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映画「アイデン&ティティ」

アイデン&ティティアイデン&ティティ
大友良英, 太田裕子, 白井良明, コタニキンヤ, 田口トモロヲ


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 ぼくは43歳、2人の子持ちである。すでに平均寿命の半分以上を生きてしまったし、目先の雑事に追われる日々。なのに、未だにロックを聴き続け、ロックという言葉にこだわりを持っている。
 CDラックの中身もジャズのアルバムが加わった以外は、ティーンエージャーの頃とそれほど変わらない。一番取り出しやすい場所に置かれているのは、ビートルズとジョン・レノン。そして、ボブ・ディランのアルバム。「なーんや、高校生の時と同じやん」と思う。

 実は高校を卒業してから、ボブ・ディランをまともに聴いていなかった。再び聴き始めたのは、北海道に移り住んでからで、きっかけはみうらじゅんの「アイデン&ティティ」を読んだことだ。
 未だに「ロック」を捨て切れない男の心の琴線をつくストーリーの漫画を初めて読んだ時、不覚にも涙してしまった。それも、ホロリとした涙ではなく、ボロボロの涙だった。以後、「アイデン&ティティ」は愛読書になり、ぼくはボブのCDを買い始めた。

 これまで映画の「アイデン&ティティ」を見なかったのは、原作のイメージが壊されるのが怖かったからだ。原作と映画は別物。それが分かっているからこそ見たくなかったのだ。しかし、映画は原作に忠実だった。「せっかく映画にするんだから、もう少し冒険してもいいのにな」と思うぐらいに、原作のストーリーと雰囲気を再現していた。
 重要な登場人物である「ボブ・ディランの幻影」の表現も、ハーモニカで喋らせて、字幕で意味を伝えるという感じで、あまり違和感がなかった。岸辺シローの虚実の入り混じった怪演にも笑えたが、主人公の彼女役の麻生久美子が原作以上にいい女なのが素晴らしい。
 「映画なのに最終的に文字に頼るのはどうなんだろう」と思うけれど、「アイデン&ティティ」は原作の「やらなきゃいけないことをやるだけさ。だから、うまくいくんだよ」というメッセージが伝わる良い映画だった。

 ぼくがこの映画で「かっこいい!」と思ったのは、ラストシーンが終わって、間髪いれずに「ライク・ア・ローリングストーン」の流れる瞬間だ。
 2時間かけて「ロックとは何か」を問いかける映画「アイデン&ティティ」。しかし、本編が終わった後に流れる6分間の「ライク・ア・ローリングストーン」のほうが、よりロックを表現していたのだ。
 ボブの影響で書かれた原作、ボブの幻影が登場する映画。しかし、エンドロールのバックに流れるボブ本人が唄う「ライク・ア・ローリングストーン」に最もロックを感じさせる。よくよく考えれば、すごいオチの映画ではないか。

| BEATな映画 | 07:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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