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WOWWOWのストーンズを見て

 昨晩、ローリングストーンズのさいたまスーパーアリーナでのライブを見た。WOWWOWでの放送は1回限りらしいが、何と編集なしで全曲収録のライブ完全版。おそらく曲間やMCもカットされていないはずだ。
 ツアーの度に何らかの映像作品が発表されるストーンズだが、意外にもオフィシャルな形ではライブを完全収録したものは少なく、今では廃盤で入手不可能な「Voodoo Lounge In Japan」しかない。そんな点でも、今回の放送は貴重(早くもブートのDVDが出回っているらしいけれど)だと思う。

 肝心のライブの中身だが、全編に渡って際立っていたのがミックのパフォーマンスだ。「これがホントに60過ぎのオヤジか!」と目を疑うばかりの動きの連続。そのしなやかな腰つきは「このオヤジ、まだ3人くらいは子供作れるなあ」と思わせるし、終盤になっても衰えない声の張りとテンションに満ちた動きは、普段からの節制とトレーニングによるものだとしても、驚異的だ。
 病み上がりのはずのチャーリーも、そんなことを微塵も感じさせないタイトなリズムを刻み、Bステージでピンピンとピックを投げ飛ばすロニーにも、このところあんまり見られなかったポップな動きが戻ってきたのではないだろうか。
 素晴らしいライブである。熱狂的なBステージのシーンを見ていると「ここはホントに日本か」とも思う。しかし、以前にコパカバーナのストーンズについて書いた時と、同じような違和感を感じるのだ。何ともいえぬモヤモヤ感。その原因は、キースなのかもしれない。

 「そんなのもう古い固定観念だ」といわれるかもしれないが、ぼくにとってのストーンズはギターバンドだ。特にライブにおいては、キースのリフやコードカッティングがバンドの音をリードしてきたはずだし、ぼくも日本公演やライブ盤、映像でギターバンドとしてのストーンズを長らく楽しんできた。
 しかし、初来日の「Steel Wheels Tour」あたりから、バンド内でのギターの比重が変化してきたと思う。あの頃から、必ずしもキースのギターがバンドの音を引っ張っているわけではないことには気が付いていた。おそらく、今のバンドをリードしているのは、キーボードのチェック・レヴェールだろう。しかし、ここぞという時にはキースのギターがガツンと鳴り響き、バンドの音を引き締めていた気がするし、それがストーンズというバンドの魅力だったのではないか。

 今回のライブを見ていて、一番気になったのは「Sympathy For The Devil」でのキースだ。Bステージが終わり、ライブがクライマックスに流れ込む時にプレイされるこの曲では、いつもキースが日本刀でぶった切るのような鋭い切れ味のギターソロを決めるはずのだが・・・・。
 しかし、キースのギターから弾き出されるフレーズには何だか鋭さがなったし、ホントはキメのフレーズを弾き続けるはずのところで観客に両手を上げてアピールするので、ギターの音が止まってしまう。だから、高いテンションが続くはずの「Sympathy For The Devil」が少し緩んだものに感じられた。この緩んだ空気はキースのギターが要になる「Midnight Rambler」でも感じられたし「Let's Spend The Night Together」のプレイにも随分と危ういものではなかったか。
 それに反して、キースのソロパートは素晴らしかった。驚くべきことに、キースは60過ぎてから唄がうまくなっている。「This Place Is Empty」があれほど素敵な曲とは、ライブを見るまで分からなかったし、手数は少ないながらギターも決まっていた。

 勘違いしないで欲しいけれど、ぼくはキースが大好きだし、彼に完璧なギタープレイを求めているわけでもない。ただ、決めるところではきっちり決めるのが、これまでのキースではなかったか。そして、そのキースのキメが、ライブでいわゆるストーンズマジックを生み出す要因だったではないかと思うのだ。
 残念ながら、ぼくは今回のライブを実際に見た訳ではない。ただ、ストーンズフリークでギタリスト、今回のツアーをさいたまスーパーアリーナでも見られたhiromerさんが、具体的かつ、分かりやすい表現で同じ様なニュアンスの感想を書かれているのを読むと、ぼくが放送を通して感じたことも、あながち的外れではないような気がするのだ。

 今回のライブの中で一番印象に残ったシーンは「Midnight Rambler」の始まりのワンシーン。キースがミックの肩に「ぼちぼち、やろうや」と手をかける。しかし、振り返りもせずに「ふざけてないで、始めるぜ」とハーモニカをひと吹きするミック。そして、少し慌て気味にギターを弾き始めるキース。しかし、画面が二人の足元がアップになると、向かい合ったつま先は同じリズムを踏んでいる。この短いシーンを見た時、ぼくは涙がこぼれそうになってしまった。
 ぼくが望むことはただひとつ。キースがライブ中に唯一コーラスを付けた「Wild Horses」のように、ミックとキースが対等に向かい合うストーンズをもう少し見たい。それだけである。


 そういえば、さいたまスーパーアリーナのオープニングの「Jumping Jack Flash」で、久しぶりに黒のテレキャスターカスタムが登場した。てっきり引退させたギターだと思っていたが、やっぱりキースに黒のカスタムはよく似合う。

レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー
ザ・ローリング・ストーンズ
B00008CHDH

 ってことで、今日のストーンズの1枚はCDではなく、DVD。1981年の全米ツアーを記録した映画「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」での、キースのメインギターが黒のテレキャスターカスタムである。

 残念ながら映画には収録されていないが、このツアー中に「Satisfaction」をプレイしていた時、ステージに上がってきてしまった客に向かって「出て行け、この野郎!邪魔すんなよ!」と躊躇なく肩からストラップを外し、ネックを持って振り回したギターも黒のカスタムだ。
 この伝説的なシーンは四枚組みのDVD「フォー・フリックス」にも少しだけ収録されているが、今では入手不可のストーンズのヒストリービデオ「25×5」ではかなり長めに見られる。この資料的な価値も高いビデオ、その後のバンドの歩みも加えてDVD化されないものだろうか。

| ローリング・ストーンズ | 20:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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