しているジェフ・ベックと同時期にエリック・クラプトンも来日して、来年2月21日と22日のさいたまスーパーアリーナでのライブで競演するというのだ。二人の競演は海外では何度も実現しているけれど、まさか日本で見られるとは!

 プロモーターのウドーからの正式発表はまだのようだが、ホントに実現するとして、どういうステージになるのだろうか?
 最も可能性がありそうなのは、最初にそれぞれのバンドで別々にプレイして、最後の何曲かで競演するというパターンだろうけれど、それでも二人が一緒のステージに立つ姿は見てみたい。

 2日間の限定となれば、さいたまスーパーアリーナのチケットはプラチナペーパーになりそうだし、11月のTHE・WHOとキャロル・キングの二夜連続ライブもまだ先なのに「来年の2月のことを真剣に考えなければいけないのか」と、またあたふたしてしまった。


 下の動画は「Laid-Back」さんでも紹介されていた「クロスロードギターフェスティバル」でのジェフ・ベックとクラプトンの競演による「哀しみの恋人達」。

 

 確かお蔵入りになった映像のはずなのに、こうして見られちゃうのが、ネットのすごいところ。
 さらに、冒頭からジェフ・ベックのプレイがすごい。常にアームとボリュームをいじくりながら弾いているから、あんな音が出るのだろうけど、まさにジェフ・ベックでしか出しえないトーンだ。

 実は以前から感じていたことだけど、ジェフ・ベックのギターのトーン自体は、あまり美しくない。音色という部分だけを切り取って考えると、どちらかという悪趣味なトーンかもしれない。しかし、それにジェフ・ベックの指や手が加われば、唯一無二のトーンに変化して、繊細な力技で納得させられる音がギターから出てくる気がするのだ。

 それに対して、「哀しみの恋人達」の後半で聴けるクラプトンのソロはスケールに沿った手癖のフレーズの連発のような感じがして、少し面白みに欠ける。そんな二人が競演すると、おいしいところはジェフ・ベックがさらっていくような気がするなあ。

 そんなおいしいとこどりのジェフ・ベックをもうひとつ。



 シークレット・ポリスマン・コンサートにおけるハイライトシーンの「I Shall Be Released」は、全盛期のスティングがとんでもなくかっこいい一曲。でも、よーく聴くとジェフ・ベックがバッキングとオブリガートで、さりげにすごいプレイをしていて、自分を強く主張しているのだ。
 お祭り騒ぎの中に紛れ込んでも、ただでは帰らないジェフ・ベック。日本でのクラプトンとの競演で何を見せてくれるのか、とても楽しみだ。

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 今のところと、ジェフ・ベックとクラプトンの競演が見られるDVDは、上の2枚のみ。
 とにかく、さいたまスーパーアリーナでのライブは貴重なものになると思う。

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| ジェフ・ベック | 18:23 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ジェフ・ベックと謎の美少女ベーシスト

 残暑お見舞い申し上げます。 
 北海道の暑さは一段落したが、本州方面ではまだ猛暑の日々が続いているようで、ホントこれは想像以上に深刻な事態かも。地球の温暖化については書きたいこともあるけれど、今日は久しぶりに動画ネタを。

 まずは7月28日にシカゴで開催されたクロスロード・ギター・フェスティバルからジェフ・ベックの「Cause We've Ended As Lovers(哀しみの恋人たち)」を、どうぞ。



 サングラスをかけ、昔とさほど変わらない容姿に「ホントに60過ぎてるのかよ」と驚き、アタマのチョーキング一発で「すげえ!」と感じさせるあたりは、さすが。なーんて思っていると、ジェフの横に見慣れない女性ベーシストの姿が・・・・。
 顔にはまだあどけなさが残り、ベースが大きく感じるくらいに小柄。「でも、いいグルーブ出してんなあ、この人」と思っていると、ジェフおじさんたら、曲の中ほどの一番おいしいところで、両手をベーシストに向けて、ソロをゆずっちゃう。これがまた、実にうまいのだ。

 ネットを検索しみると、この美少女ベーシストは「TAL WILKENFELD」といい、オーストラリア出身の21歳で、ベース歴はわずかに4年らしい。いやはや、世界にはすごい女性がいるものだ。
 でも、孫ともいえる年齢の女性ベーシストとにやけながら(サングラスで目は隠しているけど、きっとそうだ)競演しちゃうジェフ・ベックってのも、すごいなあ。

 ついでにもう1本。これは「TAL WILKENFELD」のベースクリックの様子のようだ。彼女にクラッときた人は、こちらもぜひ。


 
 ジェフ・ベックのことを書くつもりが、謎の美少女ベーシストの話になってしまったので、最後はクロスロード・ギター・フェスティバルを主催するクラプトンとの、かなり昔の競演を。



 シークレットポリスマンコンサートでのギターバトル。改造されたテレキャスター、通称テレギブを弾きまくるジェフが見られるという点でも貴重な1本。それにしても、昔のジェフって、やんちゃだなあ。

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 2004年のクロスロード・ギター・フェスティバルはDVD化されていて、多彩なギタリストのプレイが楽しめるという点では、おすすめのDVDだ。でも、参加していたジェフ・ベックのステージは、なぜか未収録。
 11月には今年のクロスロード・ギター・フェスティバルのDVDも発売されるようだが、今回はぜひジェフ・ベック入りでお願いしたいものだ。

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| ジェフ・ベック | 11:48 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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1986年、軽井沢のジェフ・ベック

 昨晩のyoutubeめぐりでは、ジェフ・ベック関連の映像を掘り起こしてみた。
すると出てきたのが、これ。今から21年前、軽井沢でプレイするジェフ・ベックだ。



 この時の映像は、ライブの数ヵ月後の深夜にテレビ放送されたので見た記憶がある。でも、こんなに楽しそうにジェフ・ベックがプレイしていたとは!完全に忘れていた。
 終始ニコニコと笑いながら、何度も手を挙げ、さらに派手なアクションを決める。これほど、はしゃぎながらギターを弾くジェフ・ベックってのは珍しいのではないか。会場のムードが素晴らしく、その日の調子もよほど良かったのだろう。

 スティーブ・ルカサーと競演しているのは、あの「フリーウエイ・ジャム」。しゃかりきになってギターを弾くスティーブ・ルカサーを受け継いで、すかし気味のソロから始めるあたりは、さすがジェフ。
 ヤン・ハマーが首からぶらさげて弾くキーボードには、やけに懐かしさを感じけれど、この「フリーウエイ・ジャム」のジェフ・ベックはホントにかっこいいぞ。



 おまけに、もう1本。これも同じく軽井沢でのライブから。サンタナが加わって、もうお祭り騒ぎだ。サンタナはこの頃からPRSのギターを使っていたんだなあ。
 手振りとアイコンタクトで曲が進行していく様子がよーく分かるステキなジャム・セッションだ。

FlashFlash
Jeff Beck


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 軽井沢のライブの前年のリリースされたのが「Flash」。これはリアルタイムで聴いたけれど、感想は「どうしちゃったの?ジェフ」だった。
 ナイル・ロジャースがプロデュースした唄モノ入りアルバムで、ジェフ・ベックらしくない曲の連発。おそらくファンの間では「あれだけは、ちょっとなあ」という評価だと思う。

 ぼくも、このアルバムは滅多に聴かないが、実は名曲が潜んでいる。3曲目の「Escape」と4曲目の「People Get Ready」だ。他の曲は極端な話、捨てても良いけれど、この2曲だけでも「Flash」を買う価値はある。
 特にロッド・スチュワートと久しぶりに競演した「People Get Ready」は名曲中の名曲。ロッドの唄もすごく良いけれど、ジェフの伸びやかなギターの音色は素晴らしいのひとことだ。 

| ジェフ・ベック | 23:02 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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緩急自在、ジェフ・ベックの「ブロー・バイ・ブロー」

 エレキギターを再開して、早や3カ月。少しずつ指も動くようになり、昔の感覚が戻りつつある。「そろそろ、スケールのお勉強でも」と「ロック・ギタースケールの掟」という本を買ったら、実践スコアとして、ジェフ・ベックの「Cause We've Ended As Lovers −哀しみの恋人たち」が載っていた。

 早速、コピーを始めてみると、これがかなりの難曲。テクニック的には、それほど高度な部分はないと思うけれど、ジェフ・ベックのようにフレーズに豊かな表情をつけるのは至難の業だ。
 例えば、出だしのフレーズ。ジェフ・ベックは2弦13フレットのチョークダウンとチョークアップ、そしてギター本体のボリュームコントロールだけで、あのむせび泣くような音を出しているのだが、真似するのはとても難しい。
 「まあ、こんなもんか」と半ばあきらめて、歌メロのコピーに入ると、何度も出てくるあのメロディーを手を変え、品を変えて、すべて違うパターンで弾きこなしているのが分かる。いやはや、このあたりのお手並みも、お見事である。

 とりあえず、最初から最後まで指と頭でフレーズは覚えたが、ジェフ・ベックのように弾けるようになるのは、無理だろうなあ。コピーしてみて、改めて分かるジェフ・ベック先生のすごさである。

Blow by BlowBlow by Blow
Jeff Beck


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 「Cause We've Ended As Lovers −哀しみの恋人たち」が収録されているアルバム「Blow by Blow」は、1975年にリリースされ、昔のギターキッズなら必ず一度は聴いたと思われるエレキの聖典のような1枚。
 ぼくも高校生の頃に耳タコレベルで聞き込んだ。でも、エレキギターを再開してから聴きなおすと、未だに新しい発見があるし、30年以上も前のアルバムなのに古さも感じない。

 ブログを始めてすぐに、次のアルバム「Wired」を紹介したことがあるけれど、「Blow by Blow」はヤン・ハマーという合いの手をいれるキーボードのおっさんがいない分、ジェフ・ベックのギターに集中できる。
 そのギターをひと言で表現すると「緩急自在」。ジェフ・ベックという人は力の入れ方と抜き方のポイントを、本能的に分かっている人だという気がする。良い意味でスカすのがうまいのだ。

 レゲエ・バージョンのビートルズのカバー曲「She's A Woman」でのジェフ・ベックの絶妙のスカしを聴いていると、ギターを弾く上で大切なのは引き算ではないかと思う。若い頃には、速さや音数、つまり足し算に気をとられるけれど、ホントはいかに弾かないかがギターのフレーズを作るうえでの、重要なポイントなのではないか。そんな風に感じるのは、歳をくったせいだろうか?

 ちなみに「Blow by Blow」のリリース当時の日本でのタイトルは「ギター殺人者の凱旋」。あまりに大げさでかっこ悪いタイトルだったので、誰も「ギター殺人者の凱旋」とは言わず、普通に「ブロー・バイ・ブロー」と呼んでいた。

| ジェフ・ベック | 23:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ジェフ・ベックの「ワイヤード」

WiredWired
Jeff Beck


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 今となっては時期などの記憶が少々曖昧だが、1970年代の後半の「明星」か「平凡」(今ではどちらも廃刊。付録に歌本がついたアイドル雑誌)で、山口百恵が「私の好きなロック・アルバム」という企画でジェフ・ベックの「ワイヤード」を挙げていた。
 他のアイドルが「ホテル・カリフォルニア」などの無難なアルバムを選んでいる中で「さすがに山口百恵、かっこいい選択だなあ」と感心した記憶がある。

 当時、ぼくは高校生でギターキッズだった。エレキ・ギターを手放さない日々の中で、当然「ワイヤード」もよく聴いていて「ジャケットが最高にかっちょええなあ」と思っていた。
 今もその気持ちは変わらないけれど、CDの小さなサイズに縮小されると少々迫力に欠ける。しかし、白いストラトを抱えたジェフ・ベックが揺れて流れるようなデザインは、数あるロックのジャケットの中でも、ギタリストというものを美しく的確に表現したものだ。

 ジャケットがかっこよければ、中身もかっこいいのは当然のことで、一曲目の「レッド・ブーツ」からジェフ・ベックは過激なフレーズを連発する。「ブロウ・バイ・ブロウ」、「ワイヤード」、「ゼア・アンド・バック」の三作はジェフ・ベックが最もジャズ、フュージョンに歩み寄った時期とされるが、ギターから出てくる音は時に凶暴で、ロックそのものだ。

 「ワイヤード」にはヤン・ハマーというキーボードのおっさんが多くの曲に参加していて、「ブルー・ウインド」ではジェフ・ベックとどちらもつっこみの漫才のようなフレーズのやり取りをする。このあたりの音は今聴いても斬新かつ新鮮で楽しい。30年近く前に発売されたアルバムだが、古さを感じせず、未だに新しい発見のある「ワイヤード」は、ロックギターアルバムの傑作だ。

 でも、ホントにすごいのはジェフ・ベック本人だ。
 最近のライブのビデオを見ると、若い金髪のおねーちゃんのギタリストを横に置いて、ヘラヘラ笑いながら、ピックを使わずに凶暴なフレーズを連発していた。還暦間近というのに30年前と見た目がほぼ変わらず、やることが若返っている感じがするのが、素晴らしくも恐ろしい。
 いくつになっても変わらないジェフ・ベック。彼も根っからのロックンローラーだと思う。

| ジェフ・ベック | 11:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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