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ここにしかない音の世界「イン・ア・サイレント・ウエイ」

In a Silent Way (Dlx)In a Silent Way
Miles Davis


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by G-Tools

 少し前に「Miles in the Sky」を紹介した時に「強引で急進的な印象のあるマイルス・ディビスは、意外にも慎重で少しずつ歩を進めるタイプだったのではないか」と書いた。
 この推測はまちがってはいないと思うが、次にリリースされた「In A Silent Way」を聴くと、マイルス・ディビスは一歩踏み出してしまえば、とんでもない場所までワープできるアーチストということが分かる。

 「In A Silent Way」には完璧にエレキサウンド化したマイルスがいる。ジャズという古臭い地平を飛び立って、成層圏を突き抜けてしまったマイルスがいる。
 もう旧来のジャズではない。「In A Silent Way」からジャズの匂いはまったくしない。しかし、ロックでもファンクでもない。安易なジャンル分けを許さない「In A Silent Way」でしか感じられない音の世界が、このアルバムにはある。

 左チャンネルからジョン・マクラフリンのギター、右チャンネルからトニー・ウイリアムスのハイハット。これにチック・コリアとハービー・ハンコックのエレピ、ジョー・ザビヌルのオルガンが絶妙に絡む。この豪華なメンツが奏でる音に、これまでとは違う新しいフレーズでマイルス・ディビスのトランペットが切り込んでいく。
 と書くと、熱いインタープレイが繰り広げられるのかと思うかもしれないが、これがどこまでもクールなのだ。大爆発はない。しかし、知的な爆発はあちらこちらにある。その瞬間が分かると「In A Silent Way」がとんでもないアルバムであることが理解できるはずだ。

 中山康樹のすごく分厚い文庫本「マイルスを聴け!」を読んで初めて気付いたのだが、二曲目の「In A Silent Way/It's About That Time」では、「It's About That Time」を挟んで前後でまったく同じ「In A Silent Way」が繰り返されているという。しかし、これが同じ音に聴こえないから不思議である。「In A Silent Way」の独特の音の世界の秘密が、このあたりにもあるのかもしれない。

 アグレッシブなサウンドで、何度聴いても新鮮な発見がある「In A Silent Way」は、マイルスのアルバムの中でもロックのリスナーにぜひ聴いても欲しい一枚である。

| ジャズの名盤 | 12:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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