2004.11.02 Tue
キャロル・キングの「つづれおり」
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「Tapestry-つづれおり」は言わずと知れた歴史的名盤で、キャロル・キングの出世作にして代表作。1971年にリリースされた「つづれおり」は全世界で二千万枚以上のセールスを記録し、ビルボードで連続302週に渡って(つまり6年間)チャートインを続けた。
ぼくは「売れたからすごい、売れているのだから良い音楽」という数による評価は大嫌いだが、このアルバムには爆発的に売れた理由がある。
まず「つづれおり」には、最初から最後の一曲までつまらない曲がない。普通は一枚のアルバムの中には1、2曲の捨て曲(シングルヒット以外、ほとんどの場合も)があるものだが、「つづれおり」にはそれらが見当たらない。力強いタッチのピアノのイントロの「I Feel The Earth Move」で始まり、しっとりとした「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」で終わる「つづれおり」の流れはこの曲順しかないという構成で、何度聴き返しても飽きることがない。
余計な音の装飾がないアレンジはシンプルで、曲の調子だってほとんどが穏やかなものだが、アルバム全体に漂うテンションは非常に高い。
しかし、それは緊張感を伴う尖がったものではない。アルバムを通して、穏やかながら高いテンションを保ったままのキャロル・キングの声とピアノには癒しがあるのだ。この癒しの感覚が激動の60年を生きた人々の耳に染み入るように響いたから、あれほどの大ヒットになったのではないだろうか。
現在、店頭に並んでいるリマスター盤にはボーナストラックが二曲入っているが、はっきりいって邪魔である。「(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」で終わるべき「つづれおり」の完結した世界を壊してしまう気がする。さらに、デジタルリマスターされて、音の分離も良くなったが、以前の少し古ぼけた音のほうが「つづれおり」らしかった。これはレコードの時代から愛聴しているからこそ感じる違和感かもしれないけれど・・・・。
| キャロル・キング | 08:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















