2007年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2007年12月

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アビーロード・スタジオの中のビートルズ

ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実
奥田 祐士


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 今月に読んだ本の中で、一番面白かったのが「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」だ。
 その偉大さに比例して、ビートルズ関連の書籍は多いけれど、スタジオ内の彼らを描いたものでは、これが決定版といえそうだ。

 作者のジェフ・エメリックはレコーディング・エンジニアとして、ビートルズの最初期のレコーディングから最後のアルバムとなった「アビーロード」までに立ち会ったという人物だけに、中身はかなり濃厚である。
 ジェフ・エメリックは人事異動でビートルズのレコーディング現場を一度離れたこともあるが、彼らのアルバム中でも最も革新的な音作りが聴ける「リボルバー」からは、メインのエンジニアを務めめている。それだけに、ビートルズのサウンドマジックの秘密の種明かしが満載で、どのエピソードもスリリングだ。

 また、鉄壁の団結を誇ったビートルズがバラバラになってしまって、グループのリーダーがジョン・レノンからポール・マッカートニーに移り変わっていく様子、彼らが設立した会社であるアップルのでたらめな経営ぶりなど、フレンドリーで偉大だったグループが崩壊していく過程が詳細に描かれていて、スタジオエンジニアから見たインサイドストーリーという観点からも、とても面白い内容だった。

 でも「ホワイト・アルバム」のレコーディング時の徹底的に険悪なムードや、かなり辛らつな表現されているメンバーの性格描写などは、正直なところ読んでいて「なにも、そこまで書かなくても」と思う部分もあり、ビートルズに甘い幻想を抱いたままでいたい人は読まないほうがいいかもしれない。
 特にジョンに関しては手厳しくて、気分屋で機嫌が悪くなると手が付けられず、曲を最後までスタジオで我慢強く仕上げるという根気強さに欠けたと指摘。さらに、クスリに溺れていく様子なども描かれているので、ジョンを「愛と平和の人」と思い込んでいると、違和感が大きいだろう。

 ただ、以前にも書いたが「愛と平和のジョン・レノン」は彼の死後に作られたイメージである。ぼくの知っているジョンは「港町の不良でマザコン、女好きでジャンキー、晩年はハウスハズバンド。そして、何よりも素晴らしいロックンローラー」だった。だから、ジョンに関する表現は、かえって人間臭くて、好感が持てる部分もあるし、ポールも含めて完璧な天才などいないことを感じさせてくれる。

 総ページ数が600ページを越える高価な本だが、レコーディングスタジオのミキシング卓から見たビートルズを詳細に描き、そこからの視点が最後までぶれない「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」は、コアなファンにはおすすめの一冊だと思う。

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| ビートルズとその周辺 | 19:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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初冬に聴く「Facing You」

 特に意識をしているわけではないけれど、秋から冬にかけてはジャズを聴く時間が長くなる。
 春から夏は、ロックとジャズの比率が8:2くらいなのに、寒くなって雪がちらつき始めると、これが5:5のイーブンに近づいていく。北海道の厳しい冬には、派手なロックよりも、ジャズが似合う気がするからだ。
 ただし、例外はボブ・ディラン。彼の無愛想な声は、冬に聴くのがふさわしい。これから迎える本格的な冬のBGMは、ボブ・ディランとジャズが中心になっていく。

Facing YouFacing You
Keith Jarrett


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 ぼくの中でジャズの季節である冬。そして、初冬によく聴くのがキース・ジャレットの「Facing You」だ。
 このアルバムはキース・ジャレットがキャリアの中で、初めてソロピアノに挑戦したアルバム。さらに、現在まで30年以上も関係が続く、ドイツのECMレーベルから初めてリリースしたアルバムであり、数年後にリリースされる「ケルン・コンサート」への布石ともいえる。
 つまり「Facing You」はキース・ジャレットの長いキャリアの中でも、特別な意味を持つ1枚なのだ。

 このアルバムに関しては、くどくどと中身の説明をするのは野暮なことかもしれない。比較的コンパクトな長さの全8曲の流れに、耳をゆだねていればいい。
 難解なアルバムではないし、素直に「あー、きれいなメロディだなあ」と聞き流しているうちに、キース・ジャレットというピアニストの良さが分かってくる。「Facing You」は、そんなアルバムではないだろうか。
 でも、単に可憐で美しいメロディを弾くだけが、キース・ジャレットではない。マイルス・デイビスとの関係を重ね合わせて考えると、このアルバムから彼の凄玉ぶりが見えてくるのだ。

 実は「Facing You」をレコーディングした時に、キース・ジャレットはマイルスとヨーロッパツアー中だった。そのオフの日を利用して、このアルバムをレコーディングしたのである。
 どこかのグループに所属しながらも、コンスタントにソロアルバムをリリースする。これはジャズの世界では当たり前のことで、別に何の問題もない。しかし、キース・ジャレットが所属していたころのマイルスは、最も過激なエレクトロニクス期を突き進んでいた。優雅にスタンダードナンバーの「枯葉」をプレイしてのではなく、どこまでも過激な「ディレクションズ」や「ファンキー・トンク」を、ステージでぶちまけていたのだ。
 当然、キース・ジャレットもおとなしくピアノを弾いていたわけではない。リングモジュレーターというエフェクターを通したエレピやオルガンで「ギャコ、ギャコ」とマイルスをあおりまくっていたわけで、この時期のブートを聴くと、2人のインタープレイは壮絶だったことが、よーく分かる。

 オフィシャル盤ではロックの殿堂フィルモア・イーストで録音された2枚組みの「At Fillmore」で、過激なキース・ジャレットが聴ける。
 このアルバム、かっこよさが連続するから聴き所が多い。そして、マイルスにケンカを売り続けるキース・ジャレットの凶暴なオルガンも、このアルバムの大きな魅力のひとつだ。

 
At Fillmore: Live at the Fillmore EastAt Fillmore: Live at the Fillmore East
Miles Davis


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 でも、そんな過激なツアーの合間に「Facing You」のようなアルバムを、たった1日でさらりとレコーディングしちゃうのだから、キース・ジャレットという人は只者じゃない。
 マイルスというダークで強力な音楽の世界の真っ只中に身を置いているのに、そこからスルリと抜け出して、何の影響も感じられない「Facing You」のようなアルバムを作るのには、とてつもないパワーがいるはず。でも「Facing You」からは、マイルスの「マ」の字も感じられない。これはよく考えれば凄いことなのだ。

 つまり「Facing You」というアルバムは、マイルス・デイビスという巨大な嵐の中にある一瞬の静寂のようなもので、初冬の穏やかな天気の日の午後に聴くのが、もっともふさわしい。

| ジャズの名盤 | 22:37 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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コンパクトなパワーサプライ

 ちょっと前のエントリーで、エフェクトボードを組んだことを書いた。
 足元のボードにエフェクターを並べて、カチャカチャとやりながらトーンを変えていくのは楽しいけど、これをやりだすと電源のことが気になってくる。5、6個のエフェクターを常時並べて遊んでいると、電池ではコストがかかり過ぎてしまうからだ。
 「いくつものエフェクターへ、電源を供給できるパワーサプライを買うか」と思っている時に、友達がメールで「これ、良いよ」とすすめてくれたのがワンスポットのACアダプターだ。


Visual Sound/ワンスポットACアダプター9VCD

 このパワーサプライ、普通のACアダプターにも見えるけれど、実はこれ1台で1700mAもの電流を取り出せるから、複数のエフェクターに電源供給が可能である。
 但し、その場合は別売りのマルチプラグ5ケーブルが必要になる。


Visual Sound/1SPOT マルチプラグ5ケーブル MC5

 このケーブルをACアダプターにつなげることによって、5台までのエフェクターに電源供給ができるパワーサプライになるのだ。マルチプラグ5ケーブルをもう1本使うと、最大9台のエフェクターを動かすことも可能だ。

 極性は一般的なセンターマイナスなので、この組み合わせでほとんどのメーカーのエフェクターに電源供給できるようになるが、MXRやRAT2が有名なPROCOのエフェクターを使う場合は3.5Φミニプラグアダプターが必要になる。さらに、電池駆動のみエフェクター向けのアダプターも用意されている。

 最初は「こんなにスリムなアダプターで、ホントに何台ものエフェクターが動かせるの?」と疑問を感じていたけれど、実際に使ってみると、これ1台でBOSSやMXR、ジムダンロップのワウ、アイバニーズのペダルチューナーなど、複数のエフェクターが何の問題もなく動作する。
 このワンスポットのACアダプターは、コンパクトで値段もお手軽。実に使いやすいパワーサプライだと思う。

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| エレキギター、再び | 18:36 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ローリング・ストーンズ、テイラー期のブートレッグ

 コンサートなどを密かに録音し、アーチストの許可を得ずに発売されているCDやDVDをブートレッグ、またはブートと呼ぶ。
 昔は客席で録音されたオーディエンスモノや、FMやテレビで放送された音源を流用したものが多かったけれど、最近ではミキサーからライン録音されたものや、レコーディング時のアウトテイクが流出したものなど、正規版と変わらない音質のブートレッグも多い。

 レコードの時代、ブートレッグは海賊盤と呼ばれ、輸入盤専門店や雑居ビルの中にあるあやしいレコード店で、ひっそりと売られていた。価格が通常のレコードよりも高くて、聴いてみるまで中身の分からない海賊盤を買うのは、とても勇気のいる行為だった。
 ちなみに、ぼくが初めて買った海賊盤は、ビートルズの武道館公演がテレビ中継された時の音源をレコード化したもの。ジャケットが真っ白で、確か3000円だったと思うが、半年ぐらいして、日本テレビでビートルズの武道館公演が1回限りで再放送されて、ガックリときた記憶がある。
 今では、ネット通販でブートレックが買えるし、Youtubeを検索すればロック関係のお宝映像が溢れるぐらいにヒットするのだから「えらい時代になったもんだ」と思う。

 集めだすとキリがないので、ぼくはブートレッグを積極的に買っているわけではない。それでも、手元にはかなりの枚数のあやしいCDがある。それらは主に中古で買ったものだ。
 この前も「Hでオフ」なリサイクルショップのCDコーナーを見ていると、ローリングストーンズのブートレッグが500円で数枚並んでいたので、即ゲットした。

 その中の「JUMPING JACK FLASH」という何のひねりもないタイトルのブートレッグは、1972年7月のマジソンスクエアーガーデンのライブを録音したものだった。
 これは「WELCOME TO NEW YORK」という名で、長らくファンに親しまれてきた海賊盤をコピーしたCDらしいが、なんとステレオのライン録音。正規盤並みの音質とまではいかないが、キースとミック・テイラーのギターの音がちゃんとセパレートしているので、70年代初期のストーンズの絶妙のギターアンサンブルが鮮明に聴き取れる。
 リズムを刻むことに徹したキースが作り出す音の太いうねりに、ミック・テイラーの流れるように華麗で、時にはアグレッシブなギターソロが絡みつく展開は、この時期のストーンズにしかないものだ。
 ぼくは「ライブに限定すれば、ストーンズのピークはミック・テイラーが在籍した時代だろうなあ」と思っていたが、こういうのを聴くと、その想いは確信へと変わる。


 ミック・テイラーがストーンズに在籍していたのは1969年から1974年までの、わずか5年間。アルバムでいうと「Let It Bleed」から「It's Only Rock 'N Roll」までがティラー期にあたる。

 そして、テイラー期には公式のライブアルバムとして「Get Yer Ya-Ya's Out!」がリリースされている。

Get Yer Ya-Ya's Out!Get Yer Ya-Ya's Out!
The Rolling Stones


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 これは名盤だし、すごいライブだと思う。でも、1972年の音源を聴くと、加入した直後の1969年の録音だけに、ミック・テイラーのストーンズに対するなじみ度が、まだ低いようにも感じられる。

 映像としては、ブライアン・ジョーンズの追悼コンサートとなったハイドパークでのライブと映画「ギミー・シェルター」がリリースされている。

ハイド・パーク・コンサート リマスター版ハイド・パーク・コンサート リマスター版
ザ・ローリング・ストーンズ


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ギミー・シェルター
ザ・ローリング・ストーンズ
B00005FHHH

 どちらも興味深いシーンが満載だが、2本とも純然たるコンサート映画ではない。残念ながら、記録映画的な意味合いも強い作品だ。
 「ハイドパーク」はミック・テイラーが加入したばかりで、バンドのアンサンブルが未熟で最高の出来とは言い難い。また「ギミー・シェルター」では、どうしても「オルタモントの悲劇」が目立ってしまい、ストーンズのプレイに集中できない。
 つまり、テイラー期のライブでのストーンズが、いかに凄かったかを克明に記録しているアルバムや映像は、今のところ公式にはリリースされていないともいえるのだ。 
 
 しかし、Youtubeでは何本かの72年のライブ映像を見ることができる。
 最初の「All Down The Line」は、キースが刻むコードにミック・テイラーのスライドギターがからむという、この時期のストーンズを象徴するような映像だ。



 2本目の「Bye Bye Johnny」はチャック・ベリーのカバーだけに、キースがリードをとっている。ストーンズのギタリストが、2人ともレスポールを使っているのは、とても珍しいのではないだろうか。




 1972年ツアーは「レディース・アンド・ジェントルメン」「コック・サッカー・ブルース」という2本の映画用に撮影され、音源も2枚組みのライブアルバムとして発売される予定だったらしい。
 しかし、悪名高いストーンズの元マネージャーのアレン・クラインが、著作権を所有しているデッカ時代のストーンズの曲を使用することを拒否したために、あえなくお蔵入り。今も未発表のまま、どこかで眠っているはずだ。

 ライン録音のブートレッグやYoutubeの動画は、それらからの流出だがと思うが、いずれ公式にリリースされないものだろうか。テイラー期のストーンズをもっと聴きたい、もっと見たいぞ!

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| ローリング・ストーンズ | 16:22 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビートルズの映画「HELP!」がデジタルリマスター

 ぼくが高校生の頃、夏休みや冬休みなると、大阪のどこかの映画館では「ビートルズ祭り」なるものが開催されることが多かった。

 お祭りの中身は、単に「ビートルズがやって来る、ヤー、ヤー、ヤー」「ヘルプ!4人はアイドル」「イエローサブマリン」「レット・イット・ビー」の4本の中から3本を上映するだけだったが「マジカル・ミステリー・ツアー」やビートルズのドキュメンタリー映画も見たことがあるような気もする。ひょっとしたら、映画のラインアップはもう少し豊富だったのかもしれないが、かれこれ30年以上も前の話だけに、記憶がかなり曖昧だ。さらに、ファンクラブ主催のフィルム上映会も、年に数回はあったと思う。

 とにかく、ビデオがそれほど普及していなかった時代に、動くビートルズは見られる機会は、とても貴重だった。だから、ぼくは「ビートルズ祭り」があると、映画館にお弁当を持ち込んで、1日中スクリーンにかじりついていた。
 そもそも、ぼくがビートルズを好きなったきっかけは、中学三年にあがる前の春休みに、テレビでムッシュかまやつがナレーターを務める「レット・イット・ビー」を見たことがきっかけだった。新しいファンの方には理解しにくいかもしれないが、映画とビートルズの関係は今からは想像できないくらいに濃厚だったのである。

ザ・ビートルズ ヘルプ!〈スタンダード・エディション〉ザ・ビートルズ ヘルプ!〈スタンダード・エディション〉
ザ・ビートルズ リチャード・レスター


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 今月、そんなビートルズの映画の中から「ヘルプ!4人はアイドル」がデジタルリマスター、音も5.1ch化されてDVDで発売された。
 いつまにかタイトルが長らく使われてきた邦題「ヘルプ!4人はアイドル」から単なる「ヘルプ!」に改題されているのが気に食わない(これまで40年以上もその名前で通してきたんだから、今さら変える必要があるのか?独自の邦題も大切なのではないか)が、その気になれば、ビートルズの名作コメディが高画質のDVDで見られるのは、うれしいことだ。
 このところ欲しいDVDが連続して発売されているので、まだ「ヘルプ!」を買っていないが今月号の「レコード・コレクターズ」のレビューによると、今回のデジタルリマスターはフイルムの経年変化による劣化を完璧に克服したものらしい。画面のキズもなく、映画館で見た時にも感じた60年代的な総天然色が鮮やかに再現されているようだ。

 これで「ビートルズがやって来る、ヤー、ヤー、ヤー」「ヘルプ!4人はアイドル」「イエローサブマリン」がデジタルリマスター、DVD化されたわけだが、残る「レット・イット・ビー」のリリースは、いつになるのだろう?
 「レット・イット・ビー」には、解散直前のバラバラ状態のビートルズが至る所で映し出されて、見ていて辛い部分も多々あるけれど、それも今となっては貴重な記録である。かなり前から、リマスター作業が進んでいるというウワサも流れていたが、映画用のフィルムに記録されていたであろう膨大な時間の未公開シーンとあわせてのリリースが待ち遠しい。

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| ビートルズとその周辺 | 16:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ギター用の工具は100円ショップで

 エレキギターの簡単な調整、日常のメンテナンス程度ならドライバー、ペンチ、六角レンチくらいがあればできるけれど、もう少し踏み込んだ調整や改造を行おうとすると、その他にも工具が必要になる。
 ぼくもエレキギターをいじくりまわすようになってから、色々な工具を買い揃えた。それらの主な購入先は、家の近くにある100円ショップ。具体的な名前を出すと「ダイソー」だ。

 ひと昔前の100円ショップのモノは「安いけれど、あまり良くない」というイメージもあった。でも、最近の100円ショップの商品のクオリティは、かなり高い。少なくとも、ぼくが買った工具類に関しては、充分に使えるし、耐久性もありそうだ。

100円ショップでそろえた道具たち

 写真の工具はすべて100円ショップで買ったものだが、左から順番に紹介してみよう。
 まず、ノギス。プラスティック製で目盛りは1ミリ単位だが、ギターの調整用には充分な精度だ。次は六角レンチのセットで、これくらいの種類があれば、ギターに使われているネジには充分対応できる。
 その下のオレンジ色のはミニ万力だ。ハンダゴテで作業をしていると「小さな部品を押さえておく手が、もう1本欲しいなあ」と思う場面がよくある。そんな時、これにジャックやポットなどを固定しておくと、ハンダ付けもスイスイと進む。本体は吸盤でテープルなどに固定できるようになって、意外に強力にくっつく。

 その左隣はドライバーが2本。柄がオレンジのは大き目のマイナスドライバーで、フェンダー系のギターのトラストロッドを調整するときに使う。オールドタイプのストラトやテレキャスはネックエンドにトラストロッドの調整用のネジが付いていて、十字の溝が切られているが、回す時には大き目のマイナスドライバーを使うのが正解だ。
 ドライバーの上にあるのはミニリーマー。ボットやジャックのハンダカスなどを取り除く時に使う。柄の両端に丸リーマーと角リーマーが付いていて、これもなかなか便利。

 その下はケースに入ったミニボックスレンチ。ギターに付いているナットなら、これ一つで対応できる。続いて、ミニクランプと先が曲がったラジオペンチ。ミニクランプは万力のように部品の固定用にも使うけれど、挟む分がキズが付きにくいプラスティックなので、接着する時の固定用に使うなど、意外に用途が多い。
 そして、一番右にあるのはハンダ吸い取り器。これだけは200円だったが、ホームセンターで買うと千円近くする工具なので、充分に安い。余計なハンダを取り除く時にあれば、便利な工具だ。

 その他に写真に入れるのを忘れてしまったけれど、ネジや釘を入れておくマグネット付きの小皿は使う頻度が高い。ギターから取り外したネジはなくさないように、必ずひとまとめにしておくのが鉄則。もちろん、いらなくなった小さなケースや空き箱でも良いのだが、誤って手ではじいたり、机から落としたりした時には面倒なことになる。その点、マグネット付きの小皿なら、もし落としてもネジが飛び散ることはない。

 既に持っているので買いはしなったが、家の近くの「ダイソー」には、コテ先が細くて曲がっている使いやすそうな400円のハンダゴテ、200円のハンダゴテを置いておく台がなどがあった。
 ホームセンターなどに行かなくても、100円ショップでギターの調整や改造に使う道具がほとんど揃ってしまうとは、すごい時代になったものだと思う。

 ただ、100円ショップにも落とし穴がある。店に入るとアイテム数に圧倒されて「あ、これも100円。おお、こんなものまで100円かあ!」と、ついついいらないモノまで買ってしまうことだ。
 まあ、このあたりが100円ショップ側の狙い目なのかもしれないなあ。

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| エレキギター、再び | 21:38 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ペダルチューナーが欲しくなったので

 エレキギターを再開して、1年半が経過した。
 ぼくは20年間のブランクを取り戻すが如く、2ヶ月に1本のペースで10本近くのエレキギターを買い続けて、家族から呆れられ、気が付けばアンプも6畳の部屋に5台(さらにミニアンプが数台)という状態である。
 こうなると、さすがに新たな1本、1台を買うのは慎重になってくるし、置き場所の関係から物理的な限界も近い。自分でも「そろそろ、ペースダウンの時期だなあ」という自覚症状があるから「エレキギター欲しい欲しい病も治癒しつつあるのだ」と思っている。

Ibanez LU20

 でも、そんな中で密かに増え続けているのが、エフェクターである。
 ぼくの楽器の主な購入先である何軒かのリサイクルショップには、お手頃な値段で中古エフェクターがずらりと並んでいて「おじさん、この箱は面白い音がするよ」と手招きをするのだ。これも1年ほど前から、目ぼしいものを買っているうちに、10個を越える数になってしまった。
 最初はエフェクターを床に並べて、毎回違う組み合わせにして遊んでいた。でも、近ごろでは使うものが決まってきたので「そろそろ、エフェクトボードでも組んでみようかな」などと考えるようになった。そんな時に、いつものハードオフで見ちゃったのが、新古品のエフェクターケース。フタが取り外しできて、エフェクトボードになるという定番のやつだ。

 ボードの上にエフェクターを並べて、パッチコードでつなぐと「おっ、プロっぽいなあ」という感じがして、ちょっと上手くなったような気がするから不思議だ。昔はエフェクトボードを組むなんて夢のような話だったから、それだけでテンションが上がってしまうのだ。
 実際に使ってみると、毎回エフェクターをセットアップする必要がなく、練習をする時にもすぐに音作りができて便利だ。マルチエフェクターには挫折してしまったが、自分で組んだエフェクトボードなら使いこなせる。

 こうなると欲しくなってくるのが、エフェクトボードに組み込めて、足で操作できるペダルチューナーだ。
 ホントなら、ずば抜けてチューニングが正確で、これを使ってチューニングするとコードの響きまで変わるというピーターソンの「StroboStomp2」が欲しいところだが、チューナーに4万円を出すという経済的余裕などあるわけもなく、どちらも定番のBOSSの「TU-2」KORGの「DT-10」を買おうかなと思っていた。
 でも、ペダルチューナーというのは普通のチューナーに比べると、ちょっと高価である。「とりあえず、今のチューナーで間に合わせとくか」と考え直した時に見つけて、買ってしまったのがIbanezの「LU20」というチューナーだ。

 このチューナー、実売価格が4千円弱と、BOSSやKORGに比べると半額。でも、ボディはアルミダイキャスト製で丈夫そうだし、トゥルー・バイパス方式を採用しているから原音が劣化することもない。
 実際に使ってみると、LEDのメーターの部分が大きくて、見やすいからチューニングも素早く正確に行える。 オープンチューニングモードなどのある多機能なチューナーではないが、その分シンプルな構成なので使いやすい。格安のペダルチューナーを探している人には、おすすめの1台だと思う。


クロマチック・ペダル・チューナーIbanez LU20

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| エレキギター、再び | 18:13 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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4人が揃うと5人目の野獣が現れる

 数日前、久しぶりに「rokin'on」を買った。
 今月号の特集が再結成直前のレッド・ツェッペリンで、読み応えがありそうなロバート・プラントの2万字インタビューが掲載されていたからだ。 早速、読んでみると、ロバート・プラントがこれまでになかったような語り口でZEPのことを回想していて、めちゃくちゃ面白かった。

rockin'on (ロッキング・オン) 2007年 12月号 [雑誌]
B000XA8KMW

 再結成が決まれば、チケットの争奪戦が異常なまでに加熱し、今や伝説のバンドといってもいいZEP。でも、当事者の1人だったロバート・プラントの発言は意外にもクールで「あの頃は最高!」と栄光のZEP時代を誇りに思っているばかりではないことが、とても興味深かった。
 ロバート・プラントの次にはジミー・ペイジのインタビューが掲載されているが、こちらは素直に「ZEPは最強のバンドだった」という語り口で、2人のZEPに対する気持ちには、かなりの隔たりがあるように感じられた。
 一緒にアルバムを作り、ライブをやっていても「こんなに違うものなのか」と驚いたが、ロバート・プラントとジミー・ペイジが同じようなニュアンスの発言をしている部分もあって、一部抜粋してみるとこんな感じ。

 「ZEPは俺たち4人なんだよ。あの4人でなければ、ああはならなかったんだ」(ロバート・プラント)
 「4人のメンバーが集まると、5人目の怪物が姿をあらわすというわけ」(ジミー・ペイジ)

 あの4人が集まれば、レコーディングであれ、ライブであれ、何か特別な化学変化のようなものが起こる。そして、あのグルーブやリズムのうねりが生み出されたのだろう。
 これはZEPに限らず、ビートルズやストーンズからも感じられ、ロックという音楽の中にある必然性のある奇跡のようなものだと思う。

 しかし、ZEPのすべてのアルバムや多くのブートレック、もしくは2枚組みDVDからビシビシと感じられる必然性のある奇跡が、解散から27年も経過したグループに再び舞い降りる可能性は少ないのではないか。冷静に考えると、いくらリハーサルを重ねても、1回限りのライブでは、あのグルーブを取り戻すことは難しい気がするのだ。
 そして、何よりも大きいのは、ZEPの屋台骨を支えてたジョン・ボーナムが、既にこの世にいないことだと思う。ボンゾが叩き出すビートは、ZEPが起こす奇跡のような化学変化のための大切な触媒だったのではないか。インタビューでロバート・プラントとジミー・ペイジが語っているように、ZEPは「あの4人」でなればならなかったのだ。

 と書きながら、ぼくは今回の再結成には不安を感じながらも、かなり期待している部分がある。そして、多くの人が大注目しているライブだけに、その様子はすぐにインターネットで世界中を駆け回り、やがてDVDでいう形で見られるようになるだろう。
 不安と期待が入り混じった再結成まであと1カ月、12月のロンドンで3人のZEPは、どんなパフォーマンスを見せ、どのようなグルーブを聴かせてくれるのだろうか。


 そういえば、コンサートの延期の原因になったジミー・ペイジの小指の骨折は、庭を散歩していて転倒したことが原因だったそうだ。幸い骨折したのは左手の小指らしく、ある程度直ればギターを弾くには問題なそう。でも、散歩中に転んで骨折って、だ、だ、だいじょうぶか、ジミー?

 ついでに、こんなニュースもネット上にあった。。「ツェッペリン、新曲のパフォーマンスはなし」。
 もし、ジミー・ペイジが骨折しなければ、新曲を製作して、ステージで披露することを考えていたそうだ。「怪我してなければ、今ごろアルバム2枚分くらい作っていただろうよ」という強気の発言もあって、一夜限りの再結成の評価が高ければ、本格的な復活の可能性もありそうだ。

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| レッド・ツェッペリン | 18:19 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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意外に使えるダンエレクトロのFAB-Echo

 リサイクルショップのジャンクコーナーで、ミニアンプ「HoneyTone」を600円で買ってから、ダンエレクトロが何となく気になるメーカーになった。ギター、エフェクターなどライナップされているアイテムが、どれもチープでキッチュなデザインだからだ。
 
 さすがにギターは買えないので、何かエフェクターでも買ってみるとか検索してみると、トーキング・モジュレーターホンモノのスプリングを内蔵したリバーブなど怪しげなエフェクターが見つかって、笑ってしまった。

 そんなダンエレクトロのエフェクターの中で、シャレで買えそうなのがFABシリーズ。ケースは共通のデザインで、歪み系なら1980円という安さ。その中から2980円のエコーを買ってみた。

ダンエレクトロのFAB-Echo

 送られてきた箱を開けてみると、出てきたのは真っ赤なエフェクター。実物は写真以上に茶目っ気のあるデザインだ。
 ケースは安っぽいプラスティック製だが、手にとってみると、やけに重い。「なんで?」と調べてみると、底ブタだけが分厚い鉄板でできていた。これでバランスをとって、床に置いた時の安定性を狙っているんだな、きっと。

 試しに裏ブタを開けてみると、ちゃんと9Vの電池も入っていた。なんと、ダンエレクトロのオリジナルの電池で、デザインや色がやけに良いのだ。「こんなの作る必要があるの?」という疑問もあるけれど、何となく使うのが惜しくなるような電池である。

ダンエレクトロの電池

 肝心のトーンだが「意外に使える」というのが正直な感想だ。 
 つまみは「MIX」と「REPEAT」の2つというシンプルさで、これを適当に回してトーンを決定する。とりあえず、どちらも半分程度にして音を出してみたが、エコーのかかり具合も自然で、残響音にもデジタル臭さのようなものはないし、不要なノイズものらない。レベルを調節するつまみはないが、原音を上げたり下げたりしないところにも好感が持てる。音だけを聴いていると、2980円のエフェクターとは思えないほどだ。
 唯一の難点はクリック感のないフットスイッチだが、青くて大きなインジケーターランプが派手に点滅するので、踏み忘れることもないだろう。

 どちらかというと、エコーというより、ショートディレイ的なエフェクターかもしれないが、必要以上に主張をしないので、色んな場面で効果的に使える1台だと思う。
 

Danelectro FAB Echo

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| エレキギター、再び | 15:50 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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レッド・ツェッペリンの再結成延期への個人的な憶測

 レッド・ツェッペリン(以下ZEP)が再結成するという話は、皆さんの耳にも届いていると思う。
 11月26日にロンドンの02アリーナで、アトランティックレコードの創立者である故アーメット・アーティガンを追悼するコンサートで、約20年ぶりに再結成。2万枚のチケットに2500万人の購入希望者が殺到して、サーバーがパンク。競争率が1万分の1にまで跳ね上がったことも、少し前に話題になっていた。

 しかし、そのコンサートがジミー・ペイジの指の骨折によって、延期されることが決定。2週間後の12月10日に行われることになった。トップページが再結成仕様になっていたZEPの公式サイトも、すでに日付を変更済みだ。
 このコンサートには世界中からのZEPファンが集まるはずから、年末の忙しい時期ということもあって、今ごろ予定の変更に忙殺されている人もいるだろう。でも、中止ではなくて、延期で良かったと思う。

 ただ、指の骨折の理由が明らかにされていない(まさか、リハーサルでギターを弾きすぎての疲労骨折じゃないでしょうねえ、ジミーさん?)ことから、ぼくなんかはあらぬ憶測をしてしまう。例えば「世界中が大注目しているコンサートを成功させるためには、バンドのグルーブを完全に取り戻したいはず。もう少しリハーサルの時間が欲しかったのでは?」などと考えちゃう。
 さらに、ZEPはこのコンサートをきっかけに本格的に復活することを考えていて、リハーサルと同時に新曲のレコーディング中。「コンサートの前に終了させて、再結成の熱が冷めないうちにリリースしたいから、その作業が長引いているなんてことはないだろうか?」などという妄想も膨らむ。

 ZEPの本格的な復活、ニューアルバムのレコーディングなんてのは、あくまでも個人的な妄想のレベルの話。でも、これまで数回あった単発の再結成とは違って、今回はある程度の用意周到さが感じられる。

 まず、コンサートの直前に新たなベスト盤がリリースされる。

MothershipMothership
Led Zeppelin


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 でも、このベスト盤は収録曲を見ても、特に目新しいものはなく、最新のリマスターという以外にウリはない。限定版に付いてくるDVDも、既に発売されている2枚組みのDVDからの抜粋のようだ。

 さらに、映画「永遠の詩」のサウンドトラックとしてリリースされた「The Song Remains the Same」もリマスター、未収録曲を追加したCDも今月20日にリリースされる。

The Song Remains the SameThe Song Remains the Same
Led Zeppelin


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 これまではZEPのライブとしては迫力不足の感もあった「The Song Remains the Same」だが「Black Dog」「Over The Hills」「Misty Mountain Hop」「Since I've Been Loving You」「The Ocean」「Heartbreake」が新たに収録されて、どのようなライブ盤に変貌しているのか楽しみな1枚だ。

レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組)レッド・ツェッペリン 狂熱のライヴ スペシャル・エディション(2枚組)
ジョン・ボーナム.ジョン・ポール・ジョーンズ. ロバート・プラント.ジミー・ペイジ


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 CDと同時に映画のほうもデジタルリマスター、5.1Chサラウンド化されて発売される。これも2枚組みになって、未発表映像が満載らしいので期待できそうだ。

 ぼくはボンゾの死による解散という理由を考えれば、いくらファンに求められても、安易に復活しかなったことがZEPの素晴らしさだったような気もしている。
 でも、今回の再結成直前のリリースラッシュを見ていると「この人たち、12月の再結成ライブの出来、評価次第では本格的に活動再開するのでは?」と考えちゃうのだが・・・・。

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| レッド・ツェッペリン | 10:16 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

2007年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2007年12月

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