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レスポール的名盤2「The White Album」

The Beatles (The White Album)The Beatles (The White Album)
The Beatles


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 以前にも書いたような気がするが、ぼくが30数年前に「エレキギターを弾きたい!」と思うようになったきっかけは、ビートルズの通称「ホワイト・アルバム」の中の「While My Guitar Gently Weeps」を聴いたことだ。

 ぼくは中学生の時にビートルズが大好きになったが、最初は彼らの曲を聴くのに夢中で、ギターで弾こうなんて考えもしなかった。でも、「While My Guitar Gently Weeps」を聴いて、初めてギターの音に対して衝撃を受けてしまった。「めちゃくちゃ、かっこいい!こんな風にギターを弾いてみたい」と思うようになったのだ。
 そして、レコードに入っていたライナーノートを読むと「この曲のギターソロはジョージ・ハリスンではなく、エリック・クラプトンが弾いている」と書いてあった。この時、ぼくの頭の中に「エリック・クラプトン」という名前は強くインプットされた。

 「While My Guitar Gently Weeps」でクラプトンが泣きじゃくらせているギターは「ルシール」と名付けられたチェリーレッドのレスポールだ。このレスポールは数奇な運命を辿ってジョージの所有するギターとなり、その生涯に渡って愛用された一本である。

 ジョン・セバスチャン(元ラヴィン・スプーンフル)は、ビグズビーを装着した1957年製のゴールドトップのレスポールを所有していた。やがて、そのギターはリック・デリンジャーへと譲り渡されたが、ステージで使い続けているうちにキズが多くなったため、ギブソンの工場にリフィニッシュに出される。
 ゴールドトップのレスポールからは、ビグズビーが取り外され、チェリーレッドに塗り変えられて、手元に戻ってきた。しかし、リック・デリンジャーはリフィニッシュによって以前と異なるトーンになってしまったことが気に入らず、ニューヨークにある楽器屋に売り払ってしまう。

 しばらくして、偶然にその楽器屋を訪れたクラプトンが、チェリーレッドのレスポールを見つけて、ロンドンに持ち帰った。そして、1968年9月に行われた「While My Guitar Gently Weeps」のレコーディングセッションに「ルシール」を持ち込み、ビートルズのレコードの中に歴史的な名演を刻み込んだのである。

 セッション終了後、弾き終えたばかりの「ルシール」はジョージにプレゼントされた。
 チェリーレッドのレスポールは「Revolution」のPVにも登場するので、ビートルズ・ファンには御馴染みのギターだが、元々はクラプトンの持ち物だったのである。



 少し前まではギターをクリーントーンで鳴らしていたビートルズだが、この曲では思い切りアンプをドライブさせて、トーンを歪ませている。エレキギターのトーンというものが、わずか数年の間に大きく様変わりしてしまったことが、よく分かる1曲だと思う。


 1973年、ドラック中毒による引き篭もり状態のクラプトンを立ち直らせるために、ピート・タウンゼントなど多くの友人達が「レインボー・コンサート」を企画した。カムバックのきっかけになったステージに、クラプトンはジョージから借りた「ルシール」を手にして立った。
 どういういきさつがあったかは分からないが、クラプトンは大事な復帰の舞台に「While My Guitar Gently Weeps」を弾いた時の良いイメージを持ち込みたかったのではないだろうか。

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 レインボー・コンサートでのクラプトンはお世辞にも本調子とは言い難く、ギターと歌声に弱々しい部分が目立つ。
 しかし、ここで復活へのきっかけをつかんのだクラプトンは、翌年「461 Ocean Boulevard」を携えて、ロックシーンへと帰還する。その時、彼の手に握られていたのは「ルシール」ではなく「ブラッキー」のネックだった。


 空中分解状態のビートルズが作った、名曲が乱雑に散りばめられた「ホワイト・アルバム」をレスポール的名盤と定義するには無理があるかもしれない。
 でも、クラプトンとジョージをつなぐ「ルシール」という1台のレスポールと、その後の彼らの運命。そして「While My Guitar Gently Weeps」という曲の素晴らしさから、あえて「ホワイト・アルバム」をレスポール的名盤としたい。

 最後に年代別の「While My Guitar Gently Weeps」のライブ映像をご覧下さい。

 まずはバングラデシュのコンサートのワンシーン。



 この頃、クラプトンは既に重度のドラック中毒で、早々にコンサートへの出演を決めながら、会場であるマジソン・スクエアー・ガーデンへの到着が危ぶまれていたという。当然、プレイは精彩を欠き、ギターソロにも切れ味はないが、今となってはこれも貴重な記録だ。
 そんなヘロヘロのクラプトンに対して、この時期のジョージはかっこいい。哲学者然とした顔に、白いスーツと白いストラトが実に似合っていますなあ。

 次はプリンストラスト・コンサートの「While My Guitar Gently Weeps」。



 豪華なメンバーでプレイされ、クラプトンもチェリーサンバーストのレスポールを持ち出して、やる気満々だ。惜しいのは、ベルサーチのスーツを着こなすハイパーな時期のクラプトンだけに、何となくフレーズに哀愁がないところか。

 最後はジョージの追悼コンサートから。



 クラプトンの声、ギターのトーンとフレーズから友を悼む気持ちが痛いほど感じられる。とても悲しいけれど、聴き応えのある名演になっている思う。

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