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追悼、レヴォン・ヘルム

 ザ・バンドのドラマーだったレヴォン・ヘルムが亡くなった。

ザ・バンドのドラマー、レヴォン・ヘルム、癌との闘病の末に逝去

 彼が喉頭癌を発病し、闘病生活を送っていたのは知っていたが、つい最近まで音楽活動をしていただけに、死去のニュースにはショックを受けた。

 ただ、悲劇的な死を思い起こさずにはいられないザ・バンドのメンバーの中で、レヴォンが多く友人たちに見守られて亡くなったらしいことを知って、ぼくは救われた気がした。
 そして「ラスト・ワルツ」以降はあまりに深い確執があったロビー・ロバートソンが、レヴォンの危篤の報を受けてニューヨークの病院へ急いだという話にも、涙してしまった。


 ザ・バンドというバンドは、不思議なグループだった。
 ロック界が百花繚乱だった60年代終わりにデビュー。様々な大輪の花や原色の造花が咲き乱れるなか、彼らは原野にひっそりと咲く美しい野性の花のようなのバンドだった。
 そして、20代後半で老成したかのような音楽を奏で、30代で「音楽という旅に疲れてしまった」と宣言して、解散してしまう。

 でも、彼らの渋いアルバムの数々が、ぼくは大好きだ。
 レヴォンが亡くなったことは悲しいけれど、ぼくはこの先も「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」や「南十字星」を聴き、「ラスト・ワルツ」の映画を見ながら、心豊かな時間を過ごすのだと思う。



 彼らの曲の中で一番好きな「The Night They Drove Old Dixie Down」を捧げ、心からレヴォン・ヘルムのご冥福をお祈りいたします。
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