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生々しくも美しい、1971年のキャロル・キング

The Carnegie Hall Concert 1971
Carole King
B000002ADY

 前回、キャロル・キングの最新ライブアルバム「The Living Room Tour」について書いた。しかし、このアルバムとよく似た構成の「The Carnegie Hall Concert 1971」についても詳しく書きたくなってきた。そうでないとレビューとして不完全な気がするのだ。

 「The Carnegie Hall Concert 1971」は星の数ほどあるライブアルバムの中で、まちがいなく上位に位置する傑作だ。これほど生々しくも美しいライブアルバムはそうあるものではない。

 まず、収録された時期と場所がすごい。
 コンサートが開かれたのが、1971年6月18日。この直前、2月にリリースされた「Tapestry」がじわじわとチャートを上り、ついに1位になった。場所はニューヨーク。キャロル・キングの生まれたブルックリンにほど近いカーネギー・ホールである。
 つまり、このアルバムはキャロル・キングが、まさに頂点に上り詰めようとする時にホームタウンで録音された。

 最初の6曲はキャロル・キングのピアノだけの弾き語り。声とピアノに凄いテンションを感じ、静かなのにヒリヒリするような緊張感がある。「リビングルームへようこそ」と、最初からリラックスしている「The Living Room Tour」とは大違いだ。
 今でこそ堂々としたステージを見せるキャロル・キングだが、実はステージ恐怖症だったらしい。時にフラットし、かすれる声からも、その緊張感が伝わってくる。

 それでも当時の夫チャールズ・ラーキーのベースが加わる「Song of Long Ago」からは、多少リラックスし、快調にステージは進む。10曲目の「So Far Away」もあまりに可憐で美しいが、ハイライトはジェームス・テーラーとデュエットするメドレー「Will You Love Me Tomorrow~Some Kind Of Wonderful~Up On The Roof」。中でも「Up On The Roof」は泣かせる歌詞とメロディーである。
 再びピアノの弾き語りに戻るラストの「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」では、キャロル・キングの声が何度も割れてかすれてしまうれど、それすらも美しく感じるのは、彼女の肩に天使がとまった瞬間を捉えたアルバムのせいだろう。

 「The Carnegie Hall Concert 1971」と「The Living Room Tour」の間に横たわる、30数年という決して短くはない時間。キャロル・キングの故郷であるニューヨークの姿を含めて、様々なものがすごいスピードで変化している。
 でも、変わらないものもある。それはキャロル・キングのメロディーメーカーとしての才能と誠実な歌声だ。
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| キャロル・キング | 20:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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キャロル・キングの「今」が感じられるライブアルバム

The Living Room TourThe Living Room Tour
Carole King


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by G-Tools

 待望のキャロル・キングのニューアルバムが届いた。「Love Makes The World」以来の4年ぶり新作は、2枚組みのライブアルバム「The Living Room Tour」だ。

 「The Living Room Tour」は2004年に行われたアルバムのタイトルと同じ名前のツアーの様子を収録したもの。
 ライナーにある何枚かの写真を見ると、ステージの上にはソファーや観葉植物が置かれ、キャロル・キングのピアノの横にはシェード付きのライト。「ホームパーティの行われているリビングルームでキャロル・キングの歌を聴く」というのがコンセプトのツアーだったらしい。
 そのため、音作りはいたってシンプルで、ピアノとアコギに時々ベースが加わるだけ。これは1971年にニューヨークのカーネギーホールでのライブを収録した「The Carnegie Hall Concert 1971」とよく似た構成だが、決定的に違うものがある。
 それは声だ。音数の少ないアンプラグドなライブだから、声の違いがはっきりと分かるのだ。

 三十数年前に比べると、ハスキーで太くなった声。還暦を過ぎたおばさんの歌声だと思うと充分に若々しいのだけれど、当然「The Carnegie Hall Concert 1971」の頃のような瑞々しさはない。
 しかし、どこか頼りなげで、自信がなさそうな瞬間すらあった昔の声に比べると、「The Living Room Tour」でのキャロル・キングの歌声には「私はこれで生きてきたのよ」というプライドがあり、確信に満ちている。
 その声からは、競争や浮き沈みの激しいアメリカの音楽業界で、半世紀近く生き抜いてきた女性の軌跡を感じる。

 2枚組みというボリュームのせいか、代表曲ばかりではなく、隠れた名盤「Fantasy」からの「Being At War With Each Other」など、少しマニアックな曲も収録されていて、キャロル・キングの新しい側面が感じられる。
 中でも、自分の娘であるルイーズ・ゴーフィンとのデュエットする「Where You Lead I Will Follow」は聞きもののひとつ。母よりもキュートな声のルイーズ・ゴーフィンだが、二人がハモりだすと声質がぴったりと重なってしまう。「やっぱり親子なんだな」と感じられて、微笑ましい。
 その他にも1枚めラストのメドレーや観客と絶妙にハモる「(You Make Me Feel Like A) Natural Woman」など、聞き所満載の「The Living Room Tour」はキャロル・キングの今がうかがい知れるアルバムだ。

 ぼくは今のキャロル・キングの姿を、できれば小さなホールで見てみたい。このアルバムのような構成で来日公演が実現しないものだろうか。

| キャロル・キング | 20:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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橋本真也の急死とラストワルツ

ラスト・ワルツ 2枚組特別編 限定仕様版
ザ・バンド, エリック・クラプトン, ボブ・ディラン, ニール・ヤング, マーティン・スコセッシ
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 このBlogには音楽以外のことは、できるだけ書かないつもりだった。でも、頭から離れないことがある。プロレスラー、橋本真也の急死についてだ。

 ぼくは小学生の頃から父親の影響で、プロレスを熱心に見ていた。特にアントニオ猪木の全盛期の試合の数々は今でも鮮明に覚えていて、いわゆる昭和のプロレスが好きだ。だから、橋本真也という平成になってから活躍したプロレスラーにはあまり思い入れがないはずだと自分では思っていた。
 しかし、訃報を知った瞬間、強いショックを感じた。そして、未だに気持ちは少し沈んでいる。自分が思っている以上に橋本真也のプロレスが記憶に刻まれていたのが、彼の急死によって分かったのだ。

 よく考えると、橋本、武藤、蝶野の闘魂三銃士といわれたレスラーの試合はデビューからリアルタイムで見ていた。
 3人の中でも橋本はフィクションのスポーツであるプロレスの試合の中で、リアルな感情を表現できるレスラーだった。つまり、現実と虚構の境界があいまいで、そこが橋本の魅力だった。
 特に記憶に残っているのが、小川との一連の抗争。近頃のプロレスから感じられなくなったリアルな虚構が試合の中にあった。

 橋本真也が亡くなった日、訃報を知ってからは仕事をする気にならず、DVDで「ラスト・ワルツ」を見た。
 公開から30年近くが過ぎた今では「ラスト・ワルツ」の様々な内幕が明らかになってきている。「ラスト・ワルツ」は単にザ・バンドの解散を記録した美しい映画ではなかった。バックステージでは様々な思惑が複雑に絡み合っていたようだ。

 「ザ・バンドはコンサート活動を休止する。その区切りになるのが今回のライブだ。しかし、これからもレコーディングは続けていく」と宣言したロビー・ロバートソンの独断で「ラスト・ワルツ」は企画された。他のメンバーはコンサート活動の休止には反対だったという。さらにロビー・ロバートソンは「ラスト・ワルツ」のサントラ盤を手土産にレコード会社の移籍する。
 様々な策略を仕掛けるロビー・ロバートソンと、彼に翻弄される他のメンバーの困惑。そして、出演したミュージシャンの多くがコカイン漬け。これが「ラスト・ワルツ」の舞台裏らしい。
 つまり「ラスト・ワルツ」はフィクションとノンフィクションが入り混じり、多くのミュージシャンが交差する、プロレスでいうとバトルロイヤルのような映画だ。

 でも「ラスト・ワルツ」は決して悪い映画ではない。何度見ても飽きない深い映画だ。そして、単純に音楽映画としても楽しめる。
 中でも「ヘルプレス」を唄うニール・ヤング(鼻から白い粉が見えていて、編集の際に修正が施されたらしい)、「キャラバン」を熱唱するヴァン・モリソン、そして帽子のてっぺんからつま先まで全身がかっこいいボブ・ディランの出演シーンは、いつ見ても素晴らしい。

 ロビー・ロバートソンは「これは今世紀を代表するライブになる。そして、ロックの時代の終わりを告げるイベントになる」と反対するメンバーたちに言い放ったという。
 「ラスト・ワルツ」の後に、ザ・バンドはロビー・ロバートソン抜きでライブ活動を再開するが、やがてリチャード・マニュエル、リック・ダンコというメンバーを永遠に失う。ロビー・ロバートソンの言葉の通り、ザ・バンドというグループは完全に終わってしまったのだ。
 
 しかし、「ラスト・ワルツ」に出演していたゲストの中にはしぶとく生き残っている人たちが多い。
 ボブ・ディランは未だに「ネバーエンディングツアー」と題されたコンサートで世界を巡り、ニール・ヤングはスタイルを変えることなく、ニューアルバムをリリースし続けている。エリック・クラプトンの近年の大ブレイクはあえて書く必要もない。

 40歳を過ぎてから「ラスト・ワルツ」を見るたびに「大切なことは、今をサバイバルして生き残っていくことだ」と思う。
 リチャード・マニュエルとリック・ダンコ、そして橋本真也。彼らはこの世から去ってしまうには、あまりに若すぎた。

| 音楽のDVD | 20:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ストーンズファンにおすすめのサイト「Chuch's memories」

 hiromerさんのBlogで紹介されていた「Chuch's memories」というサイトが面白かった。時間をかけて隅々まで読んでしまうサイトを見つけたのは久しぶりである。

 サイトのタイトルである「Chuch」とは2002年に亡くなったローリングストーンズのチーフクルー、チュッチ・マギーのこと。彼と作者である「かもんみねこ」さんとのエピソードがメインコンテンツのサイトだが、ストーンズ関係のコラムや写真なども充実している。

 中でも面白いのがマンガ。現在、三本のストーンズ・コミックがページ内で読めるが、どれも笑える。ホンモノのストーンズファンが描いているだけに、ストーリがツボをついているし、絵もとてもうまい。こんな漫画家がいるとは知らなかった。

 ページ内を丹念に読んでいると「SGのミックとレスポールのキース」、「Player」誌に掲載された「ジョン・レノン、ジャコ・パストリアス、ジミ・ヘン、ジョン・ボーナム、マイルス・デイビス」による「バンド・オブ・ドリーム」のイラストなども見ることができる。
 かなりに大きなサイズで掲載されているからPCの壁紙にすることも可能。ぼくは早速、ミックとキースのイラストでディスクトップを飾った。この人の描くストーンズは、ホントに良いなあ。 

| ローリング・ストーンズ | 20:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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シネマバトンを受け取った

 ミュージックバトンに続き、mardi-tuesdayさんからシネマバトンというのを受け取りました。映画は近頃あまり見ないですが、思いつくところを書いてみようと思います。
 でも、このバトン、その気になれば何でも作れるので読書バトンや旅行バトン、あげくは晩飯バトンとかラーメンバトンなんかも出現したりして・・・・。

1.過去一年間で一番笑った映画

「みんな~やってるか!」

 北野武監督のギャグ映画だが、あまりにくだらない。駄作といっていいと思うが、ここまでくだらないと逆にすごい。いつもと違う笑い声で笑える映画。

2.過去一年間で一番泣いた映画

「あの夏、いちばん静かな海。」

 「みんな~やってるか!」を撮ったのと同じ監督とは思えない。この振幅の大きさが北野武の魅力でもある。
 極端に少ないセリフ、淡々と流れる映像。ホントに静かな映画だが、何度見てもぼくの心の琴線に触れる。

3.心の中の5つの映画

「イージーライダー」

 有名な映画だが、低予算のB級映画である。冷静に見れば、つっ込みどころも満載の映画でもある。しかし、ぼくは高校生の時に名画座でこれを見て、大きな影響を受けた。
 「自由とは何?」などという哲学的な影響ではない。単純に「バイクとロックはかっこいい!」と思ったのだ。今見てもThe Bandの「Weight」が流れるシーンはあまりに美しい。バイクとロックの見事な融合である。

「ラストワルツ」

 The Bandの解散コンサートの模様を撮影したドキュメント。そして、ぼくが映画館で一番回数を見た映画である。
 封切りの時は弁当を持ち込んで一日中映画館に居座り5回、その後に名画座でも5回以上。とにかく、飽きずに繰り返し「ラストワルツ」をながめた。その理由は動くボブ・ディランとクラプトンが見られたから。MTVもビデオもない時代に、動くロック・アーチストの映像は貴重だったのだ。
 そんなに夢中になって追いかけた映画のDVDが、今ではたったの896円で手に入る。えらい時代になったものだ。

「アメリカの夜」

 フランソワ・トリュフォーは大好きな監督。その彼の映画にこれまた大好きな女優のジャクリーン・ビセットが出るのだから、これはぼくにとっては大切な作品。
 映画の中で映画を撮影するという複雑な構成の映画だが、これが実に面白い。そして、この映画でのジャクリーン・ビセットの美しさには、何度見てもため息がでる。

「アメリカン・グラフィティ」

 ジョージ・ルーカスといえば「スターウォーズ」かもしれない。でも、ぼくにとっては「アメリカン・グラフィティ」のジョージ・ルーカスだ。
 甘酸っぱい映像とストーリー、全編に流れるオールドファッションなロックンロール。くそ暑い夏の夜にエアコンなしで見たい一本。

「ブレードランナー」

 最後の一本は「ブレードランナー」。今でこそSFの名作として認知されているかもしれないが、日本で公開当初はたいして話題にもならず、その後にじわじわとカルト的に人気の出た映画だと思う。
 今でも年に一回ぐらいは見るけれど、映像、ストーリ共に未だに色あせることなく、素晴らしい。

4.観たい映画

「タクシードライバー」

 バトンをもらったので2、3日映画について考えていて、見たくなったのが「タクシードライバー」。で、実際にDVDをレンタルして見てしまった。
 闇雲なパワーのある映画。そして、ニューヨークの闇が美しい。都会の狂気を描いた作品だと思うけれど、ラストは少し屈曲したハッピーエンド。不思議な余韻が残る一本。

5.次の人につないで行く

 残念ながらバトンを渡す人が思い浮かばないので、ここで終わりです。

| BEATな映画 | 11:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ベックとクラプトンが競演したチャリティーコンサート

The Secret Policeman's Concert

 先日のBlogの中で「LIVE8」に批判的なジェフ・ベックのコメントを紹介した。しかし、そんなジェフ・ベックが出演しているチャリティーコンサートがある。イギリスの人権擁護団体のアムネスティ・インターナショナルが主催した「シークレット・ポリスマンズ・コンサート」である。

 そのコンサートの模様を収録したライブ盤「The Secret Policeman's Concert」は1982年に発売され、この中のジェフ・ベックとエリック・クラプトンの競演が魅力的でよく聴いた。
 2人が一緒にプレイする曲は「Cause We've Ended as Lovers」「Farther Up the Road」「Crossroads」の3曲。正統的な直球フレーズを繰り出すエリック・クラプトンに対して、変化自在な変化球のようなフレーズをぶつけるジェフ・ベックの対比がとても面白い。

 他に収録されているアーチストはスティング、ボブ・ゲルドフ、フィル・コリンズ、ドノバン。中でもギター一本で「Roxanne」と「Message in a Bottle」を唄うスティングのパフォーマンスが素晴らしい。歌声に圧倒的な存在感と迫力があるのだ。まだ、ポリス在籍中のスティングだったが、その後にソロ活動に移行して行ったのが予感できるような音だ。
 アルバムの最後に収録されているスティングがジェフ・ベックとエリック・クラプトンを従えて唄うレゲエバージョンの「I Shall Be Released」も大好きな一曲。スティングの熱唱とそれに絡むジェフ・ベックのオブリガードが聞きものだ。

 おすすめの一枚なのに「The Secret Policeman's Concert」は現在では入手困難らしい。
 ぼくが持っているCDは1993年にジムコジャパンという会社から再発されたものだが、現在は会社そのものが倒産してないようだ。アマゾンで検索してみると輸入盤も入手困難らしく、なんと中古に19.800円という値段がついている。
 
 気軽に聞くことができないのは残念だが、9月2日には「シークレット・ポリスマン・ベスト・ライヴ」というDVDが発売される。
 収録曲は以下の16曲で「The Secret Policeman's Concert」に収録されていたいくつかのパフォーマンスが映像付きで楽しめる。

・アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ(トム・ジョーンズ)
・ロクサーヌ(スティング)
・夜の囁き(フィル・コリンズ)
・ピンボールの魔術師(ピート・タウンゼント)
・哀愁のマンデイ(ボブ・ゲルドフ)
・ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード(エリック・クラプトン&ジェフ・ベック)
・孤独のメッセージ(スティング)
・ウドゥント・イット・ビー・グッド(ニック・カーショウ)
・アイム・オール・ウーマン(リサ・スタンスフィールド)
・無法の世界(ピート・タウンゼント&ジョン・ウィリアムス)
・ビッグ・ボトム(スパイナル・タップ)
・ヘイ・ジョー(シール&ガス・アイソドール)
・ホワッツ・ゴーイン・オン(ダリル・ホール)
・ウィ・ヘイト・イット・ホエン・アワ・フレンズ・ビカム・サクセスフル(モリッシー)
・哀しみの恋人達(エリック・クラプトン&ジェフ・ベック)
・アイ・シャル・ビー・リリースト(シークレット・ポリスマン)

| ロックの名盤 | 11:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「LIVE8」を見ながら

 「LIVE8」のネット上での再放送(生でストリーミング中継されていたが、ライブ終了後にすぐに再放送が始まった)を横目で見ながら、これを書いている。

 それにしても、ネットのストリーミング中継も進歩したものだと思う。以前はアクセスが集中すると、すぐにライブ映像が見られなくなったが、今回はトリのポール・マッカートニーの時でも、ほぼ中断なしでスムーズに見られた。映像も音もそれなりに鑑賞できるレベルである。

 起きたのが7時前で、リアルタイムで見られたのはピンクフロイド、スティービー・ワンダー、ポール・マッカートニーの3組。
 20年前のライブエイドの時は、友人たちと徹夜でテレビを囲んだが、今回は子供を膝にのせてPCの液晶モニターでライブをながめた。この20年間で音楽をめぐる状況も自分の周辺も大きく変化したものだ。

 そういえば、来日中のジェフ・ベックが「ホントにアフリカの貧困がなくなるんだろうか。ぼくはミュージシャンが政治的な変化を訴えるようなポジションにはないと考えている。それに50万人もの観客が集まるような会場ではプレイに集中できないよね」と「LIVE8」について語っていた。ジェフ・ベックらしい意見だし、ある種の正論である。

 「LIVE8」のようなイベントを偽善や欺瞞とする見方もあるけれど、ぼくは音楽を楽しんだ結果、貧困が少しでもなくなれば良いと考えている。音楽は問題解決の決定打にはならないだろうけれど、何かのきっかけぐらいにはなるはずだ。

| BEATな話題 | 11:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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元ヤンキーの友達から借りた「No Nukes」

No Nukes
Various Artists
B000002H48

 高校三年の夏、それまでリーゼントでヤンキーをやってた友達が、突然サーフカットになった。バイクからサーフボードに乗り換えたのである。族からサーファーへ、あまりに唐突な転向に驚いてしまったが、音楽の趣味がガラリと変わったのにも笑った。それまでキャロルを聴いていた奴が、イーグルスやドゥビ-ブラザースなどのウエストコーストロックを聴き始めたのだ。

 その友達が「今は浜辺でこれを聞いているんや」と貸してくれたレコードが、1979年に原子力発電に反対するアーチストたちが、マジソン・スクエアー・ガーデンで開催したコンサートのライブ盤の「No Nukes」だった。
 「ファンキー・モンキーベイビー」から「原発反対のライブ」へ。「変われば変わるもんや」とあきれてしまったが、豪華なメンバーが競演する「No Nukes」は、ぼくもよく聴いた。

 最近、アマゾンでCDを見つけ、懐かしさにつられて「No Nukes」を購入したが、今聞いてもジャクソン・ブラウンとブルース・スプリングスティーンの「Stay」は涙もの。それに続く、ロックロールメドレーの疾走感もたまらない。ドゥビ-ブラザースをバックに唄う、今は亡きニコレット・ラーソンの「Lotta Love」も、しみじみ良い。70年代のアメリカンロックが好きな人なら、とても楽しめる1枚だと思う。

 しかし、原発反対と言いながら、電気をガンガンに使って、ロックンロールしているのは、いかがなものか・・・・。今なら「アンプラグド」という手段もあるんだろうけど、70年代にはそんな言葉なかったもんなあ。

| ロックの名盤 | 11:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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