「何はともあれ、正月じゃ。めでたい、めでたい」と浮かれていたのは、少し前だったはずなのに、早くも2月に突入してしまった。そして、気がつけば、ジェフ・ベックの来日まで、あと数日である。
ぼくの場合は去年の11月に大阪に行ったこともあって、金銭的にも日程的にも少々つらい部分があるので、今回のツアーへの参戦は残念ながら見送り。
でも、来日に併せて、ネット上には様々なジェフ・ベック関連のアイテムが乱舞していて、ぼくを悩ませる。結局、ライブに行かなくても、そこそこの出費は必要になるのだ。
まず、ちょっと前に紹介したBlu-spec CD。
●エリック・クラプトンとの共演ライヴ開催も決定したジェフ・ベック、名作群がBlu-spec CDで再発 来日を記念して、第二期ジェフ・ベック・グループ以降のアルバムがほとんどBlu-spec CD化して発売されるというのだが、それらのほとんどが手持ちのCDだ。「改めて買い直す必要もないねんけどなあ」と思いつつも「ブロー・バイ・ブロー」でBlu-spec CDのポテンシャルの高さを知ってしまっただけに、昔から大好きな通称・オレンジの
「ジェフ・ベック・グループ」あたりは手に入れようかと思っている。
さらに意外や意外、ジェフ・ベック個人としては初のライブビデオ、ライブDVDとなる「ライヴ・アット・ロニー・スコッツ・クラヴ」も発売される。
こちらはBBCで放送された1時間弱のビデオを見たけれど、かなりぶっ飛んじゃう内容だった。
DVDの舞台となるロニー・スコッツ・クラヴは、ロンドンにある狭いジャズ・クラブ。「あんな近くで、ジェフ・ベックのプレイを見たら、失神してまうで」と思わせるくらいに、お客との距離が近くて、しかも客席の中にロバート・プラントとジミー・ペイジの姿も見えるというすごいロケーション中でのライブだけに、中身はとにかく濃厚。
さらに、手元のアップも多くて、ジェフ・ベックがどのようにしてフレーズを弾いているのかが、よーく分かる。
でも、これが「タネが丸見えの手品」なのだ。つまり、何をやっているのかは理解できても「あんなん絶対に真似でけへんし、あんなトーンを出すのは無理、無理」と思わせる瞬間が連続するから、見ごたえ充分だった。
ついでに通称タルちゃん、ペースのタル・ウィルケンフェルドがらみのショットも多いから、うれし限りである。
ぼくはBBCで放送されたものより曲数が多いDVDを既に予約済み。
ジェフ・ベック・マジックが堪能できそうな1枚だけに、アマゾンから送られてくるのを楽しみにしていたけれど、発売日がいつの間にか延期になっているような。ありゃりゃ、残念。
ベースのタルちゃんのソロアルバムも、ジェフ・ベックの来日あわせて日本盤が発売された。
こちらはまだ聴いていないけれど、ちょっとそそられる1枚だ。
これは来日にあわせてというわけではないだろうけど、ギブソンからはジェフ・ベックが愛用していたレスポールのオックスブラッドが発売される。
Gibson CUSTOM SHOP The INSPIRED BY Series Jeff Beck 1954 Les Paul Oxblood-AGED 「そういや、高校生の頃、グレコから出ていたオックスブラッドのレプリカが欲しかったなあ」と思いつつ、1.780.000円では冗談にも買うとは言えない・・・・。
でも、そそられまくる1本だなあ。
というわけで、最後はオックスブラッドを弾くジェフ・ベックを。
これはけっこうレアな動画ではないだろうか。
近頃はストラトのイメージしかないジェフ・ベックだが、黒っぽいレスポールもよく似合っていて、かっちょよすぎる!
弾ける人は何を持っても様になるってことなんだだろうなあ。