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21世紀型のレイドバック

The Road to EscondidoThe Road to Escondido
J.J. Cale Eric Clapton


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 発売前に予約しておいたにも関わらず、発売日から少し遅れてアマゾンから発送(以前に比べて、商品発送のレスポンスが少し悪くなった気がするのだが)されたので数日前から聞き始めた、エリック・クラプトンの新作「The Road to Escondido」。ほぼ全面的にJ.J.ケールとの競演、収録曲も14曲中11曲が彼の作品だ。
 これが「The Road to Escondido」のウリなんだが、最近になってからクラプトンを聞き始めた人には多少の違和感があるかもしれない。このアルバムには「Change the World」のようにポップで派手な曲や「Wonderful Tonight」や「Layla」のように分かりやすいラブソングが一切ないからだ。
 あれがれのアーチストだったJ.J.ケールになりきったクラプトンが、彼の一聴しただけでは地味で抑揚なく感じる曲を、ただ喜々として唄っているだけだ。しかし、それが微笑ましくって、実に良いのだ。

 ぼくは最近のハイパーなクラプトンには、ちょっと抵抗感がある。未だに好きなのは「461 Ocean Boulevard」から「Backless」あたりまでの、いわゆるレイドバック期のクラプトン。本人は酒やタバコ、おそらく完全に断ち切れていなかったであろうドラッグせいで、大変な時期だったのかもしれないが、レイドバック期のアルバムには、地味ながら味わい深いものが多い。ギターも今のように歪ませることはなく、クリーントーンで勝負。スタジオアルバムでは手数も多くはないが、愛機ブラッキーの枯れた音はとっても魅力的だった。

 でも「The Road to Escondido」のクラプトンには、レイドバック期の脱力感はない。矛盾する言葉になるが、ハイパー・レイドバックなアルバムだ。つまり、アルバムに取り組む姿勢や歌声、ギターのフレーズにやる気が満ちている。そこがダメなクラプトンが好きなぼくにとっては残念なところでもあるが、今さらクラプトンにホントのレイドバックを求めるのは無理な話。
 でも、J.J.ケールの枯れた歌声とハモると、あの頃のにおいがプーンと漂ってくる。ぼくは発売前に「今でも、クラプトンの体の中にはブルースと一緒に、レイドバックな気分も脈々と流れているだろうか」と書いた。そして、このアルバムを聴いて、クラプトンの南部志向、レイドバックは70年代の一時期の嗜好ではなく、ホンモノだったと確信できた。

 「The Road to Escondido」はギターアルバムとしても、なかなか楽しめる1枚だ。久々の競演となったアルバート・リーの相変わらず手数が多くカントリーフレーバーの漂うフレーズ、デレク・トラックスの聴いた瞬間に「彼だ!」と分かるスライドギター、クラプトンとの競作曲で聴けるジョン・メイヤーのファットなフレーズ、曲や歌声と同様に地味ながらも存在感のあるJ.J.ケールのギター。クラプトンのギターも、ほぼクリーントーンで切れ味がなかなか鋭い。
 そして、唄の合間に流れてくるビリー・プレストンの味わい深いハモンドオルガンの音に、合掌。

 21世紀のクラプトンのレイドバックは、実に健康的だ。そして、昔のように淡色ではなく、バラエティー豊かなギターの音色やフレーズに象徴されるようにカラフルだった。でも、もうちょっと肩の力を抜いても良いのになあ。

| エリック・クラプトン | 22:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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