2005.01.23 Sun
ジェフ・ベックの「ワイヤード」
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今となっては時期などの記憶が少々曖昧だが、1970年代の後半の「明星」か「平凡」(今ではどちらも廃刊。付録に歌本がついたアイドル雑誌)で、山口百恵が「私の好きなロック・アルバム」という企画でジェフ・ベックの「ワイヤード」を挙げていた。
他のアイドルが「ホテル・カリフォルニア」などの無難なアルバムを選んでいる中で「さすがに山口百恵、かっこいい選択だなあ」と感心した記憶がある。
当時、ぼくは高校生でギターキッズだった。エレキ・ギターを手放さない日々の中で、当然「ワイヤード」もよく聴いていて「ジャケットが最高にかっちょええなあ」と思っていた。
今もその気持ちは変わらないけれど、CDの小さなサイズに縮小されると少々迫力に欠ける。しかし、白いストラトを抱えたジェフ・ベックが揺れて流れるようなデザインは、数あるロックのジャケットの中でも、ギタリストというものを美しく的確に表現したものだ。
ジャケットがかっこよければ、中身もかっこいいのは当然のことで、一曲目の「レッド・ブーツ」からジェフ・ベックは過激なフレーズを連発する。「ブロウ・バイ・ブロウ」、「ワイヤード」、「ゼア・アンド・バック」の三作はジェフ・ベックが最もジャズ、フュージョンに歩み寄った時期とされるが、ギターから出てくる音は時に凶暴で、ロックそのものだ。
「ワイヤード」にはヤン・ハマーというキーボードのおっさんが多くの曲に参加していて、「ブルー・ウインド」ではジェフ・ベックとどちらもつっこみの漫才のようなフレーズのやり取りをする。このあたりの音は今聴いても斬新かつ新鮮で楽しい。30年近く前に発売されたアルバムだが、古さを感じせず、未だに新しい発見のある「ワイヤード」は、ロックギターアルバムの傑作だ。
でも、ホントにすごいのはジェフ・ベック本人だ。
最近のライブのビデオを見ると、若い金髪のおねーちゃんのギタリストを横に置いて、ヘラヘラ笑いながら、ピックを使わずに凶暴なフレーズを連発していた。還暦間近というのに30年前と見た目がほぼ変わらず、やることが若返っている感じがするのが、素晴らしくも恐ろしい。
いくつになっても変わらないジェフ・ベック。彼も根っからのロックンローラーだと思う。
| ジェフ・ベック | 11:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















