2008.04.29 Tue
キッコーマンさん、ごめんなさい
昨年のキャロル・キングの来日は、お醤油のキッコーマンのアメリカ進出50周年を記念したジョイント・コンサートに出演するためだった。そして、ぼくはこのブログで「3人でステージを分ければ、キャロルの持ち時間は1時間程度しかない」とか「できれば、単独のライブが見たい」とか「彼女の唄をじっくり聴くにはハコが大きすぎる」などと、コンサートに対して否定的な意見を書いた。
そのエントリーに寄せられたコメントにも賛否両論あって、どちらの意見にも納得させられるものはあったけれど、キャロル・キングの来日を待望していたのにも関わらず、ぼくは今回のコンサートに行くのを見送った。
しかし、NHKで放送されたコンサートを見て、ジョイント・コンサートに否定的だった気持ちなど吹き飛んだ。
キッコーマンさん、ごめんなさい。行かなかった私が馬鹿でした。後悔先に立たずとはこのことだ。それほど、キャロル・キングのパフォーマンスは素晴らしかった。
今回の放送は1時間半の枠で、アンコールを含めてキャロル・キングが唄った13曲すべてがオンエアされた。
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ぼくは今回のステージと同じフォーマットの「リヴィングルーム・ツアー」のDVDを何度も見ているので、最初は「あれ、あの曲は?」とも思った。でも、日本最終公演なのに、歌声や表情から疲れなどは少しも感じられず、日本語のMCを交えながら、力強く歌い上げるキャロル・キングを見ているうちに、そんなことはどーでもよくなった。そして、5曲目の「So Far Away」には、涙がボロボロと・・・・。
今さら気付いても遅いけれど、キャロル・キングの存在感の前では、ステージの持ち時間の短さなんかは、取るに足らないことだったのである。
キャロル・キングは「So Far Away」を唄いだす前に「次に日本に来る時は、もっと長く居たいと思っているのよ」とMCで喋った。単なるリップサービスかもしれないけれど、ぼくはその言葉を信じて、静かに次の来日を待ちたいと思っている。
ついでに「いつか紹介しよう」と思っていたキャロル・キングがらみの1枚を。
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キャロル・キングの曲を様々なアーチストがカーバーするトリビュート盤だが、普通のものと異なるのは「Tapestry」と同じ曲、同じ曲順で構成されていること。エターナルの「I Feel the Earth Move」に始まり、エイミー・グラントが「It's Too Late」をしっとりと歌い上げ、マンハッタン・トランスファーは「Smackwater Jack」で御馴染みのハーモニーを聞かせるといった感じの、なかなか楽しめるアルバムになっている。
この中で、ぼくがベストトラックと思っているのが、ロッド・スチュワートの「So Far Away」だ。
CDのクレジットによると、この曲はデビッド・フォスターがプロデュースとアレンジをしているそうだ。ロッドとデビッド・フォスターの組み合わせはミスマッチな感もあるし、アレンジもかなりメロウ。でも、あの声が出てきた途端に「So Far Away」がロッドの持ち歌に変わり、歌詞が説得力を持ち始める。
これから先はぼくの妄想になるけれど、このセッションはLAあたりで行われ、スタジオではデビッド・フォスターが入念にアレンジを施し、ロッドの到着を待っていた。でも、ロッドはスタジオにやって来ない。
彼が現れたのは、約束の時間を3時間ほど過ぎたころで、しかもほろ酔いだった。しかし、スタジオに入ると、例の声で「So Far Away」をさらりと歌い上げ、レコーディングはワンテイクで終了。ロッドはわずか30分ほどでスタジオを後にした。
きっと、ロッドにとってはやっつけ仕事。でも、このアルバムの「So Far Away」は彼の隠れた名演のひとつだと思う。
なーんてことを書いていたが、Youtubeを検索してみると、ロッド版「So Far Away」のPVを発見。
それなり手の込んだ作りのPVだけに、ロッドはマジメに取り組んだのかもしれない。でも、ぼくは「肩の力の抜けている時にこそ、名演を残すのがロッドなのだ」と思っている。
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| キャロル・キング | 11:02 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑
















