2008.07.18 Fri
フェイセズよ、お前もか
ぼくには「大好きだあ」とあまり声にはしないけれど、昔から密かに聞き続けているバンドがいくつかある。
フェイセズもそんなバンドのひとつ。ルーズでポップなのに、そこはかとなく哀愁の漂うフェイセズは、実にイギリスらしいバンドだと思う。
バンドのメンバーはロッド・スチュワート、ロン・ウッド、ロニー・レーン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズの5人。
今、名前を見ると「スーパーグループか」と勘違いしちゃいそうな豪華なメンバーだが、当時はちっともスーパーではなく、単なる酔っ払いのロックンロール・バンドであった。
そんなフェイセズが残したオリジナルアルバムは、わずかに4枚しかない。
どれを聴いてもハズレなしの名盤揃いである。
しかし、この場合の名盤という言葉は「不朽の名作」ではなく、どちらかというと「B級の星」的な意味が濃いあたりが、実にフェイセズらしい。意識的にルーズにプレイしているのか、ホントにはずしているのか、よーく分からない絶妙なバンドのノリがツボにはまる人にとっては、たまらなく魅力的なアルバムばかりだと思う。
ピカイチのB級ロックロール・バンドだったフェイセズの悲劇は、ロッド・スチュワートがソロシンガーとして、ブレイクしたところから始まった。
みんなで酒を飲んで、騒ぎながらレコーディングをして、そこそこ売れ始め、楽しくライブを繰り返している頃は良かったのだが、ロッド・スチュワートがソロ名義でリリースしたアルバム「Every picture tells a story」の中に入っていた「マギー・メイ」が大ヒットし、バンドに亀裂が入り始めたのだ。
実は、この「Every picture tells a story」はソロ名義とはいえ、バックでほとんどの曲をプレイしているのは、フェイセズのメンバーだ。つまり、フェイセズ在籍時のロッド・スチュワートのソロアルバムは、フェイセズが作ったものに限りなく近かった。ソロ活動とフェイセズの境目が曖昧だったのである。
彼らはホントに仲が良かったのだと思う。だから、ロッドのソロアルバムであろうと、フェイセズであろうと分け隔てなく一緒にプレイしたのだろう。
しかし、それが「マギー・メイ」の大ヒットによって裏目に出る。ステージでもロッドのソロの曲とバンドの曲を分け隔てなくプレイしていたフェイセズは、本人達の意思に反して、次第にロッドのバックバンドのような扱い方をされるようになっていく。
そんなフェイセズに失望したロニー・レーンが脱退。替わりに日本人のベーシスト・山内テツが加入するも、フェイセズはあえなく解散してしまう。
この映像はキース・リチャーズがゲスト出演した解散直前のフェイセズのライブ。既にバンドの仲はかなり悪かったのだろうが、楽しそうにプレイするフェイセズの様子がよく伝わってくる。
ついでに、70年代にキースやロニーと並んで、笑顔でプレイしていた日本人ベーシストが居たことも、今となっては驚きに値する快挙だと思う。
フェイセズ解散後のメンバーの歩みは、みなさんご存知の通り。
ロッドは「アイム・セクシー」路線でブレイクし、軽薄なロック・シンガーを演じ続けた。近年では渋いスタンダード曲をカバーして、現役のリードボーカリストとして精力的に活動している。
ロン・ウッドは解散直後にサポートメンバーとしてローリング・ストーンズに加入し、ツアーに同行。今では在籍年数が30年を越えて、すっかりストーンズの一員である。
そんなフェイセズが33年ぶりの再結成に向けて動き始めているという。
●70年代UKロックを代表する伝説的バンド、THE FACESが33年ぶりの再結成に向けて始動か?
リンク先の記事によると「年内にも新作のレコーディングと再結成ツアーを行う可能性がある模様」らしいから、彼らが30年以上の年月を経て、フェイセズとしてステージの立つ日も近いのかもしれない。
でも、ぼくはフェイセズが復活することに対して、素直に喜べない気持ちもある。
彼らの音楽の魅力は、曲から密かに漂ってくる儚さや悲しさである。それはあの時代にしか出しえなかった匂いで、今さらフェイセズが再結成したとしても、同窓会的な集まりにしかならないのではないか。
大物バンドの再結成ブームに便乗した「オレたちも一山当てようぜ」的なノリは、実にフェイセズらしいとも思うのだが・・・・。
そんなことを考えていると、こんなニュースも飛び込んできた。
●R・ストーンズのロン・ウッド、リハビリ施設に入所
ストーンズのツアー中は禁酒できるらしいけれど、ツアーが終わるとアル中に逆戻りしてしまうロニーが、遂にリハビリ施設に入所したらしい。
こんなニュースを読むと、ロニーの快気祝い、次のストーンズのツアー開始まで酒との距離を遠ざけるためのフェイセズの再結成、ツアーってのもありかなと思ってしまう。

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フェイセズもそんなバンドのひとつ。ルーズでポップなのに、そこはかとなく哀愁の漂うフェイセズは、実にイギリスらしいバンドだと思う。
バンドのメンバーはロッド・スチュワート、ロン・ウッド、ロニー・レーン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズの5人。
今、名前を見ると「スーパーグループか」と勘違いしちゃいそうな豪華なメンバーだが、当時はちっともスーパーではなく、単なる酔っ払いのロックンロール・バンドであった。
そんなフェイセズが残したオリジナルアルバムは、わずかに4枚しかない。
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どれを聴いてもハズレなしの名盤揃いである。
しかし、この場合の名盤という言葉は「不朽の名作」ではなく、どちらかというと「B級の星」的な意味が濃いあたりが、実にフェイセズらしい。意識的にルーズにプレイしているのか、ホントにはずしているのか、よーく分からない絶妙なバンドのノリがツボにはまる人にとっては、たまらなく魅力的なアルバムばかりだと思う。
ピカイチのB級ロックロール・バンドだったフェイセズの悲劇は、ロッド・スチュワートがソロシンガーとして、ブレイクしたところから始まった。
みんなで酒を飲んで、騒ぎながらレコーディングをして、そこそこ売れ始め、楽しくライブを繰り返している頃は良かったのだが、ロッド・スチュワートがソロ名義でリリースしたアルバム「Every picture tells a story」の中に入っていた「マギー・メイ」が大ヒットし、バンドに亀裂が入り始めたのだ。
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実は、この「Every picture tells a story」はソロ名義とはいえ、バックでほとんどの曲をプレイしているのは、フェイセズのメンバーだ。つまり、フェイセズ在籍時のロッド・スチュワートのソロアルバムは、フェイセズが作ったものに限りなく近かった。ソロ活動とフェイセズの境目が曖昧だったのである。
彼らはホントに仲が良かったのだと思う。だから、ロッドのソロアルバムであろうと、フェイセズであろうと分け隔てなく一緒にプレイしたのだろう。
しかし、それが「マギー・メイ」の大ヒットによって裏目に出る。ステージでもロッドのソロの曲とバンドの曲を分け隔てなくプレイしていたフェイセズは、本人達の意思に反して、次第にロッドのバックバンドのような扱い方をされるようになっていく。
そんなフェイセズに失望したロニー・レーンが脱退。替わりに日本人のベーシスト・山内テツが加入するも、フェイセズはあえなく解散してしまう。
この映像はキース・リチャーズがゲスト出演した解散直前のフェイセズのライブ。既にバンドの仲はかなり悪かったのだろうが、楽しそうにプレイするフェイセズの様子がよく伝わってくる。
ついでに、70年代にキースやロニーと並んで、笑顔でプレイしていた日本人ベーシストが居たことも、今となっては驚きに値する快挙だと思う。
フェイセズ解散後のメンバーの歩みは、みなさんご存知の通り。
ロッドは「アイム・セクシー」路線でブレイクし、軽薄なロック・シンガーを演じ続けた。近年では渋いスタンダード曲をカバーして、現役のリードボーカリストとして精力的に活動している。
ロン・ウッドは解散直後にサポートメンバーとしてローリング・ストーンズに加入し、ツアーに同行。今では在籍年数が30年を越えて、すっかりストーンズの一員である。
そんなフェイセズが33年ぶりの再結成に向けて動き始めているという。
●70年代UKロックを代表する伝説的バンド、THE FACESが33年ぶりの再結成に向けて始動か?
リンク先の記事によると「年内にも新作のレコーディングと再結成ツアーを行う可能性がある模様」らしいから、彼らが30年以上の年月を経て、フェイセズとしてステージの立つ日も近いのかもしれない。
でも、ぼくはフェイセズが復活することに対して、素直に喜べない気持ちもある。
彼らの音楽の魅力は、曲から密かに漂ってくる儚さや悲しさである。それはあの時代にしか出しえなかった匂いで、今さらフェイセズが再結成したとしても、同窓会的な集まりにしかならないのではないか。
大物バンドの再結成ブームに便乗した「オレたちも一山当てようぜ」的なノリは、実にフェイセズらしいとも思うのだが・・・・。
そんなことを考えていると、こんなニュースも飛び込んできた。
●R・ストーンズのロン・ウッド、リハビリ施設に入所
ストーンズのツアー中は禁酒できるらしいけれど、ツアーが終わるとアル中に逆戻りしてしまうロニーが、遂にリハビリ施設に入所したらしい。
こんなニュースを読むと、ロニーの快気祝い、次のストーンズのツアー開始まで酒との距離を遠ざけるためのフェイセズの再結成、ツアーってのもありかなと思ってしまう。
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