2008年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年02月

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

≫ EDIT

村上春樹とクラプトンの「レプタイル」

 相変わらず怒涛の読書の日々は続いている。
 今日は村上春樹がなぜ自分は走るかについて書き綴った「走ることについて語るときに僕の語ること」という本を読んだ。

走ることについて語るときに僕の語ること走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 村上春樹がマラソンやトライアスロンの大会に出場しているのは有名な話。
 そして、この本ではなぜ自分が走り続けているのかについて、自問のようなことが書かれている。毎日走る、大会のために走りこむというのは、とても私的な行為にも関わらず、じっくり読ませ、心地よい後味の残る一冊に仕上げるあたりが「やっぱ、村上春樹はすごいなあ」と思う。

 個人的には歩くのは好きだけど、走るのは苦手。高校生の時以来、長い距離は走ったことがないし、走ろうとも思わない。しかし、この本の内容には走るという行為をモチーフにしたキラリと光る言葉が散りばめられていて、一気に読んでしまった。ランナーでなくても、すんなり読めて、読後感も良い一冊なのだ。

 ぼくは村上春樹が著作の中で、ちらりと書く音楽の話が好きで、思わずニヤリとすることが多い。この本でも、ミック・ジャガーが未だに「サティスファクション」を唄い続けていることについて書かれた部分や、ランニングの時に聴いた音楽についての話が出てくる。

 そして、「走ることについて語るときに僕の語ること」の中ほどあたりには、走りながら聴いた音楽として、エリック・クラプトンの「レプタイル」について書かれている部分があった。

ReptileReptile
Eric Clapton


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 村上春樹は「押しつけがましさやわざとらしさが微塵もない。リズムは常に確実であり、メロディーはあくまでも自然だ」と表現しているけれど、これほどまで端的にこのアルバムを表現したフレーズはないだろう。

 ぼくはレイドバック期の色んな意味でヘロヘロだった頃のクラプトンのアルバムが好きで、どれもが未だに愛聴盤だ。でも、彼が禁酒禁煙を始めて、立派なヒトになってからリリースされたアルバムは買いはするものの、それほど聴き込んではいない。何か妙な違和感があるのだ。しかし「レプタイル」だけは例外で、コンスタントに聴き続けてきたし、なぜか手が伸びる1枚だったのだ。
 このアルバムがどうして好きなのかを自覚していなかったけれど、この本を読んで、その理由が良く分かった。最近のクラプトンからはあまり感じられなかった「歌いたい曲があって、何となくレコーディングしたら、1枚できちゃいました」的な自然体の良さがあるのだ。
 これまで、クラプトンの「何となく」は手抜きを感じさせることも多かった。でも「レプタイル」では肩の力の抜けた「何となく」が功を奏している気がする。

 ぼくの場合は「レプタイル」を聴きながらランニングすることはないだろう。でも、春になったら散歩をしながら、これを聴いてみようと思っている。
 陽光に照らされたいつもの散歩道で聴く「レプタイル」は、きっとステキだろうなあ。
スポンサーサイト

| エリック・クラプトン | 18:14 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ビートルズの謎とルーフトップ・コンサート

 このところ音楽を聴く時間よりも、本を読んでいる時間が長い。今年に入ってから、もう10冊以上の単行本を読んだだろうか。
 ぼくは年に数回、とにかく活字を読みたくなる時期がある。そんな時は小説やエッセイ、ルポ、ノンフィクションなど、図書館に行って手当たり次第に本を借りてきて、読み倒す。さらにアマゾンでCDと一緒に注文した本もあるから、PCの横のサイドテーブルには本が山積みになっている。
 これは乱雑な光景だけど、ぼくは本が山積みになっていると、何だか落ち着く。

ビートルズの謎 (講談社現代新書)ビートルズの謎 (講談社現代新書)
中山 康樹


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 中山康樹氏の「ビートルズの謎」はアマゾンで買った本のひとつ。「リボルバー」のタイトルの由来、ホワイト・アルバムの通し番号がペテン性の解明などなど、ビートルズの謎の数々が、様々な証言や作者の推測によって解明されていく。
 マニア以外は興味がないような謎かもしれないけれど、この重箱の隅をつつくような謎解きが面白くて、あっという間に読みきってしまった。

 中でも興味深かったのは第七章の映画「レット・イット・ビー」に関する謎解き。
 あの映画はアップル本社の屋上で行われたライブ、通称ルーフ・トップ・コンサートで終わることは有名だ。でも、中山氏は警官が最後に突入していることは撮影前からのお約束、もしくは警官自体が役者だったのではないかと指摘する。

 ぼくはこの説を確かめるべく、古いビデオを引っ張り出して、久しぶりに映画「レット・イット・ビー」を見てみた。なるほど、そう思えなくない。もし、これが事実なら歴史的なやらせだが、そもそもこの映画、ドキュメントとフィクションの狭間を表現してるような気がする。
 映画はビートルズのレコーディング風景をリアルに写して出しているとはいえ、カメラがスタジオに入った時点で、メンバーの意識は普段とは異なるだろう。カメラの前ではあのジョンだって、よそ行きになるはずだ。

 そして、ぼくも何度か書いているだが、ビートルズが最後にレコーディングをしたアルバムは「アビィ・ロード」である。「レット・イット・ビー」は最後にリリースされただけで、ビートルズのラストアルバムではない。
 だから、映画の「レット・イット・ビー」も、ホントはビートルズの解散ドキュメントなんかじゃなかった。この撮影を行っている時、メンバーは以前のように仲良しではなく、意志の疎通も充分ではなかったかもしれないが、少なくとも解散は意識していなかったらしい。
 つまり、映画はビートルズの解散をうけて、意識的に解散ドキュメントへと編集されたのだ。

 Youtubeには映画のルーフ・トップ・コンサートの部分が、3本に分散してアップされていた。上から順番に見ると20分以上に渡って、ビートルズ最後のライブ・パフォーマンスが見られる。







 1969年1月30日、数年前にはアメリカのシェアスタジアムで満員の観客を前にシャウトしていビートルズが、真冬のロンドンの寒風が吹き抜けるアップル本社の屋上にいる。
 画面を見ていても寒さは伝わってくるし、4人の容姿も大きく変わった。しかし、ライブ・パフォーマンス自体は熱い。楽器を持って4人が集まれば、何かが生まれる。そんなことを感じさせてくれる20数分間だと思う。

 未だにDVD化されない「レット・イット・ビー」だが、膨大に残っているはず未公開フィルムを併せて、早く発売されないものだろうか。そこに映し出されているはずの解散に向かう気などなかったネイキッドなビートルズの姿が見てみたい。

 最後にこの映画に関するぼくの好きなエピソードをひとつ。
 ジョン・レノンは「レット・イット・ビー」をサンフランシスコの場末にある映画館で見たことがあるらしい。映画の公開からしばらく時間が経っていたせいか、ガラガラの館内。そこでスクリーンに映し出される演出されたビートルズの解散ドキュメントを見て、ジョンは涙を流したという。
 こんな話を聞くと、ビートルズを最も愛し、あのグループに固執していたのは、ポールよりも、むしろジョンだったのかもしれないなと思う。

 いずれにせよ、ぼくに分かる確かなことは、あれから40年が経ち、屋上にいた4人のうち2人が天上に昇ってしまったことだ。

| ビートルズとその周辺 | 21:34 | comments:9 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

YAMAHAのコーラス、CH-10M

YAMAHAのコーラス、CH-10M

 エレキギターを再開した直後からBOSSのコーラス、CH-1を使い続けてきた。ぼくは主に中古で買ったエフェクターを、常にとっかえひっかえして遊んでいるのだが、CH-1だけは長らくの間不動の1台だった。
 コーラスというエフェクターは別になくてもいいようなもんだが、ないと何だか寂しい。特にアルペジオを弾く時は必ず踏みたくなる。派手に主役をとるわけではないが、外すことのできない名脇役的なエフェクターだと思う。


BOSS CH-1

 これまで他のコーラスに手が伸びなったのは、CH-1のきれいなエフェクトのかかり具合に不満を感じていなかったからだ。しかし、年末から寝る前に欠かさず広げている「世界のエフェクター大辞典」で気になる1台を見つけてしまった。
 たまたま広げたのが、ヤマハのエフェクターが並んでいるページで「システムボードは高校生には高嶺の花だったけど、PSEシリーズってのは懐かしいなあ」などと思っていると、次のページに見覚えのあるエフェクターが載っていた。80年代にヤマハから発売されていた「CH-10M」というコーラスだ。そして、説明文には「ジミー・ペイジが現在も愛用しているBBD素子を用いたアナログ・コーラス」と書かれていた。

 ヤマハのコーラスが、たまに行くリサイクルショップと骨董品屋の中間のような店のショーケースの奥に、数年前から潜んでいるのは知っていたが「形がかっこ悪いなあ、これ」と思えて、一度も手が伸びなかった。しかし、ジミー先生のご愛用の逸品なら買わねばなるまい。
 久しぶりにその店に行くと、ヤマハのコーラスは以前と同じようにショーケースの奥に置かれていた。迷わず手に取り、お買い上げ。3千円でした。

 家に帰って、鳴らしてみると「なるほど、アナログ・コーラスとはこういうトーンなのか」と納得できる音だった。
 ヤマハのコーラスはBOSSよりも、音が太く、ウォームな感じがする。CH-1にあった繊細さはないけれど、その分音痩せ感もない。BOSSのCH-1を絹糸だとすると、ヤマハのCH-10Mは木綿糸って感じだろうか。どちらが取るかはモロに好みの問題になるけれど、いわゆるビンテージトーンを嗜好するなら、間違いなくCH-10Mだろう。ぼくはザックリとした骨太のコーラス音が気に入ったので、不動の1台だったBOSSのコーラスをエフェクトボードから外してしまった。

 冷静に考えると、このあたりのアナログ信仰にも落とし穴がありそうな気もする。音が太いと感じるアナログ・コーラスだが、デジタルなら出力できる高域が回路の特性上カットされているとも考えられるわけで、トーンのクリーン度、きらびやかさでいえば、明らかにCH-1の方が上。目指すトーンによっては「アナログ・コーラスなんて使えない」と思う人もいるだろう。
 でも、ぼくは70~80年代の国産ギターやエフェクターの音が好きだ。単に懐古趣味といわれればそれまでだけど、あの頃の国産の楽器には今のものにはない何かがあるような気がするんだよなあ。

 見かけは少々不恰好だし、ステレオアウトプットの付いている位置もヘンなCH-10Mだが、他のエフェクターの中に並べると独特の存在感があって、なかなかよろしい。BOSSに変わる愛用の1台になりそうな気がする。

| エレキギター、再び | 14:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

久しぶりに聴いた「There and Back」

 年末に「Blu-spec CD」の「ブロウ・バイ・ブロウ」を買ってから、ジェフ・ベックにはまっている。これほど彼のギターの音ばかり聴いているのは、高校生の時以来だから、30年ぶりだ。

 ぼくはジェフ・ベックのアルバムをほとんど持っているけれど、中にはあまり聴かないアルバムもある。
 実は「There and Back」も、そのひとつ。このアルバム、初めてリアルタイムで買ったジェフ・ベックのレコードなので、思い入れは深いはずなのだが、最近はほとんど聴かなくなっていた。

There and BackThere and Back
Jeff Beck


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 その理由を考えてみると「Blow by Blow」「Wired」のように、アルバムとしてのカラーがはっきりしていないせいかもしれない。
 いわゆるクロスオーバー三部作の最初の「Blow by Blow」には、ロックギタリストが歌のないジャズ的な世界に挑むという目新しさと同時に、ジェフ・ベックが自分のギターの世界を一気に広げたという開放感があった。今ではギターアルバムの永遠の聖典という雰囲気すら漂わせている気がする。
 続く「Wired」は前作を継承しつつも、ヤン・ハマーとの掛け合いの妙が斬新でスリリング。「Led Boots」「Blue Wind」といったキラーチューン、隠れた名演の「Goodbye Pork Pie Hat」などがちりばめられていた。ギターのスリリングさに関しては「Blow by Blow」を上回っていると思う。

 そして、三部作の最後の「There and Back」に続くわけだが、全体的に寄せ集めの一枚という感じがする。もちろん、曲それぞれは悪くはないのだが、どうにも散漫な印象があったのだ。
 例えば、レコードではB面トップだった「El Becko」。曲の出だしピアノ、それに続くジェフ・ベックがスライドで弾くテーマメロディーは劇的な展開、かつスリリングなのだが、それに続くひと押しがないままに終わってしまう。もちろん、それそれは良いのだが、高校生の時に最初に聴いた時にも、何だか物足りなさを感じた記憶がある。
 
 おそらく、この時期のジェフ・ベックには「この路線はやりつくした」という気持ちがあったのではないだろうか。「There and Back」をリリースした後の彼の活動が、それまでに比べて、スローペースになってしまったことも、そのことを証明していると思う。

 でも、久しぶりに聴いていると「There and Back」の印象が、以前とは少し異なっていた。1曲目の「Star Cycle」はシーケンサーをバックに弾きまくるジェフ・ベックが新鮮で、フュージョンではなく、あくまでもロック的なアプローチをしているあたりが、実にかっこいい。とにかく、ヤン・ハマーが参加している最初の3曲は、どれも捨てがたいものがある。

 さらに、今聴くと「味があって、これも良いなあ」と感じるのだが、昔はジェフ・ベックの曲にしては珍しく、少し間延びしてのんびりとしている印象のあった「Golden Road」に続く「Space Boogie」は、このアルバムのハイライトであり、彼の名演のひとつだと思った。ジャガーンと乱入してくるジェフ・ベックのギターも素晴らしいけれど、サイモン・フィリップスのドラムも大暴れで、実に良い。 どうして、これまでこの曲の凄さに気付かなかったんだろう?
 というわけで、アルバム全体にジェフ・ベックのフュージョン路線への煮詰まり感が漂う「There and Back」は傑作とはいえないものの、決して悪くはないアルバムだ。

 でも、ぼくの場合は「Star Cycle」を聴くと、どうしても全盛期の新日本プロレスを思い出しちゃうんだよな。
 この曲をバックに紹介される次期シリーズに参加する外人選手に胸をときめかせた、あの頃。そして、あれから30年も経っているのに「Star Cycle」を聴くと、タイガー・ジェット・シンやスタン・ハンセン、ブルーザー・ブロディーの顔が思い浮かんでくるのだ。いやはや、多感な時期のすり込みというのは、すごいものですなあ。

 
 最後に前にも紹介したことがあるけれど、軽井沢のジェフ・ベックを。キーボードをぶら下げて動き回っているおっさんがヤン・ハマーだ。



 それにしても、この時のジェフ・ベックはやんちゃな感じがして、すごくかっこいい。ついでに黄色のストラトもかっこいい。
 彼は後ろを振り返らない人だけど、こういうのを見ると、もう一度ヤン・ハマーと競演しないものかと思っちゃうな。

| ジェフ・ベック | 17:17 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

クラプトンとジェフ・ベックの競演が正式決定

謹賀新年2009

 新年あけましておめでとうございます。
 ご挨拶が遅くなりましたが、本年も「BEATな日々」をよろしくお願いいたします。

 お正月は例によって、食っちゃ寝て、飲んじゃ寝ての日々。今日からはそろそろ世間も動き始めるので、元のペースに戻さなくてはと思っていると、ビックニュースが飛び込んできた。
 いつまで待っても、正式発表がないので、てっきりお流れになったのかと思っていたエリック・クラプトンとジェフ・ベックのジョイント・コンサートが決定!

 招聘元のウドーのHPでも正式発表されていて、イープラスでは既にプレオーダーの受付が始まっている
 スポーツ報知のHPには「前半にそれぞれのバンドを率いたステージを見せ、後半はたっぷりとジョイント」とも書かれているので、いやがうえにも期待は高まりますなあ。

 公演日もウワサされていた2月21日と22日。何かトラブルがあって、ここまで発表がずれ込んだろうけれど、とりあえず正式に決まって良かった。
 でも、ウドーのHPに書かれている主催や後援を見てみると、放送局や新聞社ばかり。名の通った大企業がメイン・スポンサーにつかないのは、やはり経済の状況が悪いせいなんだろうなあ。

ROCK JET Vol.34 (シンコー・ミュージックMOOK)ROCK JET Vol.34 (シンコー・ミュージックMOOK)


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 そういえば、何となく毎号買ってしまう「ロックジェット」の最新号の特集はジェフ・ベックだった。ギターマガジンやプレイヤーなどの特集とは、少し異なる切り口から語れるジェフ・ベック像が、なかなか面白かった。

| ジェフ・ベック | 21:25 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

2008年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年02月

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。