PREV| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | コメント(-) | トラックバック(-) | TOP↑

≫ EDIT

ジャズという大地から飛び立とうとする瞬間の記録「マイルス・イン・ザ・スカイ」

Miles in the SkyMiles in the Sky
Miles Davis


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 1968年にリリースされた「Miles in the Sky」は、マイルス・ディビスが伝統的なジャズから、ついに飛び立つ瞬間を捉えた貴重なアルバムだ。
 ビートルズが「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」を発表し、クリームがロックなのにジャズのような長いアドリブをステージで繰り広げ、ジミ・ヘンドリックスが爆音ギターをかき鳴らした時代に、マイルス・ディビスだって、のんきに旧来のモダンジャズを繰り返しているわけにはいかなくなったのだろう。サイケデリックの全盛期、ジャケットもサイケである。

 一曲目の「Stuff」でハービー・ハンコックがエレクトリック・ピアノ(スタジオに行ったら、いきなりマイルスに「おまえ、今日からこれを弾け」といわれたらしい)ロン・カーターがエレキベースを弾き、二曲目の「Paraphernalia」ではジョージ・ベンソンがエレキギターで参加。部分的ではあるが、ついにマイルス・ディビスのバンドにエレクトロニクスサウンドが導入されたのだ。

 でも、楽器に電気が通ったからといって出てくる音が急に変わるわけではない。その後のピリピリと刺激的なエレクトリック・マイルスのサウンドからすると、このアルバムはジャズというジャンルから半歩踏み出した程度。マイルス・ディビスのトランペットから出てくるフレーズも、変化の兆しはあるものジャズそのものである。
 しかし、このアルバムから先、マイルス・ディビスの音が大きく変化し、ロックやファンクのフィールドにも羽ばたいてく予兆は、そこかしこに見つけることができる。つまり「Miles in the Sky」は変化の過程を楽しむアルバムだ。

 強引で急進的な印象のあるマイルス・ディビスは、意外にも慎重で少しずつ歩を進めるタイプだったのではないか。一気にエレクトロニクスサウンドを導入するのではなく、まず二曲、それも部分的に試してみる。そして、試行錯誤を繰り返しながら次のステップへ。マイルス・ディビスの歩みは、実に慎重で着実だ。

 ようやく一歩踏み出したマイルス・ディビスは、この後に怒涛の行進を続ける。「Miles in the Sky」ではジャズとロック、ファンクの中空を漂っていたが、更にエレクトロニクス化を推し進め、わずか一年弱で「In A Silent Way」という既存の音楽のジャンルには当てはまらない、今聴いても新鮮な傑作アルバムを生み出すのである。

| ジャズの名盤 | 11:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://beatbeat.blog72.fc2.com/tb.php/25-81b942cd

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。