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秋の夜長にマイルスを

 10日ほど前に「今年の北海道は秋になっても暖かい」というようなことを書いたけれど、やはり季節は確実に冬に向かっている。あれから、最低気温が確実に10℃を切るようになり、朝晩にはストーブが欠かせなくなった。
 ぼくにとって秋の音楽といえば、ジャズだ。トランペットやサックスという管楽器は秋の空気感によく似合うと思う。
'Round About Midnight'Round About Midnight
Miles Davis


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 昨晩、久しぶりにCDラックから引っ張り出して聴いたのは、マイルス・デイビスの「Round About Midnight」だ。
 マイルスがコロンビアレコードへ移籍し、最初にリリースした「Round About Midnight」は、1曲目に入っている同名のタイトル曲があまりにも有名。しかし、ある程度キャリアを重ねたマイルス好きにとっては、この曲を「好きだ」ということは「ビートルズは『イエスタディ』が良いねえ」というのと同じ様なもの。だから、ぼくにとっては名盤にも関わらず、聴くことの少ない1枚になってしまった。

 でも、久しぶりに大音量で「Round About Midnight」を聴くと「やっぱ、名曲だなあ」と思う。
 曲はマイルスのとても繊細で、少しふれただけで壊れそうなミュートトランペットのソロから始まる。しかし、その繊細な世界は「ダッダ、ダッダー、ダアダアーダン」のブリッジ部分で容赦なくぶち壊され、ジョン・コルトレーンの硬質で無愛想なサックスソロへと移っていく。ブリッジを挟んでのマイルスとコルトレーンのトーン違い、対比が素晴らしい。聴く前から分かっちゃいるが、この展開、お見事というしかない。

 その他にも「All of You」「Bye Bye Blackbird」「Dear Old Stockholm」と名曲揃いの「Round About Midnight」は、ジャズを聴き始めたばかりの人にも安心しておすすめできる1枚だが、意外にも深い内容を持ったアルバム。
 いずれにせよ、「Round About Midnight」の「ダッダ、ダッダー、ダアダアーダン」からマイルス怒涛のコロンビア時代が始まったわけで、記念碑的アルバムとしても貴重な1枚だ。

マイルスを聴け!〈Version 7〉マイルスを聴け!〈Version 7〉
中山 康樹


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 ついでにマイルスに関する本の紹介も。
 ほぼ2年に1回改訂され、今回の発売で「Version 7」になる「マイルスを聴け!」。この本の特徴はブートレッグ、すなわち海賊盤をオフィシャル盤と同等に扱い、レビューを書いてあることだ。

 このところ、頻繁に発売されるマイルスのブートを含んで改訂されるので、本は厚くなるばかり。手持ちの「マイルスを聴け!」を見てみると「2001」は488ページ、「Version 6」は805ページ。そして、今回の「Version 7」は975ページになった。次回は遂に千ページ越えだな、この文庫本。ここまできたら、上下二巻に分けるようなことせず、文庫本の厚さのギネス記録に挑戦していただきたいものだ。

 内容のほうはブートを含め、マイルスの入手可能なアルバム473枚を網羅。レビューの内容を含めて、とても濃い本なので、マニア向けの一冊かもしれない。でも、そのページ数と分厚さに圧倒されなければ、マイルスを聴き始めたばかりの人にとっても、絶好のガイドブックになると思う。

| ジャズの名盤 | 11:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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