2008年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年07月

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今から30年前のChar

 いつものように「今日の新潟の波の具合はどうじゃろな」とbacoさんのブログ「えびすねこ」にお邪魔すると、サイドバーにCharとジェイク・シマブクロが競演しているビデオが貼り付けてあった。そして、ギターとウクレレで会話しているかのような映像に見入ってしまった。

 ついでに、他のCharも見たくなってしまったので、Youtubeを検索していると、こんな映像を発見。今から30年前の1978年、24時間テレビでゴタイゴをバックに唄うCharである。

 曲はスローな「Wondering again」だが、なんと前半はCharがギターを持たずに唄う。しかも、かなり感情の入った手振り付きだ。ぼくはギターを持たずにステージに立つCharを初めて見た気がする。いずれにせよ、Charの長いキャリアの中でも、これはかなり珍しい映像だと思う。



 曲の後半、CharはP90の付いたゴールドトップのレスポールを手にするが、情感たっぷりのギターソロも素晴らしい。
 ついでに、曲が終わった後のMCも必見だ。真正面から真摯に客席に訴えかけるCharの姿は、今ではちょっと想像できないほど硬派に感じられて、少々驚いてしまった。

 同じライブからもう一曲、「Shinin' You, Shinin' Day」。
 Charはギターをムスタングに持ち替え、ジミヘン化してギターソロを弾いている。



 曲の最後の方でCharは観客を煽る(ほとんどの人がイスに座ったまま。でも、30年前はそんな時代でした)のだが、これがまた「そんなもんじゃ、通じないよ。欽ちゃんには!」という直球勝負の言葉だ。うーん、色んな意味で若いって素晴らしい。

 この「Shinin' You, Shinin' Day」が1曲目に収録されているCharのデビューアルバム「Char」は、1977年にリリースされた。

CharChar
Char


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 とあるインタビューでChar自身も「未だにベストだよね、1枚目が。あれは絶対に超えられない」と語っていたが、デビューアルバムの「Char」は、30年が経過しても色あせることのない日本のロックの名盤だと思う。


 シリアスなCharもステキだが、ぼくはおちゃらけモード全開のCharも好きである。特に石田長生とのギター漫才ユニット「BAHO」は最高だ。
 というわけで、必殺の「ベンチャーズ・メドレー」をご覧下さい。




 BAHOのしゃべりもたっぷりと聴けるライブ盤「HAPPENINGS」は、未だによく聴く大好きな1枚。

HAPPENINGSHAPPENINGS
BAHO


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 至るところに笑いが散りばめられているけれど、金子マリがゲストボーカルとして参加する「TIME,AFTER TIME」は、いつ聴いてもうっとりとしてしまうほどの美しさである。
 江口寿史の手がけたジャケット、ブックレットも実に良い出来です。

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| ロックの名盤 | 20:22 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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「MEAT SHOP こしみず」が、あのサイトに登場!

 以前に一度紹介した「MEAT SHOP こしみず」は、栃木県にある肉とギターのお店である。
 肉屋とギターショップ、豚肉とエレキギター、コロッケとエフェクターという普通では考えられない組み合わせの商品が、当たり前のように共存している日本で唯一の場所が「MEAT SHOP こしみず」だ。

 そんな肉とギターのお店が、これも以前に紹介したことのある「この店で一番高いギターを弾かせてくれ!」に登場した。なんと、あの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」がお肉屋さんで鳴り響く!
 ぼくはどちらのサイトも更新も楽しみにしているので、こりゃあもうたまらん組み合わせだ。

 とにかく「この店で一番高いギターを弾かせてくれ!」で「MEAT SHOP こしみず」の動画と写真を見てください。これは「ハナムラ楽器編」以来の衝撃ですぜ。

 「MEAT SHOP こしみず」のHPは定期的に見ているけれど、次から次に珍しいギターが入荷する。特に国産のビザールギターに関しては、他店の追従を許さないぶっちぎりの品揃えではないだろうか。でも、それらのギターはどこから持ち込まれるのだろうか?
 日本の中でも、特に栃木県は珍しいギターが多く存在する土地柄。なーんてことありえないから、珍しいギターがさらに怪しいギターを呼ぶとしか考えられないんだけどなあ。

 栃木県はあまりに遠いけれど、一度は「MEAT SHOP こしみず」に行って、コロッケをかじりながら店の奥にあるギターの数々をながめてみたいもんだ。

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| エレキギター、再び | 18:12 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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SAMURAIのSound Crazy Fuzzを作ってみた

 エフェクターを足元に並べて、あれをカチャカチャ、これもカチャカチャとやり始めると、やがてたどり着く先のひとつが「エフェクターを自作してみたい」ではないだろうか。

 女性には理解し難いことかもしれないけれど、電子工作には男の欲求を満たす何かがある。ぼくの場合、中学校の技術工作の時間に作ったラジオから音が出たときの感激は、30年以上が過ぎた今でも忘れられないし、当時は高くて買ってもらえなかった学研の電子ブロックの復刻版を見ると「ワッ、欲しいなあ、これ」と思ったりもする。

学研電子ブロックEX-150復刻版 入門セット

 ぼくはギターの内部配線はかなりいじってきたつもりだが、エフェクターは作ったことがなかった。前から興味があったのだが、一から部品を揃えるのも面倒だし、回路図を読み取るほどの電気的な知識もない。「でも、自分で作れれば安上がりかも」などと思っているときに、目にとまったが「SAMURAI Sound」の自作キットだった。


SAMURAI Sound Crazy Fuzz 自作キット

 「SAMURAI Sound」はタッキーエンジニアリングの海外進出向けのブランドで、発売されているすべてのエフェクターには完成品と組み立てキットが用意されている。
 ぼくがその中から選んだのは、比較的部品の点数が少なく、簡単に作れそうな気がする「SAMURAI Sound Crazy Fuzz」だ。さらに、オーバードライブやディストーションは何種類か持っていても、ファズがないことも決め手となった。

 実売価格が1万円弱の「SAMURAI Sound」の自作キットは少々割高な感じはするけれど、すべての部品とプリント基板、さらに製作マニュアル付きなので、とりあえずハンダゴテとドライバーがあれば作れそう。ぼくは「まずは、これで練習をして、エフェクターをドンドン作ろう」と「SAMURAI Sound Crazy Fuzz」をオーダーした。

 やがて届いた「SAMURAI Sound Crazy Fuzz」の箱を開けると、予想通り部品の点数はそれほど多くなかった。でも、鏡面加工のケースは美しい仕上がりだし、ジャックもスイッチクラフト製。その他の部品のクオリティもそれなりに高そうなものがセットされているようだ。

 「これなら半日もあれば大丈夫だな」と思って組み立て始めると、いつものギターの内部配線とは違って、プリント基板に小さな部品をピンポイントでハンダ付けしなければならないので、意外に神経を使う。
 さらに、これまで自覚は症状はなかったのだが、細かな部分が見難くて、自分が老眼気味になっていることにも気が付いた、トホホ。年齢を考えると、そろそろ老眼になってもおかしくはない時期なんだろうけど、ちょいとショックでした。
 そんなこんなで、慎重に作業を進めたせいか、基盤が完成するまでに約2時間。お昼になってしまった。

SAMURAI Sound Crazy Fuzzの基盤

 そして、昼からは基盤とスイッチ、ジャックの間の配線を始めたが、ワイヤーとハンダ付けする部分が多くて、これにも時間がかかった。特にフットスイッチ周辺の配線はワイヤーの密度が高いだけに、かなり難しかった。

 ほぼ1日をかけて製作した「SAMURAI Sound Crazy Fuzz」だが、テストをしてみると一発で「ガ、ガ、ギュイーン」という音が出てきた。初めてエフェクターを作ったのに、失敗をしなかったのは、やはりキットを買ったからだろう。

SAMURAI Sound Crazy Fuzz

 肝心のトーンは、名前の通りに激歪で、かなり凶暴。「なるほど、発振系ファズってのは過激な音がするんだな」と妙に納得してしまった。
 でも、あまりにも歪むので、今のところ飛び道具的な使い方しか思い浮かばない。自分で作った初めてのエフェクターだけに愛着はあるが、使いこなすのが難しいのだ。
 うーん、このファズはグランジ系のギタリスト以外は、いつも使えるエフェクターではないかもしれないな。

 そして、自作エフェクターは製作に費やす時間と手間を考えると、中古を買ったほうが安上がりな気もする。次も作りたいけれど、今のところ予定は未定です。老眼だしねえ。

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| エレキギター、再び | 21:33 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ギター・マガジン7月号が届いた

ギター・マガジン 2008年 7月号 [雑誌]ギター・マガジン 2008年 7月号 [雑誌]
ギター・マガジン編集部


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 今月のギターマガジンの特集は、ビートルズのホワイト・アルバムだ。このアルバムがリリースされてから、今年で40年。それを記念しての特集らしい。
 表紙もビートルズで、インドでマーティンのアコギを弾くジョンとポールの姿をとらえた写真が使われている。ぼくはこの写真のジョンの表情から、何か訴えかけてくるようなものを感じる。

 「サージェント・ペパーズ」以降のジョンは近眼を隠そうとせず、眼鏡をかけた写真が多くなる。でも、表紙のジョンの顔には眼鏡がないうえに、正面からのカメラ目線だ。
 柔らかな目つきなのに、瞳の奥の光は攻撃的なところが、実にジョンらしい。でも、目の下のクマには焦燥感が漂っている。1968年のジョンの瞳からは、彼の複雑な精神状態がうかがい知れるような気がする。

 肝心の特集の内容は、既に語りつくされた感のある「ホワイト・アルバム」だけに目新しい切り口はなかった。でも、スコアが掲載されていた「ヘルター・スケルター」はコピーしてみようかなと思っている。


 連載モノの「ジャズ・ギタリスト進化論」にはジョン・マクラフリンが登場。この人選には「ホワイト・アルバム」にも影響をあたえたインドつながりがあって、思わずニヤリとしてしまった。
 でも、マクラフリンの代表作を紹介していたディスクガイドには少々不満がある。

Birds of FireBirds of Fire
Mahavishnu Orchestra With John McLaughlin


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 72年にマハヴィシュヌ・オーケストラ名義でリリースされ、ジェフ・ベックに多大な影響を与えて、ギターインスト路線に向かわせたとされる「火の鳥」を筆頭に持って来るのは分かるけど、何か忘れちゃいませんか。それは、これだ。

A Tribute to Jack JohnsonA Tribute to Jack Johnson
Miles Davis


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 このアルバム、本来はサントラ盤で「ジャック・ジョンソン」というボクサーの伝記映画のために製作された。とはいえ、新たにレコーディングされたアルバムではなく、当時マイルスが盛んに行っていたセッションのテープを、プロデューサーのテオ・マセロが編集して作り上げた1枚だ。

 極端にいえば、でっち上げられたサントラ盤なのだが、これが実に良い。ぼくはマイルス史上、最もロックしているアルバムだと思う。特に1曲目(といっても2曲しか収録されていないのだが)の「Right Off」はマイルスとマクラフリンのからみ具合が最高だ。
 ザクザクとしたマクラフリンの少し変則的なリズムギターが見事に曲をロールさせ、そのノリに真正面から切り込んでいくマイルスのトランペットが素晴らしい。曲の後半、マクラフリンによって17回も繰り返されるリフ、通称「ジャック・ジョンソンのテーマ」も中山康樹でなくても「クーッ、たまらん」である。

 このアルバムでマクラフリンはほとんどリードギターを弾かないが、コードワークとカッティングだけであのマイルスと対等に渡り合う。まちがいなく「A Tribute to Jack Johnson」は、彼のベストアルバムのひとつだと思う。
 小細工なし、ストレート勝負のマイルスとマクラフリンのセッションは、ジャズとロックが融合しようとしていた1970年にしか生れなかった名演だ。

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| エレキギター、再び | 21:35 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ピックアップが簡単に取り替えられるレスポール

 今日、いつものようにネット上の楽器屋巡りをしていると、イケベ楽器で下の写真のレスポールを発見した。
 このナチュラルフィニッシュのレスポール、見た目はエスカッションとピックガードがないくらいしか普通のレスポールと変わりはないれど、ボディの裏から簡単にピックアップが換えられるそうだ。


Gibson Guitar of the Month Les Paul Push-tone

 ちなみにボディ裏の写真はこんな感じ。金属製のプレートが露出して、ちょっと不細工だが、おそらく裏からカチャンと差し込むだけで、ピックアップを交換できるようになっているのだろう。ハンダ付けも不要とのことだから、ピックアップ、ボディの両方に接点のあるカートリッジ式のようになっているのかもしれない。
 ピックアップは通常のハムバッキングの他に、P90タイプが付属しているので、ハムバッキング×ハムバッキングP90×P90P90×ハムバッキングハムバッキング×P90の四通りの組み合わせが楽しめる。1台のギターでこれだけのトーンバリエーションが楽しめるのは画期的かもしれないな。

 このピックアップ交換式のレスポールはギブソンが毎月千台だけ限定生産する「Guitar of the Month」の中の1台で、その他にもリバースのエクスプローラーがあったり、シルバーバージョンのSGがあったりして、なかなか面白い。
 自動チューニングのロボットギターといい、近ごろのギブソンは老輔らしくないアグレッシブなギター作りもしているような気がするなあ。

 でも、ピックアップをカートリッジ式にして、簡単に交換できるようにするという考え方は、実はそれほど新しいものでもない。
 1960年代後半に発売され、キース・リチャードが愛用したことでも有名なアンペッグのクリスタルギターには2種類のピックアップが付属し、さらに別売りで5種類のピックアップが存在したそうだ。この透明ギターの見た目のインパクトは、未だに強烈で、ぼくが密かにあこがれている一本だったりもする。

 アンペッグのクリスタルギターについては「ギター・ショップ・マロ」というHPに、かなり詳しいこと(左メニューの「その他-輸入」の「アンペグ・クリスタル」を参照)が書かれているので、そちらをご覧下さい。

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| エレキギター、再び | 22:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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人の声こそ、最高の楽器と思わせてくれる1枚

 かなり前からその存在が気になっているのに、なかなか買えないアルバムが何枚もある。今回紹介するマリーナ・ショウ の「Who Is This Bitch, Anyway?」も、そんな手が出そうで出ない1枚だった。
 でも、偶然に店頭でジャケットを目にして、他に買うものもなかったので手に入れてみると、これが「もっと、早く聴いてれば良かった!」と後悔するような名盤だった。

フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイフー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ
デヴィッド・T.ウォーカー ラリー・カールトン ビル・メイズ


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 ブルーノートのアルバムらしからぬタイトルの「Who Is This Bitch, Anyway?」は1975年にリリースされた。
 全11曲の中の大半のトラックで、チャック・レイニーがベースを弾いて、ハービー・マンデルがドラムを叩き、そのうちの4曲ではデヴィッド・T・ウオーカーとラリー・カールトンがギターを弾いている。この豪華なバックメンバーは、このアルバムのウリのひとつだろう。しかし、「Who Is This Bitch, Anyway?」の主役はあくまでマリーナ・ショウの歌声だ。

 彼女の声をじっくりと聴くのは初めてだったが、スローナンバーでもアップテンポな曲でも揺るがない声の存在感は「すごい」のひと言。ロバータ・フラックの大ヒット曲「Feel Like Makin' Love」あたりは聴きなれた曲だけど、マリーナ・ショウのカバーバージョンを聴くと「絶対、こっちの方が良いなあ」と思ってしまう。

 さらに、ギター好きとしては、デヴィッド・T・ウオーカーとラリー・カールトンの脇役に徹したプレイもたまらない。派手なソロはないけれど、マリーナ・ショウの唄を引き立てるオブリガードの素晴らしさは特筆ものである。「ホントのギターの達人は、唄のバッキングがうまい人」とする説があるけれど、このアルバムを聴くと、その意味が分かるような気がする。

 名曲揃いで「人の声こそ、最高の楽器かも」と思わせてくる「Who Is This Bitch, Anyway?」は、この先もぼくの愛聴盤となりそうだ。
 とりあえず、ジャズの名盤にカテゴリーしたけれど、ジャズとソウルの間をしなやかなに泳ぐような1枚は、ホントの意味でクロスオーバーな名盤かもしれないな。 

 最後にYouTubeで見つけた「Feel Like Makin' Love」を。絵は動かないけれど、マリーナ・ショウの歌声がフルバージョンで聴けます。



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| ジャズの名盤 | 19:56 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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スクワイヤから発売されるデュオソニック

 ギターを買う時、密かに決めていることがある。それは、中古のギターを現物をじっくりと見てから買うことだ。
 近ごろはネットショップやオークションでも、手軽にギターを買うことができる。でも、これに手を出すとキリがない気がする。さらに「このギター、どうしても欲しい」と思えるような1本とは、実際にどこかで出会いたい。何かの縁があって、ぼくの手元にやって来たという感覚をもって、ギターを買いたいのだ。

 しかし、そんな中古現物主義を打ち破りそうな1本をネットで見てしまった。日本でも近々発売されるはずのスクワイヤーのデュオソニックのコピーモデルだ。

Squier Duo-Sonic

 スクワイヤのデュオソニック紹介ページ(英語)

 1956年にフェンダーが発表したデュオソニック(DUO-SONIC)はスチューデントモデル、つまり入門者用のギターという設定だった。
 ポプラ(アッシュやアルダーという説もある)を使った薄めのボディーに、ショートスケールのネックという構成の低価格ギターだが、同時に発表された同じシェイプのミュージックマスターとは異なり、デュオソニックは2個のピックアップが取り付けられていた。
 これがデュオソニックのミソで、セレクタースイッチをセンターにすると、2個のピックアップがシリーズ配線され、ハムバッキングピックアップとして機能する。つまり、低価格のスチューデントモデルとはいえ、意外に使えそうなギターがデュオソニックなのだ。

 かなり前から、ぼくはデュオソニックというギターにあこがれを持っていた。チープでシンプルなスタイルが抜群にかっこいいし、弾いている人が少ないというところも、天邪鬼的な性格を満足させてくれそうな気がするからだ。
 しかし、デュオソニックは現在のフェンダーのライナップにはない。推測するに、今ではこんなシンプルなギターには需要がないというメーカーの判断によるものだろう。
 さらに、ヴィンテージギターの価格が高騰を続ける中でも、デュオソニックは未だに20万円前後で買えるギターだ。どうしても欲しいならホンモノを買えばいいわけで、レプリカを発売するまでもないともいえそうだ。

 そんな中、スクワイヤが発表したデュオソニックは、メイプルネックで色はデザートサンド、アノダイズ加工がされたアルミ製のピックガードと、実に渋い仕様の初期型のフルコピーだ。
 気になる値段の方は、既に発売されているらしいアメリカの楽器店のHPを見ると、定価が479.99ドルで、販売価格は279.99ドル。これなら、日本に入ってきたとしても、実売価格は4万円前後だろう。

 中途半端なコピーが多いという印象もあるスクワイヤだが「たまには、やるじゃん!」って感じで、今回のデュオソニックは個人的にはど真ん中のストライク。「中古現物主義を引っ込めて、新品を買うぞ」と、この場で宣言しちゃいます。
 とにかく、日本での発売が待ち遠しい1本だ。

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| ロックの名盤 | 18:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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久しぶりに手にした、マーティンのバックパッカー

 この前のエントリーでトラベルギターのことを書いていて「そういや、近ごろ弾いてないなあ」と思い出したモノがあった。マーティンのバックパッカーというギターだ。

 このギター、かれこれ10年前に札幌にある狸小路という商店街をぶらついている時に、たまたま目にとまって衝動買いしてしまった1本。エレキギターを再開したのは2年前からだが、実はその前にもギターにムラムラしていたことがあったわけだ。

 しばらくの間、ぼくはこのギターに夢中になって、かなりの時間に渡って弾き込んだ。そして、とある雑誌にこんなコラムも書いてしまった。


●旅に連れていくはずのギター

MARTIN Backpacker 数年前、札幌の狸小路商店街を歩いている時に、楽器屋の店先でおかしな形をしたギターを見かけた。三味線のバチにネックが付いたような形の、小ぶりなアコースティックギターである。近づいてよく見ると、ボディにはマーティンの刻印があり、サウンドホールの奥のラベルにはバックパッカーというモデル名が印刷されている。つまり、このギターは旅に連れていって野外で弾くために作られたものらしいのだ。

 マーティンは百年以上の歴史を持つアメリカのギターメーカー。ここで作り出されるアコースティックギターは世界一の音といわれ、エリック・クラプトンなどの多くのミュージシャンが愛用している。「一度は手にしたいギターだなあ」と思っていたが、どのモデルもあまりに高価で簡単に買えるようなものではない。だが、目の前のバックパッカーには三万円の値札が下がっている。それにキャンプの時、焚き火の前で爪弾くとかっこよさそうだ。五分後、ぼくはギターケースをぶら下げて楽器屋を出ていた。久々の衝動買いである。

 バックパッカーは十五フレットまでのミニギターとはいえ、スプルースのトップ、マホガニーのボディとネックで出来ている。これはマーティンの高価なアコースティックギターと同じマテリアルで、どうやらギターを製造する時にできる端材を利用して作られているらしい。クリア塗装がされていないボディは木肌が剥き出しのままだが、このほうが自然の中でギターが映えそうだ。
 実際に鳴らしてみると、ネックが太いうえに弦高が高くて少々弾きづらい。スリムなボディ形状のせいで膝の上に置いて弾くことができないし、ストラップで首から下げてもネックが重くてバランスが悪い。そして、出てくる音も決して良いとはいえない。正直な話、三万円出せばもっと弾きやすくて響きの良いアコースティックギターが買える。しかし、バックパッカーは来るべき焚き火コンサートへの夢をかき立てるし、何といってもあのマーティン製のギターである。

 ぼくは暇さえあればバックパッカーを首から下げて、十数年ぶりにギターの練習に励んだ。その甲斐あって、ビートルズの「ブラックバード」、ボブ・ディランの「風に吹かれて」などのレパートリーをものにできたが、未だにバックパッカーを焚き火の前では弾いたことがない。よくよく考えると、そんなのはキザで恥ずかしい行為に思えるからだ。
 野外に持ち出したことのないバックパッカーは、今も机の横に置いてあって、仕事の合間に気分転換の道具として使っている。旅心をくすぐるギターが、常に手元にある暮らしも悪くはない。


 上のコラムの中でも書いたけれど、ぼくはこのギターを野外で鳴らすことなく、数年間弾いた後は、タンスの上に放り投げたままにしていた。そして、エレキギターを再開してからも、新しく手に入れたギターやアンプ、エフェクターに夢中で、バックパッカーを手にすることはなかった。

 でも、久しぶりにケースの中から取り出してみると、スリムで小ぶりなスタイルがやけに新鮮で、音も悪くない。さすが、小さくてもマーティンである。
 もちろん、フルサイズのアコギのようなボリュームやレンジ感はないけれど、ちょいと爪弾くにはちょうど良い音量のバックパッカーを、これから再び弾き込んでやろうと思っている。


 このバックパッカーを楽天で検索してみると、今も値段は変わらず、実売3万円程度。でも、年月を重ねたせいか、スリムだったスタイルが少しだけグラマラスになっていた。


MARTIN Backpacker

 まず、ヘッドが大柄になり、ネックとボディのジョイント部分も少しボリュームアップしている。さらに、ボディバックの素材もマホガニーではないようだ。
 これは好みの問題だけど、ぼくはスモールヘッドの初期モデルのスタイルの方が好きだし、写真からの推測になるけれど、素材も良質なものが使われているような気がする。
 やはり、この手のモノは初期ロットを手に入れるが吉なのかもしれないなあ。

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| エレキギター、再び | 17:51 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

2008年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年07月

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