2010年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年01月

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今年の収穫-CD編

 一昨日から大掃除をしている。ここ数年、年またぎの仕事を抱えていたので、まともに大掃除をやらなかった。しかし、今年は幸か不幸かそのような仕事もなく、久しぶりに気合を入れて、ほこりを払い、雑巾がけをした。

 ついでに、乱雑に積み重ねたり、テキトーに並べたりしていたCDも整理した。すると、まだ聴いていないCDが何枚も出てきた。しかも、自分で買ったことを忘れていたCDもある。
 それらはブックオフの割引コーナーで「これ、安い!」とまとめ買いしたものだったが、ホントは音楽に値段など関係ないはず。来年はCDがほこりをかぶらないようにしたいものだ。

 そんな反省をしつつ、今年の1枚を選んでてみた。
 ぼくの場合、今年のベストワンはキャロル・キングとジェイムス・テイラーのライブ・アルバム「トルバドール・リユニオン」になるだろうか。

B003AL7PJUトルバドール・リユニオン(DVD付)
キャロル・キング&ジェイムス・テイラー
ユニバーサルクラシック 2010-05-19

by G-Tools

 2人が久しぶりに再会したライブ。しかも、場所がLAの小さなライブ・ハウス「トルバドール」で、バックを固めるのがダニー・コーチマー、リーランド・スカラー、ラス・カンケルとくれば、ぼくにとっては聴く前から名盤決定である。
 ちなみに、イーグルスの「The Sad Cafe」は「トルバドール」周辺のことを唄っているらしい。彼らはリンダ・ロンシュタットのバック・バンドをつとめていた頃、このライブ・ハウスのステージでプレイしていたそうだ。

 肝心の中身は「素晴らしい」の一言。
 キャロル・キングとジェイムス・テイラー、そしてバックのメンバーもしっかりと歳をとってしまったけれど「音楽はいとも簡単に時間を越える」ことを感じさせてくれる。
 ライブの様子を収めたDVDからも、小さな会場に満たされていく幸福感が伝わってくるようだ。

 今年最後の一曲はそんな2人の「トルバドール」での「Up On the Roof」

 映像のサイズが大きくて、ブログには埋め込めないけれど、1年を締め括るのにふさわしい名曲、名演だと思う。
 ぼくはこの曲を聴くたびに、胸の奥がキュンとするし、何か勇気づけられたような気分になる。

 最後になりましたが、今年も「BEATな日々」におつきあいいただまして、ありがとうございました。
 それでは、よいお年を!
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| キャロル・キング | 17:19 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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今年の収穫-ギター編

 一時期より、少しマシになったとはいえ、相変わらずリサイクルショップ巡りは続けていて、手ごろな値段でめぼしいエレキギターを見つけると、ついつい手が出てしまう。

 今年、買ったギターは3本。以前にも紹介したバッカスのテレキャスター・シンライン、モリダイラ楽器が販売していたハリケーンのレスポール・カスタムのコピー(ジャンクで数千円、リペア用の部品代のほうが高かった)。
 そして、ホーナー(HOHNER)のG2だ。

HOHNER G2

 ぼくは以前からスタインバーガーのギターに対して、密かなあこがれを抱いていた。
 なんの愛想もないデザインなのに、エレキギターとしての機能はしっかりと備わっている。ヘッドがないというだけでも、エレキギターの歴史の中でも異端の1本だが、セットネックが常識だった時代にネックをボルトで固定してしまったテレキャスターに共通するような機能優先のギター造りに、魅力を感じたのである。

 でも、ホンモノのスタインバーガーは中古でも高価で手が出そうにない。シャレで買うには高すぎるが、本家のライセンスを得て、製造されていたホーナーなら手が届く。これまで、ホーナー製のヘッドレス・ベースは数回見たことがあったが、この秋になって近くのハードオフで、ようやくホーナーのG2を見つけることができた。

 ホンモノはグラファイトのボディ、ネック、EMGのアクティブピックアップ付き。でも、ホーナーのG2はメイプルのネックとボディに電池を使わないパッシブピックアップが付いている。おまけに、ぼくのG2にはスタインバーガーの大きな特徴でもあるトレモロがない。

 本家とは異なる素材で出来ているG2だが、スタインバーガーの雰囲気は味わえる。
 ネックは3ピースで、スルーネック。ネックの両側に同じくメイプル製のウイングが付いているといった感じの造りだ。このスルーネック構造のせいか、サスティーンが良い感じで伸びる。
 トーンの方はレスポールほど重厚ではないけれど、クリーンでも歪ませても充分に使える。もともと、トレモロを多用する弾き方はしていないので、個人的にはアームなしのほうがすっきりしていて、使いやすい。

 本来、このギターには専用のダブルボールエンドの弦が必要になるけれど、G2には最初から普通のエレキ弦も使えるアタッチメントがヘッドに付いていた。

HOHNER G2のヘッド

 とはいえ、これまで使ってきたギターとは構造が大きく異なるので、最初は弦の交換の方法、オクターブチューニングの仕方が分からなかった。
 ネットを検索して、交換と調整方法はすぐに分かったが、慣れてしまえば、弦の交換もオクターブチューニングも簡単で、素早くできる。このあたりも、よく考えられていて、実に機能的だ。
 ママチャリの前のかごに入りそうなサイズなのに、24フレットのフルスケール、エレキギターとしての機能に妥協している部分がないあたりも、すごい。ぼくは本家のスタインバーガーは弾いたことないので、正確な比較はできないが、ホーナー製も充分に使えるギターだと思う。

 スタインバーカーは持ち運びが楽で、グラファイトのボディとネックならほぼメンテナンス・フリーだろうし、弦交換が楽でチューニングも安定しているなどのことから、仕事人のギターのような気がする。
 もちろん、ぼくはスタインバーガーを片手にスタジオを渡り歩くというような使い方はしないのだが、お手軽に弾けるギターなので、ついつい手が伸びてしまう。弁当箱のようなボディ、無愛想なデザインだが、身近に置いてみると、意外とかわいいやつなのだ。

 今では「その昔に流行った変形ギター」というような受け取られ方をされているかもしれないが、スタインバーガーの革新性と機能性は未だに色あせてはいない。今年に買ったギターの中で、一番のお気に入りはホーナーのG2である。


 もうひとつ、小物で気に入ったのが「SNARKR SN-1」というクリップチューナーだ。

SNARKR SN-1

 これまで、ぼくは「KORG AW-2G」というクリップチューナーを使っていた。
 ヘッドに取り付けるクリップチューナーはエレキやアコギ、ウクレレのチューニングがプラグインしなくてもできちゃうので、とても便利。「KORG AW-2G」には何の不満も感じていなかったが「SNARKR SN-1」をウェブ上で見て「これ、さらに使えるかも」と思って、すぐにオーダーした。

 このチューナーのウリはカラフルなことではなく「感度の弱いクリップチューナーが多い中、SN-1は超高感度」ということだろう。
 実際に使ってみると、コルグのチューナーよりも反応が素早く、ギターやウクレレの音を出した瞬間に液晶の表示が安定する。その液晶もカラー表示で明るさも充分。暗い場所でも、とても見やすい。液晶の下、前面に電源ボタンが配置されている点も良い。

 タップができるメトロノーム機能(実際に音がでるわけではないが)以外に、特別な機能はないけれど、メーターの反応速さ、液晶の視認性の高さなどからも、実に使いやすいクリップチューナーだと思う。
 それにも関わらず、1580円という値段はすごいかも。この手のモノも、年々低価格化が進みますなあ。


 ちなみに、あと200円プラスすると、マイク付き、メタリックレッドのクリップチューナーも買える。


 メタリックブルー、メタリックレッドというと派手な色を連想するけれど、実物はつや消し気味のメタリックで、上品な感じがするあたりも気に入っている。

| エレキギター、再び | 22:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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佐野元春の特集本とカバーアルバム、そして沢田研二

 メリー・クリスマス!
 まずはこの時期にしか聴けない佐野元春の曲を。



 日本語のクリスマス・ソングの名曲。2つの言葉を対比(ちょっとジョン・レノン的ではあるけれど)させながら、単なるハッピーなクリスマス・ソングにはしないのが、佐野元春らしい。
 それでも、最後には「今夜は大丈夫」とシャウトする展開が好きで、ぼくは毎年クリスマスが近くなると、この曲を聴いてしまう。


 そんな佐野元春の30周年を記念した特集本が発売された。

4048954148別冊カドカワ 総力特集 佐野元春 カドカワムック 62483‐67 (カドカワムック 364)
角川マーケティング(角川グループパブリッシング) 2010-12-20

by G-Tools

 本の内容のほとんど、200ページ以上が佐野元春に関することで占められた読み応えのある一冊。
 自ら編集長を務め「This」という雑誌を発行していた佐野元春は「活字の人」でもある。ぼくも彼に関する書籍はできるだけ読んできた。そして、今回の「別冊カドカワ」の中で興味深かったのが、佐野本人による「セルフカバーアルバム『月と専制君主』全曲解説」だ。

B004D6PYV2月と専制君主(初回限定盤)(DVD付)
佐野元春
Daisy Music 2011-01-26

by G-Tools

 数ヶ月前、ぼくは佐野元春が「30周年記念にセルフカバー・アルバムをリリースする」という話を聞いた時、ちょっとした違和感があった。「佐野元春も流行のカバー・アルバムかよ。まあ、それのほうが売れそうやからな」「でも、安易に『サムディ』や『約束の橋』あたりの焼き直しをやられたら嫌だな」と思ったのだ。
 しかし「セルフカバーアルバム『月と専制君主』全曲解説」を読む限り、その心配はなさそうだ。

 そもそも、アルバムタイトルの「月と専制君主」やセルフカバーされている曲のチョイスが佐野元春らしい。よく知られている曲は「ヤングブラッツ」くらいなもので、それ以外はあまり知られていない曲だ。でも、それらはコアなファンには愛されていそうな隠れた名曲ばかりである。
 メジャーな「ヤングブラッツ」にしてもラテン・ロックにアレンジされ、佐野元春いわく「7分以上に渡る名演奏」らしいが、その後に「ぼくの歌なんて、3分台で消えてしまうし(笑)」と続くところに彼らしさを感じてしまって、うれしくなった。

 冒頭のインタビューの中にあった一節「メインストリームに対抗するオルタナティブというのは、とてもかっこいいことなんです」を感じられそうなカバーアルバムのようで、来年のリリースが楽しみだ。早く聴いてみたい。


 今回の「月と専制君主」ではカバーされなかったけれど、ぼくが佐野元春のセルフカバーで聴いてみたいのが「フルーツ・ツアー」の時は、最後のギターバトルを含めて、ちょっと「ホテル・カリフォルニア」みたいな感じだった「バニティー・ファクトリー」だ。



 この曲、元々は沢田研二のために書かれたもの。



 彼のライブ・バージョンもすごく良い。そして、この人はホントに唄がうまいと思うなあ。

 ついでに、沢田研二をもう一曲。
 「TIME IS ON MY SIDE~SATISFACTION」のストーンズ・メドレー。



 間に「DAY TRIPPER」をはさむ、アレンジも素敵だが、シャウトの中にほんのりと退廃な匂いが漂うあたりも、実にジュリーらしい。
 そして、この人も芸能界というメインストリームに居ながら、オルタナティブな存在であり続けている人だと思う。

 佐野元春と沢田研二。離れているようで、意外と近いところに立っている2人ではないだろうか。

| 佐野元春 | 11:12 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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ポール・マッカートニー、意地の傑作「バンド・オン・ザ・ラン」

 前にも書いたように、このところネット・ラジオでビートルズばかり聴いている。
 そのせいか、ここでも彼らの話題が連続してしまうのだが、今回はデラックス・エディションがリリースされたばかりの、ポール・マッカートニーとウィングスの「バンド・オン・ザ・ラン」について。

B0041IPDKEバンド・オン・ザ・ラン デラックス・エディション(完全限定生産盤)(DVD付)
ポール・マッカートニー&ウィングス
ユニバーサル ミュージック クラシック 2010-11-17

by G-Tools

 この「バンド・オン・ザ・ラン」は1973年のクリスマス・シーズン前にリリースされたので、今年がキリのいい何周年記念ってわけではない。それにも関わらず、この手のものがリリースされた理由は、ポールのレコード会社移籍に伴ったものだろうか。
 いずにせよ「バンド・オン・ザ・ラン」デラックス・エディションをリリースする価値のある傑作アルバムだ。

 ぼくはこのアルバムを1975年あたりから聴き続けているから、かれこれ35年のおつきあいになる。でも、実はポールの一番好きなアルバムとはいえない。
 とてもよく出来たアルバムだと思うが、愛着があるのはソロ一作目の「マッカートニー」や二作目の「ラム」だ。中でも「ラム」こそがポールの最高傑作だと思っている。
 ビートルズに置き換えると「サージェント・ペパーズ」は偉大なアルバムだと思うけれど、それより好きなのが「ラバー・ソウル」や「リボルバー」といった感じだろうか。「バンド・オン・ザ・ラン」は好きなアルバムというより「天才は打とうと思って、ホームランを打てるものなんだなあ」と感心させられるアルバムかもしれない。


 ビートルズの解散、ソロ転向後のポールはアルバムのセールスこそ順調だったものの、音楽メディアでの評価は決して高くなかった(今なら、なぜ「ラム」が酷評されたのか理解不能だが)。そんなポールが「これなら、どうじゃ。文句あっか!」と気合を入れてリリースし、音楽評論家からも絶賛されたのが「バンド・オン・ザ・ラン」だ。

 ポールはナイジェリアのラゴスで「バンド・オン・ザ・ラン」のレコーディングを計画するも、行く直前に「わしら、そんな辺ぴなとこに行くのは、嫌じゃ」と、メンバー2人が離脱。ギタリストとドラマーを失ったポールだが、あえてラゴスでのレコーディングを強行する。
 現地に着いても、設備の整っていないスタジオ、ポールの突然の発病とトラブルは続き、挙句の果ては現地ミュージシャンに「わしらの音楽を盗みに来たんやろ」と因縁をつけられ、強盗に襲われてデモテープまで奪われる。
 ポール、リンダ、デニー・レインの3人は「バンド・オン・ザ・ラン」の歌詞にもあるように「四方を壁に囲まれた」状態に陥ってしまったのだ。
 
 しかし、追い込まれると特別なパワーを発揮するのが、ポールである。
 挫けることなく、完成させたアルバムの出だし「バンド・オン・ザ・ラン~ジェット~ブルー・バード」の名曲3連発はいつ聴いても、ときめきを感じる。その後の展開も「サージェント・ペパーズ」や「アビー・ロード」で手に入れた統一感のあるトータル・アルバム的な手法でまとめ上げられ、最後まで一気に聴かせる。

 メンバーの離脱覚悟で挑んだレコーディングだけに、失敗はできないという意地。今度こそは音楽評論家に「さすが、ポール」と言わせるようなアルバムを作ってやろうという意地。それらが「バンド・オン・ザ・ラン」という形で結実したのは容易に想像できる。でも、そんな意地や苦労はアルバムからはまったく感じられない。作ろうとして、傑作を作ってしまえたのが30代前半のポールだったのである。

 というわけで、今日の動画も「バンド・オン・ザ・ラン」。



 このライブは1976年のツアーからのもの。「バンド・オン・ザ・ラン」の成功を経て、プライベートジェットでツアーを巡るロックスター然としたポールが見られる。
 ついでに、ライブで聴くと「バンド・オン・ザ・ラン」という曲は、3つくらいの曲の断片をメドレーにせず、半ば強引につなぎ合わせたものというのがよく分かる。

 次も同じツアーから「Silly Love Songs」(邦題は「心のラブ・ソング」)。



 ぼくは複雑に作り上げられた「バンド・オン・ザ・ラン」よりも「ありふれたラブ・ソング。でも、それのどこが悪いんだい」とポールの開き直りにも聴こえるこの曲に愛らしさを感じる。

 確かに砂糖菓子のように甘いポップ・ソングである。ポールならいとも簡単に作り出せそうな曲だが、何の苦労もなく湧き上がってきたような曲の中にこそ、彼のホントの良さがあるではないだろうか。
 ついでに、このライブではポールのベース・ラインがグイグイと曲を引っ張っていくような展開もすごいと思う。


 最後にポールといえば、ヴァイオリン・ベース。これは、彼のアイコン的な楽器である。

【エレキベース】Hofner IGNITION BASS

【エレキベース】Hofner IGNITION BASS

価格:31,500円(税込、送料込)


 実はちょっと前からベースの練習も始めまして、密かに「昔のグレコのヴァイオリン・ベースのコピーを見つけたら、買っちゃうなあ」などと思っていた。すると、格安で、本家のホフナーのベースが発売されているのを知って、物欲ムラムラ。
 どうやら、インドネシア製。しかも、この値段だから過度な期待はしちゃいけないだろうけど、いくつかの写真を見る限り、まともそうなつくりで、しかもヘッドには「Hofner」のロゴ入りだ

 とりあえず、どこかのお店で実機を見てから悩もうと思っているけど、ヴァイオリン・ベースでポールを気取ってみたいぞ。

| ビートルズとその周辺 | 19:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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30回目の命日に「Instant Karma」を

 未だに砲弾が飛び交う世界に、この曲を。
 若い歌舞伎役者が大酒飲んで、ケンカしただけのことを大ニュースにしちゃう国のメディアにも、この曲を。



 気をつけていないと、インスタントな因果にやられちゃう。
 だから、今夜はテレビを消して、ジョンの唄を聴こう。

 Well we all shine on
 Like the moon and the stars and the sun
 Well we all shine on
 Ev'ryone come on

 あいにく、今日は雪空で、空に月や星は輝きそうにもない。
 でも、この曲はジョンが亡くなってから30年が経っても、輝きを失わず、さらに光を増している気がする。

| ビートルズとその周辺 | 12:19 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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FMの思い出とビートルズ専門のネット・ラジオ

 かつて、ラジオは最も身近にあって、大切なメディアだった。
 ぼくが中学、高校生の頃、多くのクラスメイトが「ヤングタウン」や「オールナイト・ニッポン」といったAMの深夜放送を聴いていた。そして、番組でDJがしゃべったことが、次の日の話題になったものだ。

 深夜、布団の中で聴くラジオは「密かな楽しみ」という感じがして、ぼくの夜更かしにも欠かせないものだった。ラジオをつけたまま寝込んでしまい、ふと目が醒めた時に午前3時から放送されている「走れ歌謡曲」が流れていた(まだ、続いていたのね、この番組)なんてことも、よくあった。


 高校に合格したお祝いにステレオを買ってもらってからは、FMラジオが音楽の大切な情報源になった。中でも、FM大阪で午後6時からオンエアされていた「ビート・オン・プラザ」は大好きな番組だった。
 
 今では考えられないことだが、この番組では毎日、最新の洋楽アルバムが全曲ノーカット(放送時間の関係で数曲がカットされたり、フェードアウトされたりすることもあったけれど)で放送されていた。
 ぼくが聴いていたころは田中正美さんという方がDJだったが、曲の紹介が曲の最初にかぶることがなく、音楽が始まるタイミングが分かりやすいしゃべりかたをしていた。明らかにエアチェックしているリスナーを意識したDJぶりだったので、曲の間に入るCMをポーズでスキップ、カセットテープを裏返すタイミングさえ間違えなければ、最新のロックのレコードが丸々録音できたのだ。

 「ビート・オン・プラザ」で録音したアルバムの中には今でもCDで愛聴しているものがあるし、ビートルズにしか興味がなったぼくが色々なアーチストを聴くようになったのも、この番組おかげである。

 そんな思い出深い「ビート・オン・プラザ」のオープニングに流れていた曲が、ポール・マッカートニーの「Momma Miss America」。



 70年代終わりから80年代にかけて、関西に住んでいたロック好きなら、タイトルは知らなくてもイントロを聴けば「あっ、あの曲や!」と、当時のことが懐かしく思い出される一曲のはずだ。

 今となってみれば、これを番組のタイトル曲にするセンスはすごいと思う。

B000002UC5Mccartney
Paul Mccartney
Capitol 1990-10-25

by G-Tools

 ポールの初めてのソロアルバムの中のインスト曲なのだが、当時このアルバムはまったく評価されていなかった。ビートルズのメンバーのソロアルバムの中でも買わなくてもいいもの、聴かなくてもいいものの筆頭格とされていて、ぼくがこのアルバムの良さにようやく気づいたのも、10年ほど前のことだ。
 そんなアルバムのインスト曲に目をつけ、タイトル曲にしたあたりに、番組を制作していた人々のポリシーを感じたりもする。

 こんなふうにティーンエージャーの頃は、ラジオばかり聴いていたくせに、近頃ではほとんど耳にすることがない。たまにNKH-FMの「元春レディオショー」を聴くぐらいだ。
 その代わりにインターネット・ラジオを聴いている。ネットのラジオは目新しいものではないけれど、余計なおしゃべりばかりをする近頃のFMラジオに比べて、ガンガン曲が流れるサイトが多いので、仕事中のBGMにぴったりなのだ。

 たくさんあるインターネットのラジオ局の中で、ぼくがよく聴くのは「Beatles Radio」
 ここは名前の通りに、ビートルズばかりが流れるネット上のラジオ局だ。オリジナルのビートルズ・ソングだけではなく、メンバーがソロになってからの曲やカバー・ソングもオンエアされるので、聴き飽きることがない。
 今もジャクソン・ブラウンが唄う「Oh My Love」が流れてきたのだが、彼がこの曲をカバーしていることを初めて知った。
 たまに、ニヤリとさせられる選曲や曲順もあるので、かなりのビートルズ・マニアでも楽しめるネット・ラジオだと思う。

 ラジオというメディアに愛着はある。でも、今やラジオもインターネットというアンテナから聴く時代なのかもしれないな。

| ビートルズとその周辺 | 19:37 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

2010年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年01月

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