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最近、書店で見つけた「ディランを語ろう」

 年度末進行の仕事と確定申告、それにイレギュラーな出張付きの仕事まで加わって、例年になく慌しい3月前半になった。
 そんなわけで、このBlogもしばらく放置となってしまったけれど、大きな山は乗り越えたので、また週1くらいのペースで更新できるはず。

 そんな慌しい毎日だったけれど、おなごみの時間もあった。
 昨年末、隣町に複合型の書店ができた。「コーチャンフォー」という店で、北海道ではメジャーな大型書店だ。ぼくは仕事で隣町に行った時、無理やり時間を作ってでも、この店に立ち寄ることにしている。

 この書店、とにかく広くて本やCDの在庫も豊富。田舎暮らしと引き換えに失くしてしまった「たくさんの本やCDを目で見て、その中から選んで買う」という楽しみを味わえる店だ。
 最近、すっかりアマゾン頼みの読書と音楽生活だったが、棚の間を歩き、実物を手にとり、ページをめくって本を選ぶという行為には、格別の喜びがある。

 そして、歩き疲れたら、店内にあるドトールコーヒーに入って、買ったばかりの本のページをめくる。都会では当たり前だった行為が、やけに新鮮で、活字好きのぼくにとっては「コーチャンフォー」で過ごす数時間が、最近の楽しみのひとつになっている。

 そんな大型書店で、浦沢直樹と和久井光司の「ディランを語ろう」を買った。

4093592020ディランを語ろう
浦沢 直樹 和久井 光司
小学館 2007-12

by G-Tools

 この本、アマゾンでの評価が意外に低くて、これまで手が伸びなかったのだが、実際に読んでみると、とても面白かった。

 著者の浦沢直樹はもはや説明不要の漫画家、和久井光司は「レコード・コレクターズ」などの評論でもお馴染みの音楽家だ。大のディラン好きが、タイトルにあるように大いに「語る」のだが、2人のボブ・ディランに対するスタンスは極めて私的である。つまり、自分にとってのディラン、自分とディランの思い出や様々なアルバムとの出会いを語り合う。
 そのため、彼らと同年代の人にしか分からないような単語(注釈はあるけど)が頻出するし、あの時代にCDでなくレコードでロックを聴いていないと、理解できないようなニュアンスや空気感が多々ある。

 ぼくは1962年生まれなので「ディランを語ろう」をワクワクしながら読んだし、2人の話に共感もできるけれど、例えば1970年代に生まれたディラン・ファンには部分的に意味不明の迷著となるかもしれない。
 でも「同世代でしか語れないディラン」という割り切り方が気に入ったし、2人のディラン与太話の中に、彼の本質を見事に捉えた瞬間があることも確かだ。
 結論として、1975年前後に思春期を迎えたディラン・ファンにはおすすめの一冊かな。


 本と一緒にCDもひとつ。
 アムネスティ・インターナショナルの創立50周年、ボブのデビュー50周年を記念してリリースされた4枚組みのトリビュートアルバム「Chimes of Freedom」。

B006H3MIV8Chimes of Freedom: Songs of Bob Dylan
Chimes of Freedom: Songs of Bob Dylan
Amnesty Internationa 2012-01-24

by G-Tools

 新旧アーチスト、新旧の録音を取り混ぜたボリューム満点のトリビュートアルバムなので、長尺で散漫な印象もなくはないけれど、輸入盤の2500円弱という値段を考えれば、充分に納得のできる内容だ。

 特に女性アーチストのカバーに素晴らしいものが多く、ダイアナ・クラールの「Simple Twist Of Fate」(ちなみの夫のコステロは「License To Kill」をカバー)やカーリー・サイモンの「Just Like A Woman」あたりは、この先も愛聴していく曲になりそう。その他にジャクソン・ブラウンやジェフ・ベックが加わっているところも、うれしい。
 ぼくは好きな曲だけを抜き出して、CD1枚に編集したものを車で聴いている。

 というわけで、今日の1曲は「Simple Twist Of Fate」(邦題は「運命のひとひねり」で、こちらも秀逸なタイトル)。
 まずは、ダイアナ・クラールのバージョンを。
 


 改めて、曲の中に隠れていてた美しい旋律に気づかされるカバーだ。

 次はボブ本人の「Simple Twist Of Fate」。



 テレビに出演しても相変わらず無愛想で、テキトーに曲を始めちゃおうボブがいい。
 なにより、フリル付きの開襟シャツの上にレザーのジャケットというファッションが似合う1970年代のディランがかっこいい!。

 最後に、もう1曲。ディランとジョージの「If Not For You」を。



 おそらくバングラディッシュのコンサートのリハーサル風景を収めたものと思われるが、いつものようにハモるようで、微妙にハモらないディランのデュエットがステキすぎる。

 わざと外すのが、ボブ・ディランの大きな特徴、未だに直らぬクセである。 
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| ボブ・ディラン | 11:48 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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蒸気機関車とボブ・ディラン

 この週末、北海道の北見と斜里の間を蒸気機関車が走った。

36年ぶりにオホーツクを快走 北見-知床斜里でSLが復活

 オホーツク海沿いをSLが走るのは36年ぶりということで、全国ニュースにもなったようだが、このあたりでは1975年まで、SLが客車を引っ張って、日常的に走っていたのだろう。

SLオホーツク号

 このSLが走る線路の近くに、ぼくは住んでいる。だから、この週末はSLが近づいてくると、まず遠くから汽笛が聞えてきた。この音が良いのだ。「やってくるぞ」という気がして、何だかワクワクする。

 もちろん、SLが家の近くを走ることが、今では非日常的なことだからワクワクするのだろうが、柔らかで力強いSLの汽笛はいつも走っているディーゼル車の汽笛とは異なる音色で、ノスタルジー以上のものを感じてしまった。
 ギター・アンプに例えるなら、真空管とトランジスタの違いだろうか。SLの汽笛は実に音楽的なのだ。


 そして、蒸気機関車が出てくるジャケットといえば、ボブ・ディランの「スロー・トレイン・カミング」が、すぐに思い浮かぶ。

B00026WU6OSlow Train Coming (Reis)
Bob Dylan
Sony 2004-06-01

by G-Tools

 1978年のリリースされたアルバムには、直前に「悲しきサルタン」が大ヒットさせ、一気に注目を浴びるギタリストになったマーク・ノップラーが参加。ジャケットと同じように土臭さをかもし出すような名演を聴かせてくれる。
 ただ、ぼく自身はボブ・ディランのアルバムの中でも意外に手が伸びない1枚だったりもする。

 もう1枚、ボブ・ディランのアルバムで機関車が描かれているのが「Dylan & The Dead」。
 1987年にアメリカで行われ、6公演で40万人を動員したというボブ・ディランとグレートフル・デッドのジョイント・ツアーの模様を収録したライブアルバムだ。

B001NERPHIDylan & The Dead (Reis) (Dig)
Bob Dylan
Sony Legacy 2009-03-31

by G-Tools

 ボブとデッドの競演といえば、ロック界における「ゴジラ対キングギドラ」並みの迫力を期待しちゃうけれど、意外にも音はゆるゆるで緊張感があまり感じられず、肩透かしをくらわされる。これは「ゴジラ対キングギドラ」ではなく「サンダ対ガイラ」かも。
 でも、聴き続けているうちに、この「ゆるさ」がクセになってくるのも事実で、ぼくはこのアルバムは嫌いじゃない。

 自分の音楽に対して、自信を失くしていたボブ・ディランはデッドとの競演によって「あるがままにプレイしながら、ツアーを続けていくことの素晴らしさ」を学んだらしい。そのスピリットが、今なお続くネバー・エンディング・ツアーにつながっているそうだ。
 そんな事実を知ると、このアルバムには音以上の価値を感じてしまう。

 最後に、列車が出てくるミュージック・ビデオといえば、ジェフ・ベックとロッド・スチュワートの「People Get Ready」。


 
 ギターを抱いたジェフが貨物車に乗り、アメリカの田舎にある駅でロッドと再会するというストーリーは単純ながらも、なかなか味わい深いものがある。
 何より、伸びやかなジェフのギターのトーンが素晴らしい。

| ボブ・ディラン | 23:13 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ボブ・ディランの中国公演が大問題に

 ちょっと前に「MSN産経ニュース」を見ていると、こんな記事があった。

Dylan 批判の「風に吹かれて」/「中国で反戦歌自粛」に異例の反論

 ボブ・ディランが、中国の政府の求めに応じてセットリストを提出し、検閲を受けてから公演したのは「フォークの神様」のくせにけしからん!ということのようだ。

 いやはや、未だに日本の新聞では「フォークの神様」だもんな。
 たぶん、記事を書いた人にとっては、北京で歌わなかったことが問題になっている「風に吹かれて」や「時代が変わる」あたりで、ボブ・ディランの成長が止まっているんだろう。
 特に日本の一般メディアでは「ボブ・ディラン=フォークの神様」という決め付けが未だに強くて、ぼくにはすごく違和感がある。

 もちろん、どこの国でライブをするにせよセットリストの検閲なんてないほうがいい。さらにいえば「そんなとこでは、プレイしないぜ」というのがロックンローラーかもしれない。
 でも、今のボブ・ディランは「フォークの神様」ではないし、ロックンローラーでもないような気がする。あえて定義するとすれば「終わりのない世界ツアーを続ける偉大な芸人」である。
 そして、彼の曲から何らかのメッセージを感じる感じないは聴く人の自由だ。

 ちなみに、北京でのボブ・ディランのセットリストは下記の通り。

1.Gonna Change My Way Of Thinking
2.It's All Over Now, Baby Blue
3.Beyond Here Lies Nothin'
4.Tangled Up In Blue
5.Honest With Me
6.Simple Twist Of Fate
7.Tweedle Dee & Tweedle Dum
8.Love Sick
9.Rollin' And Tumblin'
10.A Hard Rain's A-Gonna Fall
11.Highway 61 Revisited
12.Spirit On The Water
13.Thunder On The Mountain
14.Ballad Of A Thin Man

15.Like A Rolling Stone
16.All Along The Watchtower

17.Forever Young

 聴きようによっては「風に吹かれて」や「時代が変わる」より、辛らつな内容の歌があるような気もするんだけど・・・・。

 そういえば、2006年にストーンズが中国公演を行った時も「ブラウンシュガー」など5曲が検閲を受けて、プレイできないってことがあったはず。
 その時はそれほど問題にはならかった記憶しているけれど、ボブ・ディランの場合は批判されちゃう。やっぱり、彼が「フォークの神様」だったから?


 というわけで、今日の一曲は「Idiot Wind」



  日本語のタイトルは「愚かな風」。この曲のサビで「君が口を動かすたびに愚かな風が吹いてくる。君はバカだな、息の仕方を知っているだけでも奇跡だぜ」と、ボブは痛烈に毒づいている。
 あまりにお怒りモードが全開の曲のせいか、最近はライブでもプレイされることがない曲である。


 「Idiot Wind」が収められている「Blood on the Tracks」は、ボブ・ディランの静かな怒りのようなものが感じられる名盤だ。

B00026WU7IBlood on the Tracks (Reis)
Bob Dylan
Sony 2004-06-01

by G-Tools

 今日の午前中に「Tangled Up In Blue(ブルーにこんがらがって)」で始まり「Buckets Of Rain(雨のバケツ)」で終わるアルバムを久しぶりに聴いたが、ぼくにはこれまでで一番リアルに「Blood on the Tracks」が響いてきた。
 その理由は未だに収束の気配すら感じらない例の事故にあるような気がした。

| ボブ・ディラン | 20:03 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ボブ・ディランの元恋人、スーズ・ロトロが死去

 ディラン・マニアのみうらじゅんが「ひとりフライデー」と呼んだ「フリーホイーリン」のアルバム・ジャケット。
 星の数ほどあるロックのアルバムの中でも、あまりに有名で、未だに色あせないデザインだが、そこに写っているのは20歳のボブと17歳のスーズ・ロトロだ。

B00026WU64Freewheelin Bob Dylan (Reis)
Bob Dylan
Sony 2004-06-01

by G-Tools

 この写真はふたりが一緒に住んでいたアパートの近くで撮影され、両手をポケットに突っ込んだボブに、スーズ・ロトロがしっかりと寄り添って歩いている。
 小さなCDのサイズでは、いまひとつその素晴らしさが伝わりにくいが、このジャケットに映っている当時のボブの恋人であるスーズ・ロトロは、あまりに可憐で美しい。その姿は多くのロック・ファンの記憶に刻み込まれているはずだ。

 そのスーズ・ロトロが2月24日に長い闘病生活の末に死去されたそうだ。享年67歳、あれから40年以上の歳月が流れ、彼女は亡くなってしまったけれど「フリーホイーリン」のジャケットとその中の音楽は、ぼくの中でこれからも輝きを失うことはないと思う。


 今日の一曲は「フリーホイーリン」の中からスーズのことを唄ったといわれる「Don't Think Twice, It's All Right」を。



 初期のボブの名曲で、様々なアーチストがカバーしているが、ぼくが好きなのはボブの30周年記念コンサートでのエリック・クラプトンのカバー・バージョンだ。



 最近のクラプトンからはあまり感じられない気迫と感情のこもったギター・ソロは、ボブへのリスペクトの想いから弾き出されものだろうか。

 ふたつの「Don't Think Twice, It's All Right」とともに、彼女のご冥福を心からお祈りいたします。

| ボブ・ディラン | 19:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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改めて感じる、ディランのすごさ

 早いもので、もう4月になってしまったけれど、先月はボブ・ディランばかりを聴いていた。
 ライブハウスツアーに参戦できなかったのは残念だったが、ボブが日本に居て、ライブを続けているという事実だけで、なんとなく高揚感に包まれていた3月だった。

 そして、ライブが終わるたびに、その日のセットリストをながめていたが、本編終わりの数曲とアンコールが固定だった以外は日替わりメニューだった。何度行っても、違うライブが楽しめて、毎回新鮮な驚きのあるステージを14回も連続させたボブ。改めてすごい人だなと思う。

 日本ツアーの最終日の29日には本編の最後に毎回プレイされていた「Ballad Of A Thin Man」の替わりに「Forever Young」が披露され、滅多にないという2回目のアンコールに応えて「Blowin' In The Wind」を歌った。
 「いつまでも若く、あなたの手がいつも忙しくありますように」「でも、友よ答えは風に舞っている」。こんな唄で長かったライブハウスツアーを締めくくるボブは、ホントにステキだ。そして、実はサービス精神の旺盛な人なんじゃないかと思う。

 そういえば、ぼくが初めて動くボブを見たのは映画館だった。ザ・バンドの解散コンサートを記録した「ラスト・ワルツ」。その中で「Forever Young」はボブの登場シーンに使われた。



 白い帽子から、水玉模様のシャツを着たボブに下がっていくカメラワークが、何度見てもかっこいい。ぼくは数あるロックムービーの中でも「ラストワルツ」が大好きで、中でもボブとザ・バンドの部分は屈指の名シーンだと思っている。
 アイコンタクトとあうんの呼吸。これがボブとザ・バンドの真髄ではないだろうか。


 さらに、もう少しボブとザ・バンドがらみの動画を紹介してみたい。

 まずは1969年のワイト島のライブから「Highway 61 Revisited」。これはけっこう貴重な映像かもしれない。



 バイク事故をきっかけにして、ウッドストックで隠匿生活を送っていたボブだが、イギリスのワイト島のロック・フェスティバルで復活。

 この時のライブは「セルフポートレート」に何曲か収録されているが、それらはかなりヘロヘロな感じがする。でも、この「Highway 61 Revisited」はルーズながら素晴らしいプレイだと思う。

B0000024W3Self Portrait
Bob Dylan
Columbia 1989-08-24

by G-Tools

 ちなみに「セルフポートレート」というアルバムはリリース契約のノルマをこなしつつ、マネージャーに余計なお金をあげたくなったので、ボブが「わざと売れないように作った」という話がある。
 確かに、ボブの中でも異色の一枚だが、ぼくはこのアルバムを嫌いじゃない。例えば、とことん気の抜けた「Blue Moon」に続く、ツルツル声とザラザラ声のひとりデュエット「Boxer」あたりはボブの底なし沼を見る気がする。「このオヤジ、何を考えとるんじゃ」と思いつつ、ついつい聞き惚れてしまうのだ。

 次は動画なし、スライドショートと音のみだが、71年から72年への年越しコンサートからの「Like A Rolling Stone」。



 
 この音源が収録されている「Rock of Ages」はザ・バンドのライブの名盤だ。

B00005B4GBRock of Ages
The Band
Capitol 2001-04-27

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 2001年にリマスターされた「Rock of Ages」は従来の音源であるディスク1に加えて、ゲスト出演したボブの4曲を含む未発表曲ばかりのディスク2で構成されていて、実に聴き応えのあるものになっている。

| ボブ・ディラン | 09:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ボブのチロルチョコと「DYLANがROCK」

 今日を含めて、残すところ4公演となったボブ・ディランのライブハウスツアーだが、グッズ売り場ではボブのジャケットに包まれた箱入りのチロルチョコが売れているそうだ。

ボブ・ディラン初のコラボ相手は、チロル・チョコ

 写真を見ると「目の前にあれば、買っちゃうだろうなあ」と思うし、ライブのよきお土産にもなりそう。でも「ブロンド・オン・ブロンド」や「インフィデル」のジャケットに包まれたチロルチョコ、恐れ多くてクチにできませんな、きっと。

 ディランとチロルチョコ。本来ならあり得ないような組み合わせだが、グッズとして立派に成立しているあたりが、欲しくなる理由だろう。それにしても、初コラボの相手にチロルチョコを選ぶボブって、お茶目な人だなあ。


 コラボといえば、このCDもそうかもしれない。
 ボブのことが大好きなみうらじゅんが、選曲とアートワークを手がけた「DYLANがROCK」だ。

B0031QLITWDYLANがROCK
ボブ・ディラン
SMJ 2010-03-10

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 実はこのCDは1993年に企画されたものの、ディラン・サイドがジャケットのイラストなどを認めず、発売が許可されなかった。ただし、非売品のプロモーション盤がラジオ局やレコード店に配布されたので、実際は世に出回っているらしい。
 ぼくも「DYLANがROCK」の話を知ってはいたが、当然ながら現物は見たことがない。でも、そんないわくつきの一枚が、今回の来日記念盤として限定発売された。「これは手に入れなければならないマスト・アイテムだ」と思えたので、早速買ってみた。

 17年前のプロモ盤の選曲に比べると、レア曲が減ったので、コレクション的な価値は低くなったかもしれない。でも、決してベスト盤には入らないであろう曲を交えたひねりのある選曲はみうらじゅんらしくて、実に良い。聴いていてニヤリとさせられるし、不思議な高揚感と気持ちよさを感じる。
 みうらじゅん好き、ボブ・ディラン好きにはたまらない一枚。ようやく、ボブのお許しがもらえたジャケット、アートワークも良いです。

 ついでに、みうらじゅんのディラン本も。

4861911699みうらじゅんマガジンVol.1 ディランがロック
みうら じゅん
白夜書房 2006-08-16

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 これは発売直後に買って、ここでも紹介したこともあったけれど、久しぶりに読み返してみると、過剰なまでにボブへの熱い想いが込められた本だった。そして、写真のチョイスが素晴らしいから、ページをめくっているだけでも楽しい。
 ボブの偉大さを称えた本はたくさんがあるけれど、極めて個人的な視点から彼のかっこよさ、摩訶不思議さに迫った本はこれくらいのものだろう。その点でもCDと対になる一冊といえるかもしれない。

 最後は「DYLANがROCK」にも音源が収録されている1965年のニューポートフォークフェステバルでの「Maggie's farm」を。



 フォークからロックに移行する時期のシャープなボブが、あまりかっこいい。この時期はフォークロック期にあたるのだが、ぼくには早すぎたパンクという気もする。それぐらいボブは尖りまくっている。
 さらに、マイク・ブルームフィールドのギターも素晴らしくて、ボブに鋭いつっこみを入れまくる。最後に聴こえる観客のブーイングを含めて、1965年のディランはロックだったんだなあ。

| ボブ・ディラン | 22:37 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ディランに会いに行けず

 年度末進行の仕事もほぼ片付き、面倒な確定申告もなんとか終わらせて、やれやれと気を抜いていると、いつの間にかボブ・ディランのライブハウスツアーが始まっていた。

 今回は諸事情で大阪行きは見送ったけれど、特設サイトの日替わりのセットリストをながめているとムラムラ。よくお邪魔している「Hard Road To Babylon」のhiromerさんが5メートルの至近距離でボブのライブを見たなーんて話を読むと、さらにムラムラ。
 大人の事情と北海道からの距離という物理的な問題があったとはいえ「オレは何としてでもZEPに駆けつけべきだかも」という想いが湧き上がってくる。まあ、いまさらあがいても仕方ないので、意外にサバサバとしているのですが・・・・。

 近ごろではキーボードが中心(晩年のマイルスのようでもあるな)で、ライブの中で数曲しかギターを手にしないボブ。
 3月15日、そんなボブにギターをプレゼントした人がいるそうだ。神奈川県にある「Jerry's Guitar」のオーナーさんが手渡したギターはシンラインのストラトキャスター。ぼくは中が空洞でFホール付きのストラトは見た記憶がないのだが、ボブのために作られたオリジナルモデルのようだ。

 「Jerry's Guitar」は、ぼくの愛読書である「ジャパン・ヴィンテージ」のvol.5」でも紹介されていたお店だが、近くに行ったら立ち寄ってみたいギター屋さんだ。
 それにしてもシンラインのストラトとは、ボブにプレゼントするギターとしては渋すぎるチョイスで、素晴らしい。ボブがうれしそうな顔で受け取ったのも同然のような気がする。この後のライブで、そのギターをボブが使うことがあったら、さらにすごいな。


 そういえば、ぼくもFホール付き、シンラインのギターを手に入れた。なかなか良いので、最近はこればかり弾いている。

シンラインのFホール

 このギターについては、次回のエントリーで。

| ボブ・ディラン | 22:02 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ボブ・ディランの来日が決定、なんとライブハウス・ツアー

 ご陽気なクリスマス・アルバムにびっくりさせられたばかりのボブ・ディランだが、久しぶりの来日が決定したようだ。しかも、ライブハウス・ツアー!
 彼のキャリアや軌跡を考えると、これは驚きである。なんと全12回の公演。しかも、1階はスタンディングとくれば、どんなライブになるのだろうか?

ボブ・ディラン、ライヴハウス・ツアーの詳細

 ボブをZeppクラスの大きさの会場で見られるなんて、ぼくは想像もできなかったし、うれしい驚きではある。でも、チケット代と飛行機代はどうする?

 ってことで、今日の一曲は「Simple Twist of Fate」。



 邦題でもある「運命のひとひねり」を期待して、宝くじでも買うか。

| ボブ・ディラン | 16:58 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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ボブ・ディランと一緒にクリスマス?

 完全にノーマークだった。いつの間にか、ボブ・ディランの新作がリリースされていたのだ。
 ぼくは「ボブにホントの意味での駄作はなし、彼のアルバムはすべてに聴く価値がある」と思っている。しかし、前作からわずか半年のスパンでリリースされたクリスマス・アルバムには不意打ちをくらった気分だ。

B002MW50KOChristmas in the Heart
Bob Dylan
Columbia 2009-10-13

by G-Tools

 そして、チャリティーアルバムだとはいえ、陽気にクリスマス・ソングを唄いまくるボブも充分に不意打ち的だ。

Bob Dylan - Must Be Santa

 PVを見ると、底抜けに明るい。あのボブがサンタの帽子をかぶり、手をつないで踊っているのだから、これは衝撃的なシーンだ。

 以前に宗教色の強い通称・ゴスペル三部作をリリースしたことのあるボブだから、クリスマス・アルバムを作っても、何ら不思議ではない。でも、あまりのご陽気さにびっくりしてしまった。

 実は北海道の冬景色に、ボブのあの無愛想な声はよく似合う。だから、ぼくは冬にボブをよく聴く。しかし、クリスマスにボブってイメージはまったくなかったなあ。
 とにかく、ぼくの今年のクリスマスはボブ・ディランのアルバムと一緒である。


 昔から哲学者的、求道者的なイメージのあるボブだが、80年代にはこんなPVを作ってたことも。

Bob Dylan - Tight Connection to My Heart


 埋め込み禁止の動画なので、リンクをクリックしてほしいけれど、日本でも撮影されたPVで、ボブったら最後にダンサーと一緒にポーズまで決める。短いシーンだが、これが似合わないったらありゃしない。

 それよりも衝撃的なのは、PVの中にアントニオ猪木の元妻、倍賞美津子が登場すること。ボブに負けないオーラを感じるあたり、さすがだ。

B0012GMYLYEmpire Burlesque
Bob Dylan
Sbme Special MKTS. 2008-02-01

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 そんな「Tight Connection to My Heart」の入っているアルバムは「Empire Burlesque」だが、ジャケットからして迷走しておりますな。当時、ボブは44歳、何かと迷いの多い時期だったのだろう。

 迷走期のアルバム、PVであることはまちがいけれど、ぼくは「Empire Burlesque」を嫌いじゃない。傑作ではないが、ダメさ加減に愛べき部分のあるアルバムなのだ。ボブ・ディランに聴く価値のないアルバムはなしである。

| ボブ・ディラン | 09:01 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ボブ・ディランのサングラス

ボブとウェイファーラー ちょっと前のエントリーで紹介した「ローリングストーン日本版」の7月号を読んでいて、長年の疑問が解けた。それは、ボブ・ディランが一番とんがっていた1965年前後にかけていたサングラスについてだ。

 形から推測するに「おそらく、レイバンのウェイファーラーだろうなあ」と思っていたが、ボブのかけているサングラスについて書いてある雑誌の記事などは見たことがない。それに、ボブが身に着けているものをあれこれと気にするようなミーハーなファンも、そんなにはいないのだろう。
 でも、ぼくはボブのあのサングラスが、ずっと気になっていた。できれば、同じものをかけたいと思っていたのだ。

 「ローリングストーン日本版」の7月号の「ロックな顔をつくる」という特集によると、ボブが1965年頃にかけていたサングラスは、やはりレイバンのウェイファーラーだったらしい。
 そして、当時のアメリカでは、太陽がまぶしい場所以外でサングラスをかけるというのは、とんでもなく不遜な行為で、そんなことをするのはまともな奴ではなく、はみだし者と受け取られたとも書いてある。
 でも、ボブはスタジオはもちろんこと、インタビューの席でもサングラスをかけていた。つまり、ボブのサングラスは反抗、反逆の象徴でもあったのだ。

 その頃のスタジオの中での写真を1枚添えてみたが、シャープな顔立ちのボブにウェイファーラーがホントによく似合っていて、実にかっこいい。


レイバン RB2140A 901 「WAYFARER(ウェイファーラー)」

 ぼくはサングラスが好きで、引き出しの中にあるものを数えてみると、10個近くのサングラスがあった。実は、ウェイファーラーも持っていて、買ったのはトム・クルーズ主演の映画「卒業白書」が公開されて、あの形がちょっとしたブームになった頃だと思う。

卒業白書
トム・クルーズ
B00005HC61

 でも、10年前あたりからちょっと時代遅れな気がして、ずっとかけていなかったのだ。しかし、ボブがかけていたのがウェイファーラーと分かった以上、かけねばなるまい。「この夏はウェイファーラーだ!」と、ぼくは心に決めた。
 そう思った途端に、くもり空に時々雨が降るどんよりした天気が続いて、ウェイファーラーの再デビューは、今のところお預けに。別に曇りの日や夜にサングラスをかけていいのだが、なんだか気恥ずかしいのは、ぼくがちっともロックな奴じゃないせいだろうか。

| ボブ・ディラン | 16:20 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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