2007.07.26 Thu
夏に聴きたくなる1枚 Vol.3 Black and Blue
基本的にローリングストーンズやビートルズの音楽には季節感がないと思う。夏だから聴きたいという曲は特に思いつかないし、彼らのアルバムはいつ聴いたってステキだ。
でも、ストーンズのアルバムの中で「これは夏の気分だな」と感じるアルバムが1枚だけある。1976年にリリースされた「Black and Blue」だ。
まず、ジャケット。コンパクトなCDになると迫力は半減してしまうが、レコード時代のミックとキースのドアップ写真のジャケットには、絶大なインパクトがあった。
「なんちゅう、唇しとんじゃあ」のミックと「耳かんだろか」の体勢のキース、さらに奥に控える薄笑いのビル・ワイマンの3人がギュッと凝縮されていて、ストーンズのジャケットの中では一番の暑苦しさだろう。ただ、ジャケットを開くと、これまでと違って、小奇麗なかっこをしたメンバーが、浜辺でライトを振っている写真が使われていた。これがなんとなく夏っぽいのだ。
中身の方も、膨大なストーンズの曲の中で、ひときわファンク度の高い「Hot Stuff」から始まる。暑苦しいまでにファンキーな「Hot Stuff」に続く「Hand Of Fate」は典型的なストーンズサウンドだが、3曲目の「Cherry Oh Baby」は、何のひねりもないストレートなレゲエ。違和感を感じる人もいるだろうが、ぼくはこの曲を夏に聴くのが、けっこう好きだ。
レコードではA面ラストだった「Memory Motel」は、ストーンズにしては珍しく清涼感のあるバラード。最近のライブではセットリストに復活して、ミックとキースが交互にボーカルをとる姿に思わず涙した一曲だ。
5曲目の「Hey Negrita」は、このアルバムからストーンズに加わったロン・ウッドのインスピレーションから生まれたとクレジットされた曲。ロンのリフがかっこいいけれど、曲としてはちょっと散漫かもしれない。続く「Melody」は故ビリー・プレストンのピアノが目立つ曲だ。このアルバムの前後、ビリー・プレストンはストーンズのツアーにも参加していたので、コンビネーションは悪くないが、このジャズっぽさはちょっとらしくないかも。
意外にも全米10位のスマッシュヒットになっているバラード「Fool To Cry」でしっとりとした後、これまた絵に描いたようなストーンズサウンドの「Crazy Mama」で、このアルバムは終わる。
「Black and Blue」からは、ストーンズにしては珍しく、ある種の試行錯誤が感じられる。原因はストーンズの背骨を、流麗なギターで支えてきたミック・テイラーが突然脱退したことだ。そのため「Black and Blue」では、これまで作り上げてきたストーンズ・サウンドを解体して、新たに考え直す作業が行われたのだと思う。その点では中途半端なアルバムともいえるが、その解体作業は次の傑作アルバム「Some Girls」で見事に結実する。
このアルバムは、かれこれ30年にも及ぶぼくの長いストーンズのキャリアの中でも、最初の方に聴いたので、思い入れが深い。名盤とはいえないかもしれないが、愛すべきアルバムなのだ。

でも、ストーンズのアルバムの中で「これは夏の気分だな」と感じるアルバムが1枚だけある。1976年にリリースされた「Black and Blue」だ。
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まず、ジャケット。コンパクトなCDになると迫力は半減してしまうが、レコード時代のミックとキースのドアップ写真のジャケットには、絶大なインパクトがあった。
「なんちゅう、唇しとんじゃあ」のミックと「耳かんだろか」の体勢のキース、さらに奥に控える薄笑いのビル・ワイマンの3人がギュッと凝縮されていて、ストーンズのジャケットの中では一番の暑苦しさだろう。ただ、ジャケットを開くと、これまでと違って、小奇麗なかっこをしたメンバーが、浜辺でライトを振っている写真が使われていた。これがなんとなく夏っぽいのだ。
中身の方も、膨大なストーンズの曲の中で、ひときわファンク度の高い「Hot Stuff」から始まる。暑苦しいまでにファンキーな「Hot Stuff」に続く「Hand Of Fate」は典型的なストーンズサウンドだが、3曲目の「Cherry Oh Baby」は、何のひねりもないストレートなレゲエ。違和感を感じる人もいるだろうが、ぼくはこの曲を夏に聴くのが、けっこう好きだ。
レコードではA面ラストだった「Memory Motel」は、ストーンズにしては珍しく清涼感のあるバラード。最近のライブではセットリストに復活して、ミックとキースが交互にボーカルをとる姿に思わず涙した一曲だ。
5曲目の「Hey Negrita」は、このアルバムからストーンズに加わったロン・ウッドのインスピレーションから生まれたとクレジットされた曲。ロンのリフがかっこいいけれど、曲としてはちょっと散漫かもしれない。続く「Melody」は故ビリー・プレストンのピアノが目立つ曲だ。このアルバムの前後、ビリー・プレストンはストーンズのツアーにも参加していたので、コンビネーションは悪くないが、このジャズっぽさはちょっとらしくないかも。
意外にも全米10位のスマッシュヒットになっているバラード「Fool To Cry」でしっとりとした後、これまた絵に描いたようなストーンズサウンドの「Crazy Mama」で、このアルバムは終わる。
「Black and Blue」からは、ストーンズにしては珍しく、ある種の試行錯誤が感じられる。原因はストーンズの背骨を、流麗なギターで支えてきたミック・テイラーが突然脱退したことだ。そのため「Black and Blue」では、これまで作り上げてきたストーンズ・サウンドを解体して、新たに考え直す作業が行われたのだと思う。その点では中途半端なアルバムともいえるが、その解体作業は次の傑作アルバム「Some Girls」で見事に結実する。
このアルバムは、かれこれ30年にも及ぶぼくの長いストーンズのキャリアの中でも、最初の方に聴いたので、思い入れが深い。名盤とはいえないかもしれないが、愛すべきアルバムなのだ。
| ローリング・ストーンズ | 19:08 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑















