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キャロル・キング、1973年のライブDVD

『つづれおり』ライヴ 1973 [DVD]『つづれおり』ライヴ 1973 [DVD]
キャロル・キング


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 昨年末のステージで、ぼくをウルウルさせまくったキャロル・キングの新しいライブDVDが5月27日にリリースされる。
 新しいといっても、内容は1973年のモントルー(スイスにある都市でジャズ・フェスティバルで有名。ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」の歌詞にも登場するレマン湖畔のリゾート地)のライブを収録したDVDだ。

 来日をきっかけに再燃したキャロル・キングの人気に便乗して、発掘されたライブ・フィルムって感じがするけど、若い頃の彼女の映像はほとんどが見たことがないだけに、この手のものがリリースされることはファンとしてはうれしい限りである。

 今のところアマゾンのショッピングページに詳しい内容は掲載されていないが「bounce.com」をよると、収録曲は19曲らしい
 「Tapestry」から9曲、当時の最新アルバムだった「Fantasy」からも9曲。2枚のアルバムから以外の唯一の曲は「Up On The Roof」のみで、現在のライブで聴けるようなヒットパレード的な選曲ではないあたりが、逆に楽しみだ。

 しかし、いくら有名だからといって、何でもかんでも「つづれおり」って名前をタイトルに付けるってのは、どうなんだろう。単純に「ライブ・アット・モントルー・1973」でいいと思うんだけど。

 この機会に70年代のキャロル・キングの映像をいくつか紹介してみたい。

 まずは、ジェームス・ティラーがゲスト参加する「So Far Away」。キャロル・キングの横で椅子に腰をかかえてベースを弾いているのは、当時の夫でもあったチャーリー・ラーキーだ。



 おそらく「Tapestry」をリリースした直後と思われるが、なかなか貴重な映像ではないだろうか。

 もうひとつはジェームス・ティラーがメインの「You've Got a Friend」。



 キャロル・キングは後ろでしっかりとピアノを弾いているけれど、なぜかハモらないのが不思議。でも、ジェームス・ティラーの歌声の素晴らしさがよく伝わってくる映像だと思う。


 この先はキャロル・キングの話から脱線しちゃうけど、ジェームス・ティラーがらみで、もう1本。
 当時の妻だったカーリー・サイモンとデュエットする「Mockingbird」。



 シャウトするジェームス・ティラーも良いけれど、何といってもカーリー・サイモンが素晴らしい。裸足で一緒にステップを踏むところあたりは、ホントにかっこよくって、ロック界最高のおしどり夫婦(この後に離婚しちゃったけど)を感じさせますなあ。


 ぼくはカーリー・サイモンも好きだが、この人のアルバム・ジャケットには、ちょっとセクシーでステキなものが多い。

No SecretsNo Secrets
Carly Simon


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 まず、デビューアルバムの「No Secrets」。ミック・ジャガーのコーラスで有名な「You're So Vain」が入っているアルバムで、小さい写真だとジャケットは何の変哲もないポートレートに見えるけれど、実はノーブラで、胸ポッチが・・・・。
 ジャケットの大きなレコードの時代、この写真のインパクトは大きかった。

Boys in the TreesBoys in the Trees
Carly Simon


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 もう一枚は、ぼくが高校生の頃にリリースされた「Boys in the Trees」。これも、大人の色香が漂うジャケットだったなあ。
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| キャロル・キング | 16:38 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ジェフ・ベックとロッド・スチュワートの競演に涙する

 ちょっと前、夜中にほろ酔い加減でなじみのブログを回っていると、kinさんの「guitars.grrr」にジェフ・ベックとロッド・スチュワートの競演のビデオがあった。

 早速見てみると、これがもう素晴らしくって、夜中にPCの前で、ひとりホロリ。
 長い間、彼らを聞き続けてきたものからすると、涙モノのシーンが連続するのだ。

 場所はロスエンジェルスだが、それほど大きな会場ではない。
 日本では絶大な人気があって、大ホールを満員にできるジェフ・ベックだが、今やアメリカでの動員力はそれほど高くはないらしい。

 でも、それがどうしたである。DVD化されたロニー・スコッツ・クラブもそうだが、小さくて濃厚な空気を感じられる会場で、ジェフ・ベックを見られるアメリカやイギリスの人たちが、うらやましいぞ。



 いつもよりやさしく、ていねいに「People Get Ready」のイントロを弾く、ジェフ・ベック。それが終わる頃、ステージの袖から例のスタンドマイクを持ってロッド・スチュワートが出てくる。

 ロッドが唄い始めた瞬間に、ギターの手を止めて、顔を両手で押さえて感極まったというポーズをするジェフ・ベックを見て、ぼくはいきなりホロリときてしまった。おそらく、あれはお客に対するポーズではなく、ジェフの本心なんだと思う。


 「People Get Ready」は、このブログでも何度か紹介した「Flash」の中の1曲。

FlashFlash
Jeff Beck


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 このアルバム、傑作ではない。どちらかという失敗作だと思うけれど、ロッドがゲストボーカルの「People Get Ready」だけでも買う価値がある。

 ロッドが「Flash」に参加したのは、自分のアルバム「Camouflage」でジェフ・ベックがギターを弾いてくれたお返しのようなものだったと思う。

CamouflageCamouflage
Rod Stewart


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 このアルバムはハリウッドの堕落したロックスターを気取っていたようなロッドが、ジェフ・ベックの力を借り、再び骨太なロックに戻ってきた気がした一枚。そして、今でもよく聴くアルバムだ。

 確か、この時期にロッドとジェフのジョイントツアーのウワサもあったような気がするけれど、いつの間にか立ち消えに。どうやら、ギャラの配分方法でもめたらしく、2人の蜜月は長続きしなかったのだ。

 「People Get Ready」に続いて、ロッドの「これは41年前の曲だよ」というMCで始まる「I Ain't Superstitious」はジェフ・ベック・グループのデビューアルバム「Truth」のラストに収録されていた曲だ。

TruthTruth
Jeff Beck


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 すでにヤードバーズのギタリストしてデビューし、高い評価を受けていたジェフ・ベックとは異なり、ロッドはボーカリストとしてのキャリアをこのアルバムでスタートさせた。

 ちなみに、この第一期ジェフ・ベック・グループのベーシストはロン・ウッド。今ふりかえるとすごいメンバーなのだが、この頃のジェフ・ベックはかなり性格が悪かったらしく、わがままなうえに、ギャラの大半を持っていっちゃう。
 険悪なムードに陥ったグループは、もう一枚のアルバム「Beck-Ola」をリリースした後に、あえなく解散してしまった。

 しかし、40年前の曲をロスの小さな会場でプレイする2人の姿からは「過去にあった様々な確執を水に流して、お金や名誉のためではなく、純粋に昔の仲間と音楽を楽しみたい」という気持ちが見えてくる気がする。 
 ロッドにすれば、あまり良い思い出はないであろう「I Ain't Superstitious」のはずなのに、うれしそうにシャウトする姿を見て、またホロリとしてしまった。

 少し前に「老いとロック」について書いたけれど、ロッドとジェフの2人の姿を見ていると「歳をくうのも悪くはないなあ」と思っちゃうな。

| ジェフ・ベック | 19:04 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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もうすぐ発売、VOXのNight Train

 2月の終わりにムラムラしちゃったVOXの「Night Train」が、今月末に発売されるようだ。


VOXから小型ヘッドアンプ登場!!VOX Night Train【4月下旬発売予定】【ご予約受付中】

 実売価格は5万円弱、決して安いアンプではない。
 でも、中古で手に入れて、毎日のように鳴らしている「AC4TV8」のコストパフォーマンスの高さを考えると、値段以上のトーンが出てくるような気がして、やはりムラムラする。
 なにより、真空管の灯りが見えるデザインが良いですなあ。これは部屋に置いてみたい。

 しかし「Night Train」はヘッドアンプ。音を出すには、スピーカーキャビネットが必要になる。VOXでそろえるとすると、最も安いのは下のキャビネットだろうか。


★VOX スピーカーキャビネット V212BN

 でも、メタリックなデザインの「Night Train」に、クラシカルなキャビネットが似合うだろうか。かといって、他のメーカーのキャビネットの上に置くのも、変か?
 などと妄想は広がって、すっかりその気。先立つものがないので、今のところ「ポチッとな」の危険性は少ないけれど、そそられるなあ「Night Train」には。

 ぼくの場合は、手持ちのスタック・アンプ「ROLAND GC-405」のスピカーキャビネットにつないで、とりあえず鳴らしてしまうという手もあるわけで、この前の「AC4TV8」のように「Night Train」と偶然に出会わないことを祈っております。

| エレキギター、再び | 19:20 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビートルズのオリジナルアルバムがデジタルリマスター

ビートルズのレコード、CD、カセットテープ

 このブログでも、何度か「まだか、まだか」と書いてきたけれど、ビートルズのすべてのオリジナルアルバムが、デジタルリマスター化される。
 「やっとですか」という感じがしないでもないが、リリースは全世界共通で「2009年9月9日」。この日が発売日に決められたのは、ジョンのラッキーナンバーである「9」にちなんでのことだろう。

 詳しくは公式HPの商品詳細をご覧いただきたいが、いくつか気になる点がある。

 まず「プリーズ・プリーズ・ミー」から「ビートルズ・フォー・セール」までの初期の4枚のアルバムがステレオ化されてリリースされることだ。
 もちろん、ステレオバージョンになって、どんな風に聴こえるのか興味はある。しかし、長らくモノラルの音に慣れ親しんできたので「なぜ、今さらステレオ化?」という疑問もある。モノラルが一般的だった時代にレコーディングされたものだから、そのままにしておくというのが本筋はないだろうか。これを機会に初期の4枚もステレオバージョンが公式音源となりそうなのは納得がいかんなあ。

 と思っていたら、同時に「The Beatles in Mono」というオリジナル・モノミックスを集めたボックスセットもリリースされるそうだ。こちらはバラ売りなしの紙ジェケ仕様。なるほど、小うるさいマニアは「こちらを買ってね」ということか。
 でも、最初の頃のアルバムは収録時間が短いので、ステレオとモノラルのバージョンの両方をCDに収録できるはずなんだけなあ。それに定価が2.600円なんだから「Blu-spec CD」や「SHM-CD」などの高音質CDにして欲しかった。
 50年近くもビートルズで稼ぎ続けているはずのEMIさん、未だに商魂がたくましい。そろそろ、リスナーに還元していい頃なのでは?

 あれこれと不満はなくもないけれど、かれこれ20年以上も前のCD化の際にミックスされた少々貧弱だった音源が、どれくらいUKオリジナルのアナログ盤に迫れているのかは、とっても興味がある。いずれのアルバムも、余計なボーナストラックの追加がなさそうな点も評価できる。

 ぼくはビートルズをラジオ放送をエアチェックしたカセットテープ、シングルとLPレコード、CDと3つのメディアに渡って聴き続けてきた。
 今回のデジタルリマスターがSACDでもDVDオーディオでもなく、CDというメディアにとどまったということは、次はいよいよデジタル配信だろうか。ひょっとしたら、パッケージメディアでビートルズを買うのは、これが最後になるのかもしれない。そう思うと、今回のデジタルリマスター盤も「何枚か、買わなきゃ」という気分になってくる。

 以前に「ビートルズをCMソングに」というエントリーでも書いたが、2012年からビートルズの曲の著作権が期限切れが始まり、自由に使用できることになる。
 このあたりを見据えて、今後もビートルズ関連の音源の動きは活発になりそうな気がする。

| ビートルズとその周辺 | 11:11 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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究極のお座敷チューブアンプ?VOX AC4TV8

VOX AC4TV8

 2月ごろに物欲をムラムラさせてしまったVOXの小型チューブアンプ「AC4TV8」。
 発売後も「いいなあ、あれ」とは思っていたのだが、ネット上で写真を見ている分には、それ以上のムラムラ感はなく、お得意の「ポチッとな」もせずに、数ヶ月が過ぎた。
 
 しかし、先月の終わりに隣町で打ち合わせと営業を済ませて、仕事後のお楽しみであるリサイクルショップめぐりをしてると、ハードオフの片隅に「VOX AC4TV8」が並べられていた。
 「おっ、早いではないか。発売されたばかりなのに」と思いつつ、プライスカードを見ると定価の半額以下、市価よりも1万円ほど安い。どう考えても新品同様の中古なので、この値段は格安だ。「見ちゃったものは仕方ない」と心の中で言い訳しつつも、ニヤニヤしながらのお買い上げとなりました。

 買ってから毎日のように「VOX AC4TV8」を鳴らしているけれど、これは「究極のお座敷チューブアンプ」といえるかもしれない。最近、各メーカーから盛んに発売されている2万円台の小型チューブアンプすべてを試奏したわけではないから、決め付けるのは気が早いけれど、実によく出来たアンプなのだ。

 まず、全体のトーンはフェンダー系のカラッとした音ではなく、VOXらしい少しダークなブリティッシュトーンだ。小さくてもVOXの特徴がよく出ていると思う。

 そして、ボリュームのつまみを上げていくと、音量がゆるやかに上がると共に、少しずつ歪みが増していく。
 このボリュームを上げた時の歪みの味付け加減が絶妙で、最初の3分の1がクリーン、次の3分の1がクランチ、最後の3分の1がオーバードライブといった感じのトーンになる。
 歪み具合はギターのピックアップの出力によって多少は変わってくるが、クリーンからオーバードライブまでをカバーできるという点では、クラシックな外見とは裏腹にモダンなトーンのチューブアンプといえるだろう。

 とにかく、アンプのボリュームの操作に追従して、歪み具合がフレキシブルに変わるから、手軽にチューブアンプの醍醐味が楽しめる。さらに「VOX AC4TV8」には、ギター側でのボリューム操作やピッキングの強弱によって、歪みが変化するレスポンスの良さもあるから、ホントに弾いていて楽しい。
 小さいけれど、意外に奥が深いアンプですぜ、こいつは。

VOX AC4TV8

 究極のお座敷アンプのもうひとつの要素でもあるアッテネータは、4W、1W、1/10Wの三段階。「VOX AC4TV8」は小型とはいえ、チューブアンプだ。4Wで鳴らすと、それなりの大音量になってしまうから、出力を切り替えることのできるアッテネッターはお座敷アンプにとって必要な装備だ。

 ちなみに公式サイトにも書いてある「テレビやラジオと同程度の音量」は本当で、最小の1/10Wにすると、フルボリュームにしても都会の夜でも鳴らせるレベルまで音量が下がる。1Wの場合はちょっと大きめの音で鳴らしたテレビやラジオといった音量だろうか。

 ただ、ぼくにとって1/10Wは「ちょっと、音が小さすぎるかな」と思える。「これならヘッドフォンをしたほうが良いかも」と感じる程度の音量になるから、チューブアンプの醍醐味を感じにくいのだ。

 個人的には、できるだけ4Wで元気に鳴らしたい「VOX AC4TV8」だが、近所迷惑や家族への配慮を考えると、アッテネータは実に有効なつまみだと思う。


 ここまで良いことばかりを書いたけれど「VOX AC4TV8」には、いくつか気になる点もある。
 まず、歪みやすい反面、クリーントーンのおいしい部分が少ない。これは物理的に両立させにくいことだろうけど「もう少しクリーンで弾ける音量の幅が広ければ良いのにな」と思う。

VOX AC4TV8

 それから、これは性能には直接関係ないことだが、アンプの裏がクローズバックになっている点も意外だった。つまり、オレンジに光る真空管が見えないのだ。

 1時間近く弾いた後に黒い裏ぶたを触っても、それほど熱くはなっていないから、熱の問題はないのだろう。メーカー側ではトーンのことも考えて、クローズバックを採用しているはずだが、真空管が見えないのはちょっと寂しい。
 さらに、頻繁に行うことではないけれど、真空管を交換する時にたくさんのネジを外さないといけないのも面倒だ。

 説明書には「ヒューズや真空管の交換を含む、あらゆる修理、調整は専門家にご依頼ください」と明記されているから「中身はさわるな!」ってことなんだろう。
 でも、真空管を交換してトーンを変化させるのは、チューブアンプの楽しみのひとつなんだけどなあ。


ギターアンプ VOXAC4TV8

| エレキギター、再び | 18:24 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑

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ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか

 毎日、いや極端にいえば1秒ごとに、人は確実に年老いていく。
 ぼくも40歳後半にさしかかったから、こんなことをさらりと書けるようになったけれど、若い頃は自分の年老いた姿なんて、想像もできなかった。

 さらに、想像できなかったといえば、未だにロックを聴き続け、エレキギターに夢中になっていることだ。
 ぼくがティーンエージャーの頃、ロックは不良の音楽であり、若さの象徴だった。でかい音を奏でるエレキギターも同じだ。少なくとも、ぼくの周りにいた大人の中に、ロックを聴き、エレキギターを弾いている人なんていなかった。
 でも、今ではそんな人は珍しくはないし、はたしてロックが若者の音楽として存在し続けているのかすら、怪しげだ。

 そういえば、去年の11月にキャロル・キングとTHE・WHOのライブを見に行った時に、彼らのライブパフォーマンスに熱狂しながらも「ホントに、今は21世紀か?」と感じた。
 21世紀に入っても、ローリング・ストーンズが活動を続け、キャロル・キングとTHE・WHOが同じ時期に来日を果す。彼らの音楽を聴き始めた高校生の時に、そんなことは想像もできなかったからだ。

ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか (幻冬舎新書)ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか (幻冬舎新書)
中山 康樹


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 「ミック・ジャガーは60歳で何を歌ったか」はロックと老化の関係性、ロックンローラーたちの老後の奮闘ぶりについて書かれた本だ。
 以前に紹介した「ビートルズの謎」の作者でもある中山康樹氏は、まえがきの中で「いま私たちは、ロックがはじめて経験する時代を生きている。最初にして最後の目撃者といってもいいだろう」と書いている。確かにそうかもしれない。

 ただ、目撃者になるためにはロックを聴き続けてきたという条件が必要になるだろう。少なくとも、彼らの全盛期を知らなければ、老後の奮闘ぶりは理解できない気がする。
 いずれせよ、今のロックはかつてなかった「老い」という問題すら、内包していることはまちがいない。

 未だにミック・ジャガーは軽やかにステージを舞い続け「オレは満足しちゃいないぜ」とシャウトする。オリジナルメンバーがたった2人になってしまったTHE・WHOは60歳を過ぎても「年老いる前に、くたばっちまいたい」と唄い続けている。
 一歩間違えば、笑い話のような光景である。でも、そこに何らかのリアリティーを感じるからこそ、ぼくはライブを見に行き、ロックを聴き続けている。

 ジョン・レノンやボブ・ディラン、キース・リチャード、ピート・タウンゼントはティーンエイジャーのぼくにとって、先生だった。学校では決して学べない不良のあり方を彼らから教えてもらった。そして、ジョンを除いて、未だにアルバムを作り、ステージに立ち続けている還暦過ぎのロックンローラーからは、この先も学ぶことがありそうだ。
 ロックが老い方まで教えてくれるなんて、30年前のぼくには想像もできなかった。

| BEATな読書 | 18:12 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

2009年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年05月

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