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ローリングストーンズのツアーが始まった

 8月は3日に1回は更新しようと思っていたのだけれど、最後でペースダウン。月末になって、原稿の〆切が厳しくなってきたからだ。
 仕事で原稿を書くのも、趣味でBlogを更新するのも、書くという行為には変わりがない。これが違うことなら、Blogも気分転換になるのだけれど・・・・。

 と、言い訳はここまでにして、すでに始まってしばらく経ってしまったストーンズのツアーについて書きたい。セットリストなど、ネタバレになるので、それでもよければ続きをクリックしてください。

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| ローリング・ストーンズ | 09:54 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ローリングストーンズのツアーが、もうすぐ始まる

 いよいよストーンズのツアーが始まる。キックオフは今月21日、場所はボストンのフェンウエイパークという野球場。場内では、すでにステージが出来上がりつつあるようだ。
 ステージの写真を見ると、比較的シンプルだった前回のツアーとは異なり、今回はかなり大がかりである。
 ステージ両脇の建造物は立体駐車場みたいだけど、ひょっとしたらここには観客を入れるのだろうか。ステージ中央からは花道が延びているので、今回もBステージがありそうだ。
 こうしてステージの写真を見ているだけで、想像が膨らむ。いずれにせよ、今回の「A Bigger Bang Tour」の全貌が分かるまで、あと数日だ。

スティッキー・フィンガーズスティッキー・フィンガーズ
ザ・ローリング・ストーンズ


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 相変わらずストーンズ漬けの毎日で、今日聴いているのは「Sticky Fingers」。
 ぼくのようにレコードで育った世代には「Sticky Fingers」は音以外にも強烈なインパクトがあった。それは、ジャケット。なんと、レコードにはホンモノのジッパーが付いていたのだ。
 ジャケットのジーンズに取り付けられたジッパーを降ろすと、中から出てくるのは白いパンツのもっこリ写真。ストーンズも自らのレーベルの第一弾のアルバムということで力が入っていたのだろう。アンディー・ウォーホールがデザインしたジャケットは、下品でポップ。ストーンズらしさ全開である。CDになってから、このギミックが楽しめないのは残念。
 
 今回のツアー前のリハーサルでプレイされた曲目を見ていると、意外にも「Sticky Fingers」から曲が多いことに気が付いた。Bitch、Brown Sugar、Moonlight Mile、Sway、Sister Morphineと、アルバム10曲のうち5曲がリハーサルで取り上げられている。
 中でも珍しいのは「Moonlight Mile」。地味存在だけど、節操のないストーンズらしくて、好きな曲である。ストーンズには珍しくアジアンテイストというか、チャイニーズテイストを感じる。このあたりの選曲は前回のツアーでは行けなかった中国をにらんだものなのだろうか。
 他にもリハーサルではボブ・ディランの「Rainy Day Women #12 and 35」のカバーもやっていて、これはサビのフレーズ「Everybody Must Get Stoned!」で盛り上げようという下心丸見えで笑える。でも、ナマで聴いてみたい。

| ローリング・ストーンズ | 09:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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クラプトンのせつなさゆえの傑作「レイラ」

Layla and Other Assorted Love SongsLayla and Other Assorted Love Songs
Derek and the Dominos


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 紹介するのをためらうほどの名盤である。今も昔もエリック・クラプトンの最高傑作といえば、やはり「Layla and Other Assorted Love Songs」だろう。
 初めて聴いたのは、今から30年近くも前のこと。最初はこのアルバムのサウンドがよく分からなかった。高校生にはあまりに渋すぎたのだ。でも、当時のフォーマットは高価な2枚組みのレコード。意地になって聴いているうちに、じわじわとその良さが分かってきた。以来、絶え間なく聴き続けている一枚である。

 「Layla and Other Assorted Love Songs」を聴いていると、クラプトンは早く成熟して、早く枯れたかった人ではないかと思う。
 レコーディング当時、クラプトンはわずか25歳である。もちろん、今よりは若々しい声だが、25歳にしては渋くてせつない歌声、そして枯れたギターの音色。しかし、隠そうしても隠し切れない若さがにじみ出てしまう。このアンバランスさと全編に漂うせつなさが「Layla and Other Assorted Love Songs」の魅力だ。
 
 有名な話だが「Layla」は故ジョージ・ハリソンの妻パティのために作られた歌だ。のちにクラプトンはジョージからパティをぶん取って結婚する(ちなみに「Wonderful Tonight」は、パティがパーティに着ていく服を選んでいるのを待っている間にひょっこりできた曲)が、この時点ではただの横恋慕。
 つまり、クラプトンはジョージの自宅の庭で「Here Comes The Sun」や「Badge」を仲良く作りながら、親友の妻であるパティに色目を使っていたのである。まったく、とんでもない奴だ。
 親友の妻との恋。しかも、天下のジョージ・ハリソンの妻。どうにもならない恋の悩みが「Layla and Other Assorted Love Songs」のせつなさにつながっているのだと思う。なにしろ、タイトルからして「レイラとその他にも多彩な恋の歌」なのだ。

 「Bell Bottom Blues」の短いながらもセンチメンタルなギターソロに続く「消え去りたくない。もう一日、オレにおくれ」と懇願するサビには、クラプトンの情けなさ全開。
 「Nobody Knows You When You're Down And Out」はデュアン・オールマンのリリカルなスライドギターとクラプトンの悲しげな歌声が、もうたまらん。ホントに「オレのことなんかは、誰も知らねえよ」って感じだ。「アンプラグド」では少し陽気にアレンジされていたが、あれでは違う唄だ。
 「Why Does Love Got To Be So Sad?」はアップテンポで、ギターソロにもクラプトンらしい鋭さが感じられる。「恋はどうしてこんなに悲しく、せつないんじゃ!」とギターに感情をぶつけるクラプトンが素晴らしい。続く「Have You Ever Loved A Woman」もしかり。今度はブルース・ナンバーでつらい気持ちをぶちまける。
 ジミ・ヘンドリックスの死の直前にレコーディングされた「Little Wing」、あえて語るまでもない「Layla」(とんでもなく、なさけない歌詞である)。そしてクロージングナンバーの「Thorn Tree In The Garden」までを貫くせつなさには鬼気迫るものすら感じる。

 こうして「Layla and Other Assorted Love Songs」を曲別に紹介していくと、このアルバムにはクラプトンの生身の感情が丸出しであることが分かる。そして、そのぶちまけ感がこのアルバムを傑作にした。
 「Layla and Other Assorted Love Songs」を「Derek & The Dominoes」の名義でリリースしたのには、エリック・クラプトン自身に自らの名前を隠そうする意思があったらしい。しかし、クラプトンの不幸は彼の背負った悩みやつらさが歌になった時、なぜか大きなポピュラリティーを得てしまうことだ。
 不倫ソングの「Layla」はステージで必ずプレイせざるをえない曲になり、息子の転落死をきっかけにしてできた「Tears in Heven」のヒットは、現在の老いてなおビックスターのクラプトンを作るきっかけになった。
 負の感情をプラスに転換できる強さ、プライベートなことを唄に反映させるとヒットしてしまうのは、スターの条件かもしれない。しかし、それがクラプトンの意思に反しているという部分が感じられることに、彼のつらさがあるような気がする。

 今や円熟の域に差し掛かり、喧嘩別れしたジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーとも仲良くクリームを再結成できるクラプトン。彼が「Layla and Other Assorted Love Songs」のように感情をぶちまけることは、もうなさそうだ。
 このアルバムは詰め込まれているのは、あまりにも美しくせつない若気の至りである。

| エリック・クラプトン | 09:50 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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ローリング・ストーンズのウォームアップ・ギグ

ベースボールタン
 8月10日、ローリング・ストーンズがワールドツアー直前の恒例のイベント「ウォームアップ・ギグ」をカナダのトロントで行った。セットリストは以下の通り。

1.Rough Justice
2.Live With Me
3.19th Nervous Breakdown
4.She's So Cold
5.Dead Flowers
6.Back Of My Hand
7.Ain't Too Proud To Beg
8.Infamy (Keith)
9.Oh No, Not You Again
10.Get Up, Stand Up
11.Mr Pitiful
12.Tumbling Dice
13.Brown Sugar
14.Jumpin' Jack Flash (encore)

 1、6、8、9はニューアルバム「A Bigger Ban」からの新曲。10はボブ・マーリイ、11はオーティス・レディングのカバーである。7もテンプショーンズのカバーだが、こちらは「It's Only Rock N Roll」に収録されているので、モチネタともいえる。

 ぼくの注目は、やはり「Get Up, Stand Up」。ストーンズがコテコテのレゲエをどう聞かせてくれるのか、楽しみだ。ボブ・マーリイではお馴染みの掛け声「ワイヤー、ワヨォオゥオ」をミックも叫ぶのだろうか。

 ニューアルバムからのブルース・ナンバー「Back Of My Hand」ではミックがスライド・ギターを披露。ビデオクリップを見たが、これがかっこいい。
 キースとロニーを従えて、ミックが真ん中でギターを「ギュイーン」。これは今までのストーンズにはなかった展開で、かなりしびれるシーンである。今回のツアーのひとつの見所になりそうだ。

 こうしてウォームアップ・ギブのセットリストをながめながら、本番でプレイされる曲を想像するのも楽しい。場所によって多少は異なるけれど、一発目の曲は前回のツアーでは「Brown Sugar」、その前は「Satisfaction」。個人的には「Voodoo Lounge Tour」の「Not Fade Away」が一番かっこよかった。今回のオープニングは、いったい何だろう?

 毎回、ウォームアップ・ギグのニュースを聞くと「いよいよ、ストーンズのツアーが始まるぜ!」と気分も盛り上がってくるのだが、半ばかなわぬ夢と知りつつも「一度、ウォームアップ・ギグを見てみたいなあ」と思う。
Voodoo LoungeVoodoo Lounge
The Rolling Stones


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 ワールドツアーが間近に迫ってきたので、ストーンズばかり聴いている。そんな中で久しぶりに聴いてみて「あれ?このアルバムって、こんなに良かったっけ」と思ったのが「Voodoo Lounge」。
 とにかく、チャーリーのタイトなドラムが快感で、ラフな仕上がりの音もストーンズらしい。
 好きな曲はストーンズにしては風変わりな「Moon Is Up」、カリプソ風でお茶目な「Sweethearts Together」、キースのスカスカで隙間だらけのバラード「Thru And Thru」あたり。

 ただ、曲数が多くて、少々間延びする感じが残念。ニューアルバムの「A Bigger Ban」も16曲入りだから、この辺が心配だ。
 CDだからといって、収録時間いっぱいに詰め込まなくても、厳選10曲、全力疾走の40分って感じの方がストーンズには似合っている気がするのだが・・・・。

| ローリング・ストーンズ | 09:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「セキュアCD」と「iTunes Music Store」

 東芝EMIがパソコンでの使用を考慮した音楽CDの「セキュアCD」を販売するらしい。
 悪名高きCCCD(コピーコントロールCD)はソニー、エイベックスの事実上の敗北宣言でなくなったのかと思っていたら、東芝EMIは未だにCCCDをリリースしていて、今度は「セキュアCD」ときたもんだ。ローリング・ストーンズやポール・マッカートニーのニューアルバムは「セキュアCD」になるようだ。

 この「セキュアCD」の仕様を読んでみると、CCCDよりもゆるい規制のような気がするが、対応OSはWindows XPのみ、MacintoshやiTunesには非対応。つまり、パソコンでの使用を考慮したといってもWindows XPでしか聴けない。当然ipodへの曲の転送も不可だろう。
 メーカーにすれば「ハイ、パソコンで使えますよ。MP3プレイヤーにも転送できますよ、CCCDよりは良いでしょう」ってことなんだろうけど、Macintoshで聴けないのだから商品としては最初から不良品だ。
 最も普及しているMP3プレイヤーのipodで聴けない音楽、お金を出して買ったユーザーが平等に扱えないCDを平気で売るメーカーの気持ちが分からない。

 個人的にはCDに音楽以外のデータが入っているのが気に入らない。ぼくは音楽を買うのであって、コピーコントロールの技術なんて欲しくない。そもそも、20年以上前の規格であるCDで、現在の音楽事情に対応しようとすること自体に無理があるのだ。
 もちろん、著作者の権利を保護するのは大切だと思うけど、お客を最初から疑ってかかるような商売はいかがなものだろう。
 ついでに、どんなソフトウエアを組み込んで転送やコピーを制限しようとしても、それらは必ずクラックされる。コピー不能とされるDVDですら、ある種のソフトを介するといとも簡単にフルコピーできるのだから、クラックできないコピーコントロール技術などありえない。

 音楽メーカーが相変わらずお馬鹿なことをやっている間に「iTunes Music Store」はわずか4日間で100万曲を販売したそうだ。
 「日本の他の音楽配信サービスが1カ月で達成した実績の2倍にあたる曲数が、わずか4日で販売された」そうで、遅れてやってきた「iTunes Music Store」の一人勝ちである。このままではCDは過去の遺物になるだろうし、CDを売って利益を上げるという旧来のビジネスモデルも通用しなくなる。

 他の音楽配信サービスも「iTunes Music Store」のスタートに伴って、一斉に値下げをしたようだが、いったいこれまで何をしてきたのだろうと思う。おかしな信号をCD入れるヒマがあったら、日本の音楽メーカーはユーザーの今の気持ちを考えた方がいい。

A Bigger Bang
The Rolling Stones
B000A7Q27I


 アマゾンではストーンズのニューアルバム「A Bigger Bang」のアメリカ盤が1670円。おかしな信号が入った国内盤の「セキュアCD」仕様なら2548円。どちらを買うかは言うまでもない。

| BEATな話題 | 09:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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19歳、「ステレオ太陽族」の夏

ステレオ太陽族ステレオ太陽族
サザンオールスターズ


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 今から24年前、10代最後の夏のテーマソングはサザンオールスターズの「ステレオ太陽族」だった。19歳の夏は、常に「ステレオ太陽族」が鳴っていたような気がする。
 ぼくにとってのサザンオールスターズは「TUNAMI」ではなく、「ステレオ太陽族」に入っているビリー・ジョエルみたいな「My Foreplay Music」やメロウな名曲「素顔で踊らせて」であり、ふいに流れてくると胸がキュンとする「栞のテーマ」だ。

 そんな思い出深い「ステレオ太陽族」なのに、CDは持っていない。手元にあるのはレコードを録音したカセットテープだけ。未だにひと夏に1回ぐらいはカーステレオにテープをセットして車の中で聴くけれど、少しくもった音に過ぎ去った年月を感じる。

 19歳の夏も43歳の夏も、夏に変わりはない。でも、19歳の夏は一度しかない。「ステレオ太陽族」を聴くと、子供でも大人でもなかった微妙な年頃の甘酸っぱい夏を思い出す。
 あの夏を一緒に過ごした友達やガールフレンドは、今頃どこでどんな気分で、今年の夏の空をながめているのだろうか。

 24年、決して短い時間ではないけれど、今でも「ステレオ太陽族」を聴くと、あの夏の断片がリアルに浮かび上がってくる。音楽を伴った記憶は、時にびっくりするくらい鮮明だ。

| ロックの名盤 | 20:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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iTunes Music Store、国内サービス開始

 「iPod」ユーザの方は「待ちに待った」といったところだろうか。「iTunes」による音楽配信サービス「iTunes Music Store」が日本でもオープンした。アップルコンピュータもCEOのスティーブ・ジョブズをわざわざ来日させて「iTunes Music Store」のプレゼンテーションをするほどの力の入れようだ。
 買える曲は約100万曲、価格は一曲150円か200円。iPodは国内でも100万台以上も普及しているともいわれ、必須ソフトの「iTunes」からワンクリックで購入可能となれば、「iTunes Music Store」の日本での成功は約束されたようなものだろう。

 「iTunes Music Store」のオープンで音楽はネットから買うことが普通になれば、音楽のあり方は大きく変わるはずだ。
 まず、買うのが曲単位なのだから、アルバムの必然性がなくなる。アルバムすべてを買わなくても、試聴して好きな曲だけを買えばいい。従来のように10曲以上も入っているアルバムという存在は希薄になるだろう。
 CDというメディアの必要性もなくなる。買った曲は「iPod」で聴き、必要であればCDRなどにバックアップすればいい。10年後には「昔はCDをお店で買っていたね」という時代が来るかもしれない。

 過去を振り返れば、音楽は記録メディアの変化によって形を変えてきた。SPレコードからLPレコードに変わり、録音時間が飛躍的に長くなった。
 ビートルズの「サージェント・ペパーズ~」に代表されるトータルアルバムや、ここで紹介している60年代や70年代のロックの名盤も、LPレコードがあってこその産物だ。
 さらにCDの時代になって、LPレコードのように裏返す必要も丁寧に取り扱う必要もなくなり、音楽はとてもカジュアルなものになった。
 ぼくもアマゾンで月に数枚のCDを買い、リッピングした曲やダウンロードした曲をMP3プレイヤーで垂れ流し状態にして聴いている。聴いた感想までこうしてBlogに書いているのだから、今や音楽生活自体がインターネットとコンピュータなしでは語ることができない。

 しかし、音楽と昔より深くつきあっているかというと疑問がある。
 少ないこずかいを握りしめ、レコード屋でパタパタとレコードをめくりながら、慎重に品定めして選んだ一枚を、繰り返し繰り返し擦り切れるまで聴いていた頃のほうが、音楽と真剣に向き合っていた気がする。
 手元に残った何枚かのLPレコードをながめるたびに、あの頃に聴いていた音楽との濃厚で甘い関係がよみがえる。こんな時代からこそ、あえてレコードプレイヤーを買おうかな。

| BEATな話題 | 20:22 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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暑苦しいまでに濃厚な,マイルス・デイビスの「On the Corner」

On the CornerOn the Corner
Miles Davis


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 ここ数日の北海道は、とても蒸し暑い。風が吹いてもまとわりつくような重さで、ちっとも北海道らしくない。
 涼を求めて北海道にやってきた旅行者はげんなりだろうが、実は住んでいる者はそうでもない。年間1週間あるかないかの暑さが、うれしいのだ。もう3ヶ月もすれば、雪が降る。厳しい冬のことを考えれば、少々暑くても不快ではない。
 今日の昼下がり「暑い日にはレゲエかビーチボーイズやね」と思いながらCDラックに向かうと、マイルス・ディビスの「On the Corner」が目にとまった。夏の午後には似つかわしくないほどに、濃厚な音が詰まったアルバムだ。

 「On the Corner」はドラムやパーカッション、手拍子が入り乱れて鳴りまくり、のたうちまわるリズムの隙間をついて、マイルスのワウワウ・トランペット(ワウワウというギター用のアタッチメントを使って電気的に音を歪ませている)が絡みつく。その他にもサックス、エレピ、オルガン、エレキギター、ベース、さらにタブラー、シタールといったインド楽器も加わって、音の洪水を作り出している。
 初めて聴くと少し不気味な音にも感じる「On the Corner」は、まるで「妖怪大戦争」のようなアルバムだ。ある意味で夏らしい。

 「On the Corner」はジャズではない。このアルバムはファンクの影響が強いともいわれているが、はたしてこれのどこがファンキーなんだろう?ぼくには分からない。アルバムタイトルからストリートミュージックの頂点を極めた1枚という評価もあるらしいが、街角で踊りながらこれを聴けるか。
 「じゃあ、この音楽は何?」と問われると答えに困る。結論はきっと「マイルスの音楽」なんだろうなあ。

 驚異的なのはマイルスがこのアルバムを作ったのが、今から30年以上も前の1972年ということだ。鋭利な響きの音の塊は、少しも古臭くは感じられない。むしろ、21世紀の今だからこそ理解できる音ではないか。
 既存のジャンルに属さないマイルスの音。「ジャンル分けなどくだらねえ」と笑い飛ばすかのように独特で迫力のある音。「On the Corner」の後にも先にも同じ様な音はない。

 暑い夏の午後に聴く「On the Corner」の濃厚なリズムのうねりは、なかなか痛快だった。明日も北海道は蒸し暑いようだ。

| ジャズの名盤 | 20:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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シャッフルしながらロングドライブ

 一昨日は仕事で釧路へ行ってきた。
 網走から釧路までは約150キロ、車で2時間ちょっとの距離。北海道の場合、郊外の道は時速80キロぐらいで車が流れていて、1時間に60キロ以上進める。釧路の市街地までは渋滞する箇所などないので、距離の割には時間がかからない。移動の感覚が一般道でも高速道路に近いのだ(ただし、取締りには要注意だけど)。

 しかし、走りなれた釧路までの道のりは、どうしても単調なドライブになる。はっきりいって、退屈だ。でも、最近は「Zen Micro」があるせいで、CDチェンジャーを使っていた頃より格段にドライブが楽しい。
 好きな曲がランダムに次々と流れるシャッフル機能は、長距離ドライブで威力を発揮する。次は何かなあとワクワクするし、仮に音楽を10時間以上流しっ放しにしても、同じ曲がかからないのは、よく考えればすごいことだ。

 ほんの10数年前、車で聞くのはカセットテープが主流だった。何本ものテープを持ち込み、とっかえひっかえして車内のBGMにしていた。その中には自分で作ったオリジナルのテープもあって、曲と曲順を考え抜いて作ったが、そのうち中身を覚えてしまう。
 CDチェンジャーを装着してからは、テープ交換の手間はなくなったが、そのうち一巡してしまうし、マガジンの中のCDを交換するのが面倒だった。

 ぼくは「Zen Micro」とカーステをつなぐのに、FMトランスミッターではなく、確実性の高いカセットアダプターを使っている。近頃では「ipod」と簡単に連携するカーステも発売されているけれど、カーステのフロントパネルに外部入力端子があればいいのにと思う。これさえあれば、コード一本でMP3プレイヤーを接続できて、見た目もスッキリするのだけれど。
 いずれにせよ、これからは車のBGMはMP3プレイヤーを使うのが主流になっていくだろう。シャッフル機能が一番楽しいのは、やはり車の中だ。
Power in the Darkness Power in the Darkness
Tom Robinson Band


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 一昨日のドライブ中に聴いた曲のベストトラックはトムロビソンバンドの「2-4-6-8 Motorway」。
 かれこれ30年ほど前のパンク全盛期のヒット曲。いたってシンプルなロックロールだけど、その疾走感が未だに素晴らしい。

| MP3プレイヤー | 20:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

2005年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2005年09月

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