2008.06.16 Mon
ギター・マガジン7月号が届いた
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今月のギターマガジンの特集は、ビートルズのホワイト・アルバムだ。このアルバムがリリースされてから、今年で40年。それを記念しての特集らしい。
表紙もビートルズで、インドでマーティンのアコギを弾くジョンとポールの姿をとらえた写真が使われている。ぼくはこの写真のジョンの表情から、何か訴えかけてくるようなものを感じる。
「サージェント・ペパーズ」以降のジョンは近眼を隠そうとせず、眼鏡をかけた写真が多くなる。でも、表紙のジョンの顔には眼鏡がないうえに、正面からのカメラ目線だ。
柔らかな目つきなのに、瞳の奥の光は攻撃的なところが、実にジョンらしい。でも、目の下のクマには焦燥感が漂っている。1968年のジョンの瞳からは、彼の複雑な精神状態がうかがい知れるような気がする。
肝心の特集の内容は、既に語りつくされた感のある「ホワイト・アルバム」だけに目新しい切り口はなかった。でも、スコアが掲載されていた「ヘルター・スケルター」はコピーしてみようかなと思っている。
連載モノの「ジャズ・ギタリスト進化論」にはジョン・マクラフリンが登場。この人選には「ホワイト・アルバム」にも影響をあたえたインドつながりがあって、思わずニヤリとしてしまった。
でも、マクラフリンの代表作を紹介していたディスクガイドには少々不満がある。
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72年にマハヴィシュヌ・オーケストラ名義でリリースされ、ジェフ・ベックに多大な影響を与えて、ギターインスト路線に向かわせたとされる「火の鳥」を筆頭に持って来るのは分かるけど、何か忘れちゃいませんか。それは、これだ。
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このアルバム、本来はサントラ盤で「ジャック・ジョンソン」というボクサーの伝記映画のために製作された。とはいえ、新たにレコーディングされたアルバムではなく、当時マイルスが盛んに行っていたセッションのテープを、プロデューサーのテオ・マセロが編集して作り上げた1枚だ。
極端にいえば、でっち上げられたサントラ盤なのだが、これが実に良い。ぼくはマイルス史上、最もロックしているアルバムだと思う。特に1曲目(といっても2曲しか収録されていないのだが)の「Right Off」はマイルスとマクラフリンのからみ具合が最高だ。
ザクザクとしたマクラフリンの少し変則的なリズムギターが見事に曲をロールさせ、そのノリに真正面から切り込んでいくマイルスのトランペットが素晴らしい。曲の後半、マクラフリンによって17回も繰り返されるリフ、通称「ジャック・ジョンソンのテーマ」も中山康樹でなくても「クーッ、たまらん」である。
このアルバムでマクラフリンはほとんどリードギターを弾かないが、コードワークとカッティングだけであのマイルスと対等に渡り合う。まちがいなく「A Tribute to Jack Johnson」は、彼のベストアルバムのひとつだと思う。
小細工なし、ストレート勝負のマイルスとマクラフリンのセッションは、ジャズとロックが融合しようとしていた1970年にしか生れなかった名演だ。
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| エレキギター、再び | 21:35 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
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