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夏に聴きたくなる1枚 Vol.5 No Reason to Cry

 このブログで何度か書いているけれど、ぼくはレイドバックしていた頃のダメなエリック・クラプトンが好きだ。アルバムとしては「461 Ocean Boulevard」から「Money and Cigarettes」あたりまでが、彼のレイドバック期といえるだろう。
 そして、この時期のクラプトンはギターヒーローとしての自分を拒否し、酒やクスリに溺れ、かなりテキトーに音楽という仕事をしていたと思う。

 もちろん、ぼくは最近のクラプトンも聴いているし、ミュージシャンとして良い仕事をしていると思う。でも、多感な時期にリアルタイムでレイドバック期のクラプトンを聴いていた身としては、マイホームパパを公言し、酒もタバコもやらない立派な姿に、どこか違和感を感じるのだ。

No Reason to CryNo Reason to Cry
Eric Clapton


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 1976年にリリースされた「No Reason to Cry」は、ボブ・ディランやザ・バンドのメンバー、ロン・ウッド、ジョージー・フェイム、ビリー・プレストン、ジェシ・エド・デイヴィスなど、豪華なゲストを招いて、カリフォルニアのマリブにあるザ・バンドが所有していたシャングリラ・スタジオでレコーディングされた。
 クリームの解散後にクラプトンは、ザ・バンドのデビュー・アルバムにして歴史的名盤「Music from Big Pink」を聴いて多大な影響を受け、本気で「ぼくはザ・バンドのメンバーになりたい」と思っていたという。「No Reason to Cry」では、その夢が叶い、ザ・バンドの所有のスタジオでメンバーをゲストにレコーディングを行ったというわけだ。

 しかし、他のアーチストでも同様のことがいえるが、ゲストが多数参加したアルバムは、全体の印象が散漫になりがちだ。さらに、このアルバムでクラプトンは、自分がメインにも関わらず、常に一歩下がったスタンスを取っていて、ゲストの方が目立ってしまう曲が多々あるのだ。
 例えば、3曲目の「Sign Language」はボブ・ディランとの決してハモらないデュエット曲だが、ボブの声が強烈でクラプトンの声はあきらかに負けている。どちらかというと添え物に近い。ギターソロも、ロビー・ロバートソンが例のピッキングハーモニックスを使ったフレーズで、おいしいところを持って行く。
 でも、あちらこちらでクラプトンらしさは垣間見える。オーティス・ラッシュの「Double Trouble」では、久しぶりに迫真のギターソロを聴かせ、「Innocent Times」のドブロのフレーズはホントに素晴らしい。

 そして、ぼくが毎年晩夏になると聴きたくなるのが、アルバムのラストにひっそりと収められている「Black Summer Rain」だ。物憂げなクラプトンの声、控え目ながらも美しいギターソロ。夏の終わりに聞くのがぴったりの隠れた名曲だと思う。
 現在ではこの曲の後に、ボーナストラックして「Last Night」が追加されているが、これは余計。 このアルバムは「Black Summer Rain」で終わってこそ、価値があるのだ。

 ジャケットをよく見ると分かるが、クラプトンの前にはジム・ビームやバドワイザーなどの酒のビンが並んでいる。おそらく、このアルバムはたくさんの友人をスタジオに招いて、夜な夜な酒盛りをしながら、パーティと喧騒の中で作られたに違いない。しかし、アルバム全体に漂っているのは喧騒ではなく、レイドバック期のクラプトン特有の倦怠感だ。
 そんな背景からも「No Reason to Cry」は、騒がしく暑かった夏の終わりにぴったりのアルバムだと思う。

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| エリック・クラプトン | 21:48 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

そう言われると
確かに若干散漫な面もあるかもしれませんね。
でもこのアルバムも好きなアルバムです。Hello Old Friend、All Our Past Timesあたりが良いですね。もちろん
Black Summer Rainも大好きです。

| Purple_Haze | 2007/09/01 11:16 | URL | ≫ EDIT

この散漫さが
Purple_Hazeさん、おはようございます。
ぼくはレイドバック期のクラプトンが好きなので、この散漫さというか、力の抜けたところが良いですね。
特に、このアルバムにはクラプトンの本来の性格である控えめさが、よーく出てますね。
ちなみに、クラプトンによると「ぼくのキャリアの中でも『No Reason to Cry』は誇れるアルバム」なんだそうですよ。

| woodstock69 | 2007/09/03 10:19 | URL | ≫ EDIT

隠れた名盤
このアルバムはゆるさがアルバム全体から
滲み出てくる曲ばかりですよね。

クラプトンの声もしゃがれていて、
飲んだくれて作った雰囲気が出てます。

ギターのソロも往年のクリームのように頑張ってソロを弾きこなすのではなく、
ツボを押さえたギターばかり・・・

そうそう話はそれますが、
「Crossroads Guitar Festival 2007」のbootを手に入れました。
もしまだ手に入れていないのであれば、
今度お会いした時にお渡しします。


| kage | 2007/09/04 20:02 | URL | ≫ EDIT

ゆるいというよりは
kageさん、こんばんわ。
このアルバム、文句をつけながらも、大好きなアルバムなんですが、ぼくはゆるさというよりだるさを感じます。
この頃のクラプトンには、60歳を過ぎても精力的に活動を続ける今の姿からは、想像できないような倦怠感があるような気がするんですよ。

でも、そこが好きなんだから、仕方ない。
この頃は、ギターの音も枯れていて、ステキですね。

「Crossroads Guitar Festival 2007」のbootは、まだ聴いていませんが、ほとんどの曲をYouTubeで見ちゃいました。
でも、近々会う機会があれば、ぜひ!

| woodstock69 | 2007/09/06 17:23 | URL | ≫ EDIT















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