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エレクトロ・ハーモニクスの「Muff Overdrive」

 今日は久しぶりにエフェクターのお話を。
 ZOOMのマルチエフェクターである「G2.1u」に挫折してから「エフェクターのつまみは3つまで。できれば、2つ。いやいや、ひとつが最高」ってなことを密かなポリシーにしている。

 デジタルモノに馴染めない古い人間の負け惜しみともいえなくはないけれど、いくらつまみがたくさん付いていたところで、一度に出せる音はひとつだけ。経験上、調整幅の広いエフェクターでも、気に入ったトーンの出るスイートスポットはそれほど多くはないとも思うのだ。
 道具はシンプルなほど良い。このセオリーはギターやエフェクターにも通じるものがあるのではないだろうか。

 そんなことを考えているアナログなぼく好みのオーバードライブがエレクトロ・ハーモニクスにラインアップされている。コンパクトなケースに入ったnanoシリーズの「Muff Overdrive」ってやつだ。

 メーカーのHPによると「軽い歪みによるファンキーなダート感が特長」らしいが、オーバードライブのくせにトーンすらなく、ボリュームが1個というシンプルさ。
 なおかつ「電源回路の仕様上、一つのACアダプター、パワーサプライを他のエフェクターと共用できません。必ず、単独でACアダプターを使用するか、電池(006P)を使用してください」という使用上の注意まで明記されている。つまり、トーンとゲインは固定で、パワーサプライの共用ができないという不便なエフェクターだ。
 しかし、この不器用さに何か惹かれるものがある。値段もそれほど高くないので、ポチッとしかけたこともあるが、いざ買うとなると、ちょっと勇気のいる1台である。

 「あれ、気になるなあ」と思いつつ、数年が経過したが、ちょっと前に隣町のHオフのショーケースの中で「Muff Overdrive」を発見。現物を見ると、さすが迷いはなく、お買い上げ。足元に置く1台になった。

Electro-Harmonix Muff Overdrive

 実際に使ってみた印象は、軽い歪みの中にファズっぽい匂いのあるオーバードライブという感じだろうか。
 ゲインやトーンはないので、ボリュームをエフェクトオフと同じ程度の位置すると、シングルコイルではかなり控えめな歪みだが、トーンが太くなってファズっぽさが加わるのでクランチという風でもない。ハムバッカーではそこそこ歪むけれど、若干音が分厚すぎるかもしれない。

 つまり、普通のオーバードライブとして使おうと思えば、なんとも扱いにくい代物。
 でも、ファズ風味を加えるブースターとして考えれば、けっこう使えるかも。少し歪ませたアンプに「Muff Overdrive」を足すと、良い感じのトーンになったりもする。さらにギターのボリュームにフレキシブルに反応するあたりも面白い。
 まだ「Muff Overdrive」の真価は分かっちゃいないけれど、ワンボリュームの不器用なエフェクターゆえの深さがあるような気がする。

 いずれにせよ、これでしか出せないトーンがあるのはまちがいなく「不器用な奴ですけど、気に入ったら使ってよ」的なあり方が実にエレハモらしい。「Muff Overdrive」は長い付き合いになりそうな予感のある1台だ。



Electro-Harmonix Muff Overdrive
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| エレキギター、再び | 20:17 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ラリー・カールトンの「Room 335」を3連発

 このところ、にわかにジャズ・モードで、久々にあれやこれやとジャズのアルバムを引っ張り出しては聴いている。
 そして「オレが初めて聴いたジャズってなんだろう?」と思い返してみると、それはラリー・カールトンだったかもしれない。

B00129Q1T2夜の彷徨(さまよい)
ラリー・カールトン
Warner Music Japan =music= 2008-03-19

by G-Tools

 ラリー・カールトンの「夜の彷徨」(このタイトルに馴染みはなくって「ルーム335の入っているやつ」と呼んでいたような)がリリースされた1978年、ぼくはエレキギターを弾き始めたばかりだった。
 そして、同じくギターを弾いていて、ぼくよりも格段にうまく、音楽的にもませていた友達が「これええから、聴いてみな」と貸してくれたのが「夜の彷徨」だ。

 ぼくは既にジェフ・ベックの「ブロウ・バイ・ブロウ」を聴き込んでいたから、ギターインストに抵抗はなく「夜の彷徨」はすんなりと耳に入ってきた。
 でも、ジャズを聴いているという意識はなくって、その当時にこの手の音楽を総称する言葉であったクロスオーバー(そういえば「クロスオーバー・イレブン」という深夜のFM番組もありましたな)やフュージョンを聴いているつもりだった。
 そもそも、音楽をジャンル分けすることなんかに意味はないけれど、高校生だったぼくにとってはラリー・カールトンもジェフ・ベックも同じギタリストだったのである。

 とはいえ、ぼくのジャズの入り口はラリー・カールトンだったことに違いはなく、未だに大好きな曲である「Room 335」をいくつか見ていただきたい。

 まずは若さ溢れるラリー・カールトンのプレイを。



 伸びやかな335のトーンがたまらん。「これは理想のトーンのひとつだ」と断言できるほどのトーンだと思う。表情豊かなラリー・カールトンの指先から弾き出されるフレーズも素晴らしい。

 続いて、1995年のリー・リートナーとの「Room 335」。



 フュージョン・ギター界のミスター335の2人が奏でる「Room 335」、これはある種の夢の競演だ。
 ラリー・カールトンの頭は少し寂しくなってしまったけれど、相変わらずのギターのトーンが素晴らしい。同じギターを持っていても、音色やフレーズに2人の個性がはっきりと出ているあたりも面白い。

 最後はちょっと反則気味のストラトキャスターで奏でる「Room 335」を。



 たとえ、ストラトで「Room 335」を弾いたとしても、曲の印象は変わらない。
 シングルコイルから出ているとは思えないほどの伸びやかなトーンはさすがというか、シグネーチャー・トーンってものを持っている人の強みだなあ。

| ジャズの名盤 | 22:45 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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みんなのJAZZとフレディ・ハバード

 このところ、ボブ・ディランとジェフ・ベックがヘビーローテーションで「長い間、まともにジャズを聴いてないなあ」と思っていたら、こんなサイトを発見した。

みんなのJAZZ

 このサイト、アナウンス部分以外はYouTubeにアップされているコンテンツを利用しているようだ。ローバジェットで、手作り感のあふれるサイトだけど、商売っ気がなくって、ジャズという音楽の良さを広く紹介したいという心意気を感じる。

 さらに、ナビゲーター役の高橋真由子さんがお美しい方。どことなく昔懐かしいラジオを思い出させる落ち着いた声も良い。こりゃあ、週に一回の更新が楽しみだ。


 それにしても、ジャズはなかなか厄介な音楽だ。例えば、マイルス・ディビスだけでも膨大な数のアルバムがある。何かのきっかけで「ジャズって良いなあ」と思っても、どのアルバムから聴き始めたらいいのかが分かりにくい音楽なのだ。
 かといって、巷に溢れているおしれなタイトルのついた寄せ集めのベスト・アルバムを聴いただけでは、ジャズという音楽の真髄にふれることができないような気がする。

 ぼくもそれなりにジャズのアルバムは聴いてきたつもりだが「最初に何を聴けば良いですか?」と尋ねられても「うーん、ブルーノート・レーベルから出ているアルバムで、ジャケットが気に入ったモノか、アコースティックな時代のマイルスならまちがいないんじゃない」としか答えようがない。

 でも、この番組を見て「これは良いかも」と思ったアーチストのアルバムを買ってみれば、迷いも少なくなるかもしれない。


 「みんなのJAZZ」を見ていて「やっぱ、この人のトランペットは良いなあ」と思ったのがフレディ・ハバードだ。
 ブルーノートで何枚ものリーダーアルバムを残しているが、フレディ・ハバードはサイドメンとしてトランペットを吹いた時に光る人ではないだろうか。

 例えば、これなんかはジャズを初めて聴く方にもおすすめの一枚。

B00000IL29Maiden Voyage
Herbie Hancock
Blue Note Records 1999-04-07

by G-Tools

 ジャズでは珍しく、海をモチーフにした開放感溢れる曲の数々の中で、フレディ・ハバードは伸びやかでメリハリのあるトランペットを聴かせてくれる。

 最後にライブバージョンの「Maiden Voyage」を。



 1986年のマウントフジ・ジャズ・フェスティバルからの映像だが、まずロケーションが素晴らしい。夏の日差しの中に屹立する富士山、湖を滑るウインドサーフィンと、まさに「Maiden Voyage」な環境だ。
 真夏のロックフェスも良いけれど、夏の野外で聴くジャズも気持ち良いだろうなあ。そんなことを感じさせてくれる映像である。

| ジャズの名盤 | 22:00 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ジェフ・ベックのニューアルバム「Emotion & Commotion」

 「次のアルバムはオーガニックなものになる」。何かのインタビューで、ジェフ・ベックがこう言っていたのを読んだ記憶がある。

B003405MF6Emotion & Commotion
Jeff Beck
Atco 2010-03-23

by G-Tools

 そして、リリースから少し遅れて聴いた「Emotion & Commotion」。事前に「映画音楽のようなアルバム」なんてウワサも耳に入ってきていたから「つまんないアルバムだったら、どうしよう」と思いながら、CDプレイヤーのトレイにのっけると、1曲目からストリングスが前面に出てきた。
 最初は「オヤジ、いくらオーガニック・サウンドでも、これはやり過ぎやないか」と思ったが、全体を通して聴いてみると、ストリングスに乗っかってギターを弾くジェフ・ベックへの違和感がなくなってきた。

 そして、ぼくがこのアルバムから感じたのは、良い意味での裏切りである。ベースのタルちゃん、ドラムのヴィニー・カリウタと一緒にスタジオに入って、オーガニックなサウンドのギター・アルバムを作っているというリリース前の情報からは、長いツアーでぴったり息の合ったメンツとガンガンやりあうストレートなロックアルバムを想像していたからだ。

 しかし、いきなりストリングスがヒャーラ、ヒャラである。イージーリスニングともいえそうな音だけど、よく聴けば、ジェフ・ベックのギターのトーンは繊細で緻密だ。かつて、マイルス・ディビスは「卵の殻の上を歩いているような」と称される繊細なトランペットを吹いたが、最近のライブの定番曲でもある「Over The Rainbow」あたりは「卵の殻の上を歩いているようなギター」だと思う。

 まだ、それほど聞き込んだわけではないので結論を出すには早いが、新しいベック・サウンド、個人的には大いにアリだ。このアルバム、車をドライブしながら聴くと気持ちいいんじゃないかと思う。
 この路線は次回も続くのか、それとも1回限りのきまぐれなのだろうか。ジェフ・ベックの次回作は意外と早い時期に聴けそうな予感がある。

 今日の動画は今年のグラミー賞のジェフ。故レス・ポール氏へのトリビュート・ライブでの「How High The Moon」を。


 
 なんと、ジェフ・ベックがサンバーストのレスポールを弾いている!
 ジェフが公の場でレスポールを持つのは、おそらく70年代中盤のBBAの時以来のことだろう。ストラト以外のギターを指で弾くジェフ、やけに新鮮である。

 ストリングスが舞う最新アルバム、久々のレス・ポール、英米でのクラプトンとの競演と、良い意味で、何でもありの時期に入ったかのようなジェフ・ベック。今週から始まった日本ツアーを含めて、今後の展開が楽しみだ。


 最後に何でもありといえば・・・・。

ジェフ・ベック、ギター・フィギュア付きCD発売決定

 企画自体は良いと思う。でも、2007年のクロスロード・ギター・フェスティバルのDVDを組み合わせたスペシャルエディション、それにジェフ・ベックのストラトのギター・フィギュアの付いた完全限定リミテッド・エディションの発売日が6月とは、どういう訳だ?

 この手の商品を買うのは、基本的にジェフ・ベックが大好きな人たちである。6月に限定版が発売されることが分かっていても、3ヶ月も聴くのを待つわけにはいかないから、先行して発売されたCDのみのニューアルバムは買うだろう。
 つまり、数ヵ月後に同じアルバムを2回買う決断を迫られるわけだ。レコード会社はそこが狙いなのかもしれないが、ちょっと不誠実な商売のような気がするぞ。発売日のずれに関してはあくまでも推測だが、理由はどうであれ、こんなことをしていると、売れにくくなっているモノが、よけいに売れなくなるのでは・・・・。 

| ジェフ・ベック | 21:13 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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改めて感じる、ディランのすごさ

 早いもので、もう4月になってしまったけれど、先月はボブ・ディランばかりを聴いていた。
 ライブハウスツアーに参戦できなかったのは残念だったが、ボブが日本に居て、ライブを続けているという事実だけで、なんとなく高揚感に包まれていた3月だった。

 そして、ライブが終わるたびに、その日のセットリストをながめていたが、本編終わりの数曲とアンコールが固定だった以外は日替わりメニューだった。何度行っても、違うライブが楽しめて、毎回新鮮な驚きのあるステージを14回も連続させたボブ。改めてすごい人だなと思う。

 日本ツアーの最終日の29日には本編の最後に毎回プレイされていた「Ballad Of A Thin Man」の替わりに「Forever Young」が披露され、滅多にないという2回目のアンコールに応えて「Blowin' In The Wind」を歌った。
 「いつまでも若く、あなたの手がいつも忙しくありますように」「でも、友よ答えは風に舞っている」。こんな唄で長かったライブハウスツアーを締めくくるボブは、ホントにステキだ。そして、実はサービス精神の旺盛な人なんじゃないかと思う。

 そういえば、ぼくが初めて動くボブを見たのは映画館だった。ザ・バンドの解散コンサートを記録した「ラスト・ワルツ」。その中で「Forever Young」はボブの登場シーンに使われた。



 白い帽子から、水玉模様のシャツを着たボブに下がっていくカメラワークが、何度見てもかっこいい。ぼくは数あるロックムービーの中でも「ラストワルツ」が大好きで、中でもボブとザ・バンドの部分は屈指の名シーンだと思っている。
 アイコンタクトとあうんの呼吸。これがボブとザ・バンドの真髄ではないだろうか。


 さらに、もう少しボブとザ・バンドがらみの動画を紹介してみたい。

 まずは1969年のワイト島のライブから「Highway 61 Revisited」。これはけっこう貴重な映像かもしれない。



 バイク事故をきっかけにして、ウッドストックで隠匿生活を送っていたボブだが、イギリスのワイト島のロック・フェスティバルで復活。

 この時のライブは「セルフポートレート」に何曲か収録されているが、それらはかなりヘロヘロな感じがする。でも、この「Highway 61 Revisited」はルーズながら素晴らしいプレイだと思う。

B0000024W3Self Portrait
Bob Dylan
Columbia 1989-08-24

by G-Tools

 ちなみに「セルフポートレート」というアルバムはリリース契約のノルマをこなしつつ、マネージャーに余計なお金をあげたくなったので、ボブが「わざと売れないように作った」という話がある。
 確かに、ボブの中でも異色の一枚だが、ぼくはこのアルバムを嫌いじゃない。例えば、とことん気の抜けた「Blue Moon」に続く、ツルツル声とザラザラ声のひとりデュエット「Boxer」あたりはボブの底なし沼を見る気がする。「このオヤジ、何を考えとるんじゃ」と思いつつ、ついつい聞き惚れてしまうのだ。

 次は動画なし、スライドショートと音のみだが、71年から72年への年越しコンサートからの「Like A Rolling Stone」。



 
 この音源が収録されている「Rock of Ages」はザ・バンドのライブの名盤だ。

B00005B4GBRock of Ages
The Band
Capitol 2001-04-27

by G-Tools

 2001年にリマスターされた「Rock of Ages」は従来の音源であるディスク1に加えて、ゲスト出演したボブの4曲を含む未発表曲ばかりのディスク2で構成されていて、実に聴き応えのあるものになっている。

| ボブ・ディラン | 09:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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