PREV| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

≫ EDIT

1970年、ワイト島のTHE・WHO

 丈の短い白いつなぎから赤いソックスをちらつかせながら、腕をブンブン振り回してコードをかき鳴らすギタリスト。
 にしきのあきらが着ていたようなピラピラのいっぱい付いたジャケットのボーカリストは、テープをグルグル巻きにしたマイクをヨーヨーのように回す。
 骸骨が描かれたつなぎというわけの分からん格好のベーシストは、音数の多いベースをただひたすらに刻み続ける。
 そして、いかれた目つきのドラマーは、ほとんどオカズといってもいいフレーズを連発しながら、バンドのビートを奇跡的にキープする。
 今、「Gyao」で視聴可能な1970年のワイト島にあけるTHE・WHOのライブ。その時のメンバーのルックスを表現すると、こうなる。

 はっきりいって、怪しい。思いっきり、変だ。何の統一性もない。しかし、ぼくはTHE・WHOこそが、世界一のビジュアル・バンドだと思っている。それは男前とか、見かけが良いという意味ではなく、映像が伴ってこそ、ホントのすごさが分かるバンドだからだ。

 高校1年ときにテレビで放映された映画「ウッドストック」を見て、ぼくはTHE・WHOにノックアウトされた。それはあまりにパワフルで圧倒的なステージだった。
 そして、ギブソンのSGを腕をブンブン振り回しながら弾くピート・タウンジェントにあこがれて「かっこいい!すげえ!」と通称風車奏法を早速真似してみた。しかし、あれはとてつもないリスクがつきまとう奏法だ。腕の回し方を少し間違えると、音が出ないどころか、ボディやブリッジに手をぶつけて打撲や出血をしてしまうのだ。
 実際にピート・タウンジェントもブリッジに手をぶつけて、骨が露出するほど深いキズを負い、大量出血。ステージから救急車で病院に直行、翌日からはギブスにピックを装着して、ツアーを続行したことがあったらしい。

 弦をかき鳴らさず、ボディから少し離れた安全な場所で、ステージアクションとして腕を回すギタリストをたくさんいるが、風車奏法でリズムをキープし続けたのはピート・タウンジェントしかいないのではないか。実際にワイト島のライブでも、彼は要所要所で腕を回し、ビートを刻んでいる。
 よーく考えれば、無意味なほどにリスキーな奏法だが、THE・WHOにとっては重要なステージアクションなのだ。

 それは他のメンバーにもいえることで、ロジャー・ダルトリーのマイクぶん回しも、キース・ムーンのおかずばっかりのドラムのフレーズも、ジョン・エントウイッスルの無闇に音数の多いベースラインも、明らかに過剰サービスである。しかし、その連発がTHE・WHOの魅力であり、時に彼のステージを奇跡をもたらした。この過剰サービスが見えてこないレコードやCDでは、ホントのTHE・WHOの凄さは分からないと思うのだ。
 「Gyao」でTHE・WHOのワイト島ライブが見られるのは8月1日正午まで。まだの人は急げ! 

Who's NextWho's Next
The Who


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 レコードやCDだけではTHE・WHOは分からないと書いたばかりだけど、映像を見て彼らの凄さを知ったら、最初に聴く1枚として「Who's Next」をおすすめする。
 THE・WHOというと「トミー」や「四重人格」といった重厚なロック・オペラがおすすめのアルバムとされる場合が多いけれど、この2枚はちょっとヘビーだ。もちろん、名作であるが、歌詞の意味をある程度分からないと理解できない部分も多く、少々敷居が高いのだ。

 実は1971年にリリースされた「Who's Next」も「ライフ・ハウス」というロックオペラをベースとしている。しかし、あまりに壮大な構想過ぎて挫折。「ライフ・ハウス」のために作られた曲が「Who's Next」の一部として収録されることになった。
 1曲目の「Baba O'Riley」のイントロからワクワクし、ライブでもキメの曲であるラストの「Won't Get Fooled Again」まで、無駄な曲なしに一気に駆け抜ける感じは、彼らのサービス過剰のステージに通じるものがある。
 現在「Who's Next」には7曲ものボーナストラックが追加されている。ぼくはどちらかというとボーナストラック否定派だが「Who's Next」のは悪くないと思う。

| ロックの名盤 | 10:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://beatbeat.blog72.fc2.com/tb.php/164-fdc4bf1f

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。