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2枚目の選曲が魅力的な「Wingspan」

Wingspan: Hits and History
Paul McCartney
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 これまで「BEATな日々」では、ベストアルバムの類をほとんど紹介してこなかった。もちろん、ベストアルバムは聴いていて楽しいし、お手軽にそのアーチストの軌跡を知ることができる。でも、やっぱり寄せ集めなのだ。
 例えば、ビートルズやローリング・ストーンズ、マイルス・デイビスのホントの良さを知りたければ、オリジナルアルバムをじっくり聞き込むしかない。

 と思いつつ、最近よく聴いているのが、ポール・マッカートニーのベストアルバム「Wingspan」。
 2枚組みのベストアルバムは1枚目が「Hit」、2枚目が「History」と名付けられていて、編集方法が大きく異なる。「Hit」の方は誰でも知ってるヒット曲の連発。「Listen To What The Man Said」に始まり、「No More Lonely Nights」で終わる選曲は、これまで何枚か発売されたポールのベストアルバムとあまり変わらず、改めて「Uncle Albert / Admiral Halsey」の素晴らしさを知る程度。圧倒的に面白いのは2枚目の「History」だ。
 タイトルは「歴史」だけれど、これはポール選曲による「裏ベスト」ではないか。ポールが「どうして、この曲の良さに気付かないんじゃ!」と思い続けてきたに違いない隠れた名曲の連発には、コアなポールのファンも納得するはずだ。

 ポールにしてはヘビーな「Let Me Roll It」に始まり、4曲目の「Maybe I'm Amazed」はポールが作ってきた数々のラブソングの中でも、上位にランクする名曲。甘過ぎず、かといって辛過ぎない「Maybe I'm Amazed」は、極上のラブソングだ。
 7曲目の「Heart Of The Country」から「Every Night」と小品ながら佳曲が続き、9曲目の「Take It Away」はポールらしい高揚感がいっぱいの名曲。続く「Junk」はアコースティックな響きが、せつなく美しい。
 そして「この曲、こんなに良かったっけ」と思ったのが「Back Seat Of My Car」。ポールお得意の複雑な構成の曲だけど、ダイナミックかつスムーズな流れで最後まで一気に聴かせるところ、さすが。

 と、ここまで書いて気付いたのは、2枚目にはポールの最初のソロアルバム「ポール・マッカートニー」と次にリリースされた「ラム」からの選曲が多いこと。なんと22曲中7曲が、この2枚からの曲である。
 解散直後のビートルズの幻影がまだ大きかった時代には「ポール・マッカートニー」と「ラム」はポールがリンダと2人っきりで作った自己満足のアルバムと受け取られ方をしていたし、ぼくもほとんど聴かなかった。
 でも、2枚のCDを買ってみると、これがしみじみ良いのだ。特に「ポール・マッカートニー」は、もろに宅録という感じのラフな仕上がりで、今になってみると音の肌触りがたまらない。生身のポールが聴こえてくる気がするのだ。これは「ジョンの魂」にも匹敵するアルバムだと思う。

 2枚目の「History」のおかげで「ポール・マッカートニー」と「ラム」の良さを改めて知ることができたけれど、この選曲は、発売当時に酷評した評論家やリスナーへのポールなりのリベンジなんだろうなあ。

| ビートルズとその周辺 | 11:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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