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大定番のオーバードライブ BOSS SD−1

 エフェクターの中でも、オーバードライブは「ギターに軽い歪みをかけるだけのエフェクターなのに、どうしてこうも数が多いんだろう?」と思ってしまうほど、多くのメーカーから様々な機種が発売されている。

 「これって、気持ちいい」と感じる歪み具合はギタリストによって異なるだろうし、軽めの歪みを作り出すという単純な目的のエフェクターだからこそ、メーカーによるトーンの方向性や嗜好が明確に出せるのかもしれない。
 さらに、深い歪みをかけるほど、ギターやアンプの個性は失われていく傾向にあるけれど、軽めの歪みのオーバードライブの場合は、これらの機材との相性も見極めないといけない。

 とにかく「歪み」はエレキギターには欠かせないもの。だからこそ、ギタリストにとってオーバードライブ選びは、楽しくも難しい課題になる。


 そんなオーバードライブの大定番のひとつが、1981年の発売以来、25年以上もカタログのラインナップされ続けているBOSSの「SD−1」(SUPER OverDrive)だ。
 「SD−1」にはTONEつまみが追加されているものの、BOSSのコンパクト・エフェクターの記念すべき一号機である「OD−1」と同じ回路である非対称オーバードライブ・サーキットが採用されているから、限りなく「OD−1」に近いトーンが出るらしい。その点からも、「SD−1」はBOSSのオーバードライブの原点を、今に伝えるエフェクターといえるだろう。

BOSS SD-1

 ぼくは以前に紹介した「THE OVERDRIVE BOOK 2」を読んでから、国産オーバードライブの原点といわれるアイバニーズの「チューブ・スクリーマー」と「OD−1」を、一度は試してみたいと思っていた。
 すると、いつものパターンでお手軽な値段のついた中古の「SD−1」をハードオフで見つけてしまった。既にオーバードライブは何台か持っているけど、いそいそとお買い上げである。
 うーん、エフェクターにはまってしまった男の悲しい性ですなあ。

 早速、エフェクトボートに組み込んで「SD−1」を鳴らしてみると、良くも悪くも濃厚なトーンが持ち味のエフェクターだった。
 ミドルがグッと持ち上がって、マイルドにオーバードライブされたトーンは、近ごろ流行りのトーンにあまり色を付けないオーバードライブと比べると、いかにエフェクターを踏んでいるという感じがするし、クセのある中域の濃さに対しては好みがはっきりと分かれそうだ。

 個人的には「SD−1」の濃厚なトーンが気にって入るし、アンプをドライブさせるけれども、決して暴れさせず、マイルドな歪みにまとめ上げるといった効き具合にも好感が持てる。
 例えば、レスポールのフロントピックアップを選んで「SD−1」を踏み、少しオーバードライブさせれば、ポール・マッカートニーの「My Love」のギターソロのような甘いトーンがアンプから出てくるのだ。
 


 濃いめのトーンのエフェクターだけに、誰の好みにもあうというわけではないだろうけれど、中古の玉数も多く、新品を買っても8千円程度の「SD−1」は、初心者の方にもおすすめできるし、トーンの傾向さえ自分にあえば、今でも充分に楽しく使えるエフェクターだと思う。


BOSS SD-1

 ちなみに、1985年に生産中止となったOD−1にはプレミアが付いて、状態の良い物はとんでもない値段になっている。


中古BOSS OD-1 EARLY BOSS

 ぼくは「OD−1」を試したことはないけれど、BOSSの開発者が「THE OVERDRIVE BOOK 2」に掲載されていたインタビューの中で「まったく同じ音は出ないけれど、近い音は出る」というニュアンスの発言しているのだから、値段を考えれば現行の「SD−1」で充分だと思うんだけどなあ。
 でも、些細なトーンの違いにこだわる気持ちはよーく分かるし「OD−1」も一度は鳴らしてみたい。

 そんなことを考えていると、エフェクターに関するエントリーがすごく充実しているブログ「気になるおもちゃ」「OD−1」に関するレビューがあった。
 「なるほどね」と思える内容なので「OD−1」と「SD−1」の違いが気になる方は、ぜひ参考にしてください。

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| エレキギター、再び | 18:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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