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THE・WHOライブレポート、11月13日大阪城ホール

WHOの来日記念Tシャツ

 2週間ぶりの更新になりましたが、今月の12日から4泊5日で大阪に行ってきました。その間に見たライブが2本、昼間は大阪の味覚を堪能して、夜は酒盛り、実に濃厚な日々でした。

 というわけで、今日はTHE・WHOのライブレポートを。


 11月12日。快晴、無風の女満別空港を定刻に飛び立った飛行機は、一度も揺れることなく、関西国際空港に到着した。ぼくは飛行機が苦手なので、気流が悪くて揺れまくると生きた心地がしない。今回のあまりに平穏のフライトは、この先の幸運を予感させるものだった。

 12日の夜は小学生の時からの友人宅に泊まり、久しぶりに酒盛り。ギター談義で大いに盛り上がる。彼もぼくと同じような時期にギターを再開したのだ。5年ぶりに会っても、一瞬にして昔に帰れるところが、幼なじみ良いところだ。
 翌日、久しぶりの墓参りに行き、昼食に枚方の「横綱」のラーメンを食べる。適度に濃厚で美味。北海道にはない味だ。

 一度、友人宅に戻り、軽い昼寝をして体力を蓄えてから、THE・WHOの待つ大阪城ホールへ。明日のキャロル・キングは1人で行くが、今日は泊めてもらっている友人と一緒。彼とは高校時代に何度も「カンボジア難民救済コンサート」のTHE・WHOを見た仲だ。
 駅に向かう途中、子どもの頃から通っていたお好み焼き屋で軽く腹ごしらえ。良くも悪くも40年以上変わらない味に感激した。やはり、大阪は粉モノ文化の土地だな。

 開演の30分ほど前に着いた大阪城ホールの前には、縁日のように屋台が並び、想像以上ににぎやかだった。グッズ売り場の前にも長い列が出来ていて「ひょっとしら、閑散とした会場でTHE・WHOを迎えることになるのではないか」という心配は一瞬にして吹き飛んだ。
 ホール内に入り「もうすぐ、THE・WHOが見られるんや」という喜びを感じながら、友人とロビーでタバコを吸う。煙を吐き出しながら、目の前を通り過ぎていく人を見ていると、男性がやけに多いことに気がついた。比率でいうと、男性が9割で、女性が極端に少ない。そして、たまに見かける女性には、やけにきれいな人が多い。うーん、実にTHE・WHOらしい客層である。
 これは余計な話だが、開演直前の男性トイレの前には、長蛇の列が出来ていた。コンサート会場であれだけの行列が男性トイレの前に出来ているのは、初めて見た。男が多いってことの、証だったんだろうなあ。

 開演予定の10分前にアリーナに入る。友人がネットのオークションで落札してくれた席は前から12列目。ピート寄りではない左側なのが残念だが、ステージがやけに近く感じられる良い席だ。会場を見回すと、二階席の最上部はシートをかけて閉鎖されているはいるものの、客の入りは悪くない。開演直前には8~9割方の席が埋まっていたと思う。


 妙な緊張感と期待感が渦巻く場内に、メンバーが現れたのは予定より10分過ぎた頃。ピートがいきなりガッツポーズを決めて、これから始まる日本ツアーへの意気込みを体で表してから、一曲目の「I Can't Explain」へ。
 あのイントロのリフが「ジャガーン、ジャガーン、ジャ、ジャ、ジャーン」と鳴り響いた瞬間に、場内爆発。そして、ぼくもその先の記憶が定かではない。生き残っているメンバーはピートとロジャーの2人だけとはいえ、あのTHE・WHOが目の前でプレイしているのだ。冷静でいられるわけがない。
 1曲目からピートの風車奏法、ロジャーのマイクぶん回しが見られ、それだけでも満足。あとはビートに身を任せながら、ステージを見つめる。

 それにしても、この日のピートはMCでよくしゃべった。あれほど多弁な人とは思わなかった。
 さらに、ギターも頻繁に変える。曲の途中でも平気でギターを交換するのだが、弾いているのはメイプルネックのストラトばかり。色は赤や黒、ゴールドと何種類かあったが、ギターの形が変わらないのが、ちょっと残念。クラプトンモデルをベースに改造されたストラトからは、確かにピートのトーンが出ているのだが、できればSGやレスポールを抱えている姿も見たかったなあ。

 風車奏法は何回見ても感激モノだが、腕もちぎれんばかりにぶん回していた昔とはちょっと違う。エコノミーな風車奏法という感じがするのだ。
 そして、ジャンプ。ぼくが見た限り、ピートは一度しか飛ばなかったが、体はほとんど浮いていなかった。あの若かりし頃の無重力感さえ感じさせるスーパージャンプは、どこにいったんだ・・・・。
 MCでも、浮かばないジャンプについて自虐的に語っていたと思う。

 ただ、このあたりのフィジカルな面は年齢を考えれば仕方のないところで、還暦を過ぎているのにあれだけパワフルなステージを見せられるのは、ホントに驚異的だ。逆にいえば、昔が凄すぎたのかもしれない。

 飛ばないピートに対して、ロジャーからはあまり衰えが感じられなかった。最後まで声量が落ちることがなかったし、シャウトも完璧に決まる。動きも軽やかだ。
 全盛期のTHE・WHOにおいて、ロジャーはピートとキース・ムーンに隠れて、影の薄い部分もあったが、今の存在感は大きく、重い。まあ、たった2人のオリジナルメンバーなのだから、当然のことか。
 さらに、近くで見たロジャーは背こそ低いものの、服の上からでも胸板が厚く、シェイプされた体をキープしているのが、よーく分かった。未だにマッチョなロッカーの体型を維持しているところも、すごいぞロジャー。

 THE・WHOの来日公演に関して、既にあちらこちらのサイトにレビューがアップされているので、曲ごとの感想はあえて書かないでおこうと思う。

 セットリストは彼らの公式サイトもあるものをご覧ください

 このセットリスト、よーく見ると「Baba O'Riley」が「Baba Osaka」、「My Generation」が「My Japan-Nation」になっていたりして、なかなか面白い。
 13日にプレイされた曲で意外だったのが「Sayonara Sister Disco」と書かれている「Sister Disco」。THE・WHOの中では、ちょっとマイナーな曲かもしれないが「カンボジア難民救済コンサート」でもプレイされた思い出深い曲だ。「ディスコって言葉が死語になっているのに、何を今さら」とも思うけれど、21世紀になってこの曲を爆音でプレイするひねくれ具合が、実にTHE・WHOらしいではないか。

 セットリストに関しては「あれ『Magic Bus』は?やっぱり『Summertime Blues』はやらないかのか。せめて『I Can See For Miles』くらいは聴きたかったなあ」という不満もなくはないが、目の前でピートとロジャーの大暴れを見られただけで大満足としないとね。

 本編最後は「Love Reign O'er Me」(歌い上げるロジャーが良かった)「Won't Get Fooled Again」「My Generation」の三連発による怒涛の攻撃。もう頭、クラクラですなあ。
 アンコールを求めるコールが、いつも熱い客の多い大阪にしてはイマイチ(ぼくを含めて年齢層が高いせいだろうか)だったが、ピートとロジャーは上機嫌で再登場。最後は必殺のトミー・メドレーだ。
 ぼくのハンドルネームの由来である1969年に開催されたウッドストックでもプレイされた「See Me Feel Me」を合唱できただけで、涙、涙である。あれから40年もの歳月が過ぎたというのに、目の前ではピートが腕をぶん回し、それにあわせてロジャーがマイクをぶん回している。ロジャーの必殺技、ダブルタンバリン(よく考えれば、この人も芸達者)も見られて、もう言うことはない。
 若くしてこの世を去るより、ハードな世界で老いていく自分と向き合いながら生き残っていく方が美しい。ピートとロジャーの姿を見ながら、そんなことを考えてしまった。

 「これで終わりか」と軽い脱力感を感じていると、ステージにはピートとロジャーが残った。ピートはギブソンのアコギJ-200を抱えている。2人だけでプレイされたのは「Endless Wire」に収録されていた「Tea & Theatre」だ。ティーカップを片手に唄うロジャーの姿、ピートのアコギの音に心が震えた。
 「還暦にして爆音」のライブをこんな佳曲で締めくくるなんて、やっぱりTHE・WHOは小粋でひねくれている。「紅茶と劇場」という曲も、実にイギリス人らしいではないか。
 
 最後はしっかりと抱き合って、ステージを去っていくピートとロジャー。
 かつては、よく殴り合いをしたという不仲さはまったく感じられない。確かに爆音のライブだったし、彼らのプレイも熱かったが、そこに暴力的な匂いはなかった。
 当たり前のことだが、ロックの季節、ロックの旬はとうの昔に終わっているのだ。


 生き残ったメンバーが、たった2人のTHE・WHO。しかし、21世紀のTHE・WHOは決して抜け殻ではなかった。彼らは、たとえ昔のように飛べなくても、老いてなおも前進しようという意志をビシビシと感じさせてくれた。
 少々無理をしてでも、大阪まで行って、ホントに良かった。

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| THE WHO | 10:53 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

12列目でTHE WHOですか!
うらやましい・・・。

オリジナルメンバーが2人だけになっても、
「ピート&ロジャー」とかではなく
「THE WHO」として観客を納得させられるって、
考えてみればすごいことですよね。

| hiromer | 2008/11/24 00:13 | URL | ≫ EDIT

良かったですね。
熱い想いが伝わってくる素敵なLIVEレポートでした。
恥ずかしながら実は正直そんなに期待していなかったんだけどぶっ飛んじゃいましたね。
ピートがあんなにギターが上手いって知ったのも収穫でした。

| Purple_Haze | 2008/11/24 00:13 | URL | ≫ EDIT

hiromerさん、こんにちわ。

THE・WHOのライブ、実に良かったですよ。
確かに、残ったメンバーは、たった2人。
でも、ピートがギターをかき鳴らした瞬間に、そんなことを吹き飛ばしてしまう迫力がありました。

もちろん、4人が揃っていた頃とは比べちゃいけませんが、今のTHE・WHOは抜け殻ではなく、現役のライブ・パフォーマーでしたね。
ただ、その影にはサポートメンバーの力もあって、特にザック・スターキーのドラミングは想像以上に素晴らしかったです。

| woodstock69 | 2008/11/24 15:10 | URL | ≫ EDIT

Purple_Hazeさん、こんにちわ。

THE・WHOのライブ、レポートを書く方としても、熱くならざるを得ない素晴らしい出来でしたね。
特に武道館の初日は大好評のようですが、大阪城ホールも良かったですよ。
各地のライブレポートを見ると、多少のムラッ気、その日のノリの違いがあるところも、THE・WHOらしいですね。

ピートですが、いわゆるヘタウマのギタリストだと思うんですよ。
でも、還暦を過ぎて、あの迫力のあるカッティング。
弟がしっかりとリズムギターをキープしているから、思い切って突っ込めるってのもあるんでしょうが、常人では絶対に辿り着けないレベルだと思いました。
あの人は、やっぱ生きるロック・レジェンドの1人ですよ。

| woodstock69 | 2008/11/24 15:19 | URL | ≫ EDIT

気になって・・・
ライブの最後にギタークラッシュがあったのか・・
どうかが、気になって夜も8時間位しか眠れません。
追伸・・・叉、ぽちってしまいました(苦笑)
今度はシンラインです。

| 店長阿部 | 2008/11/25 20:34 | URL | ≫ EDIT

店長阿部さん、こんばんわ。

今回の来日では、どこのライブでもギターのぶっ壊しはやっていないみたいですね。
しっとりしたアコギのアルペジオで、ライブは終了です。

どうやら、初来日した時の横浜でのぶっ壊しは特別サービスだったようで、ピートにとっても久しぶりの破壊行為だった模様。
おそらく「長らく待たせたな」という挨拶代わりのクラッシュだったのでしょう。

ムム、今度はシンラインを買い上げですか。
ひょっとして、某I楽器で激安のB社の一本?
峠は雪でしょうが、年内にもう一度、お店に行きたいなあ。

| woodstock69 | 2008/11/27 22:54 | URL | ≫ EDIT















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