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キャロル・キング-ライブレポート、11月14日大阪厚生年金会館1

ベスト・ヒッツ・ライヴ~ウェルカム・トゥ・マイ・リヴィング・ルームベスト・ヒッツ・ライヴ~ウェルカム・トゥ・マイ・リヴィング・ルーム
キャロル・キング


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 大阪でのダブルメインイベントの二戦目。THE・WHOのライブの翌日に行われたキャロル・キングのライブレポートをどうぞ。
 ご迷惑かもしれませんが、今回も思い入れたっぷりの長文、前編と後編の2回です。


 13日のTHE・WHOのライブの後、友人と酒盛り。
 子どもができてからは、1人でライブに行くことが多くなったけれど、誰かと一緒だと終わった後に「めっちゃ、よかった」「やっぱ、ピートはすごいで」「ロジャーって、やるよなあ」「でも、何回かマイク落としとったで」などと盛り上がれるのがうれしい。

 そして、いよいよキャロル・キングのライブの当日。昨年のジョイント・コンサートをあえて見送り、単独での来日を待ちわびていただけに、朝から穏やかな緊張感がある。
 昨晩はかなりの量の酒を飲んだと思うけど、体に残ることもなく、目覚めもさわやか。やっぱり、良いライブを見た後は、酒の吸収も良いのだ。近頃では「昔のように飲めなくなったなあ」と感じることも多いけれど、それは1人静かに自宅で飲むことが多いせいなのかもしれない。

 関西らしい赤だしの味噌汁付きの朝食を食べてから、ぼくの来阪に合わせて仕事を休んでくれている友人の部屋で、彼が持っているギターをとっかえひっかえして弾く。
 今から30年以上前、ぼくたちは高校生で、同じようにギターを弾き、同じようなロックを聴いていた。やっていることや聴いている音楽は、あの頃と何も変わりない。ただ年齢が増えただけという事実に、あきれるやら、うれしいやら。


 そうこうしているうちに昼が来て、友人が「うまいカレーがあんねんで」というので、地下鉄の駅近くにあるカレー店まで、ぶらぶら歩いていく。
 この店のカレー、辛すぎず、かといって甘くもなく、絶妙の味付けだった。カツカレーを頼んだが、程よいボリュームで、実に美味。さりげにこういう店があるところに、食い倒れの街-大阪を感じる。
 そういえば、完全に車社会の北海道では、日常生活の中で歩いてメシを食いに行くなんてことはないもんなあ。

 昼食の後は、そのまま散歩。久しぶりに、30年以上も前に卒業した小学校に行くことにした。
 ぼくが生まれた街には大きな商店街があって、その周辺では細い路地が迷路のように入り組んでいる。かれこれ20年近くも歩いていない道を通って、小学校に歩いていったが、細い路地の一本、一本がどこにつながって、どこに抜けるのかをよく覚えている自分に驚いた。
 自分の生まれ育った街なのだから、当然かもしれないけれど「オレの故郷は大阪の路地裏にあるんだなあ」と思った。昔あった駄菓子屋やたこ焼き屋、イカ焼き屋はもうないけれど、細い道ばかりで、土地が入り組んでいるがゆえに、バブル期の地上げの手も伸びず、この先も変わりようがなさそうな路地裏は、ぼくの原風景なのかもしれない。

 そんなことを考えながら、歩いていると小学校の正門の前に出た。しかし、入り口は鉄の枠の扉で硬く閉ざされている。いくつかの痛ましい事件を受けてのことなんだろうけれど、昔のように開かれた小学校ではないのが、少し寂しい。
 中を見てみたいと思ったが、インターフォン越しに「北海道から来た卒業生なんですけど」と怪しいオヤジが言ったところで、校内に入れてくれるわけもなさそうだ。鉄の枠の隙間からかつて遊んだ校庭をながめてから、小学校をあとにした。

 5年ぶりに自分の生まれた街を歩いてみて、生まれて初めて郷愁ってものを感じてしまった。
 普通は田舎の海や山を見て感じるものなのかもしれないけれど、ぼくは路地裏を歩いて、子どもの頃に10円玉を握りしめて通った駄菓子が、小さな駐車場に変わっているのを見て、懐かしさと寂しさを感じる。もちろん、今住んでいる北海道の風景も好きだけれど、幼い頃の記憶というのは変えようがないし、それは年を重ねるごとに美しさを増していく気がする。
 「ブルックリンで育ったキャロル・キングも、ニューヨークの街角に郷愁を感じるんだろうなあ」などと考えているうちに、11月の早い日暮れがやってきて、開演の時間が近づいてきた。


 今日の会場、大阪厚生年金会館の大ホールに入ると、ステージには早くもDVDで見慣れたピアノとランプシェード、ソファーや観葉植物の置かれた例のセットが浮かび上がっていた。リビングルームだから、あえて隠しはしない、最初から見せておくという趣向なんだろう。
 今日の席は、昨日と同じ12列目。しかし、オーケストラピットと通路があるので、昨日よりはステージが少し遠く感じられる。でも、席の位置は左寄りで、キャロル・キングが弾くピアノのほぼ正面だ。
 一度、ロビーに出て、タバコを吸う。周囲を見回すと、昨日のTHE・WHOのライブよりも、お客の年齢層が高くて、女性や外国人も多い。さらにカップル、特に熟年の夫婦と思われる二人連れが目につく。
 妙に懐かしさを感じさせる「ブー」といブザーの音が鳴り、開演の時間が近づいてきたことを知らせる。ぼくは最後の煙を吐き出して、席に向かった。

 リラックスした表情で、ステージの左袖から現れたキャロル・キングは、観客に向かって深々と頭を下げた後、ピアノの前に座った。そして、ピアノの上に置いてあるライトに手を伸ばし、明かりを灯す。

 ぼくはキャロル・キングが登場しただけで、すでにウルウル状態だったが、大阪でのオープニング曲「Music」のイントロが流れた瞬間に、早くも涙がこぼれてきた。
 この意外な1曲に不意をつかれたけれど「今も音楽は聴こえてくる」というフレーズで始まる「Music」ほど、オープニングにふさわしい曲はないかもしれない。

MusicMusic
Carole King


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 「つづれおり」の大ヒットを受けて、その年のクリスマスに間に合うようにして製作されたアルバム「Music」は、少し急作りな感じもするけれど、大好きな1枚。
 大阪では、この中から「Sweet Seasons」も唄われ、歌詞の中に大統領になったばかりの「オバマ」のフレーズが盛り込まれていた。

 「Music」に続いて「ワタシノリビングルームヘ、ヨウコソ」というキャロル・キングのMCで始まった「Welcome To My Living Room」 はツアーのテーマ曲といえるもの。この中では「だって、私は66歳なのよ」というフレーズがさらりと唄われる。それを聴きながら、ぼくは「こんな、チャーミングな66歳はいないぞ」と思いながら、拍手をした。

 この日のキャロル・キングはMCで多くの日本語をしべったけれど、無理をしている感じはなく、とても好感が持てた。
 ちなみに昨日のTHE・WHOは「コンバンワ」「ドウモ、アリガトウ」すら言わず、たくさんMCがあったのに最後まで英語で通した。これも実に彼ららしいステージマナーだと思う。

 3曲目の「Now And Forever」に続いて「Up On The Roof」が始まる。
 ステージのバックが星空のように光り、目の前ではホンモノのキャロル・キングがあの名曲を唄っている。ここでも、また涙である。「まったく、オレはこんなに涙もろかったか」と思ったけれど、どうにも泣けてくるのだ。

 次の「Where You Lead, I Will Follow」の陽気さに気分を持ち直したものの、6曲目の「Home Again」でまたまた涙がボロボロと出てきた。やはり、故郷である大阪で聴く「Home Again」には特別な想いがあって、個人的にはこの日で一番良かった曲だ。
 この曲には「War」などいうフレーズは出てこないけれど、発表された時期、歌詞の内容を考えると、ある種のプロテストソングなのではないだろうか。もし、ベトナムのジャングルで「Home Again」を聴いた兵士いたとしたら、置かれた状況はまったく違うけれど、同じように涙を流したと思うのだ。

 キャロル・キングもギターを持ち、ゲイリー・バーが唄う2曲を挟んで「Smackwater Jack」へ。そして、必殺のゴーフィン&キングのメドレーが始まる。

 「Take Good Care of My Baby」「It Might As Well Rain Until September」「I'm Into Something Good」「Go Away Little Girl」と続いて「Hey Girl」のパワフルな歌声にホロリときて「One Fine Day」。そして、最後は「Will You Love Me Tomorrow」だ。
 これはとてもチャーミングな唄で、ティーンエイジャーの女の子の気持ちを描いているような詩だけど、66歳のキャロル・キングが唄っても何の無理がないところが、すごい。名曲に年齢は関係ないのだ。

 これで第一部は終了、始まってから40分ちょっとで休憩に。時間だけをみると短いと感じるかもしれないが、ぼくにとっては実に濃厚な第一部だった。

 それでは、この続きは次回エントリーで。

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| キャロル・キング | 11:30 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

お久しぶりです。
私は11月21日の東京フォーラムに行きました。
前回もそうでしたが本当にキャロルキングの人柄の
良さがにじみ出ているコンサートでした。私の横の方も
涙を流して聞いておりましたよ。
でも、ウッドストックさんも本当に好きなんだと、又人一倍
思い入れがあるんだとこの文章を読んで感じられました。
次回後編をすごく楽しみにしています。
横浜のはらやんでした。

| はらやん | 2008/12/03 12:46 | URL | ≫ EDIT

故郷は
良いですよね。
僕は年に1~2回帰っていますが実家との往復がほとんどです。
この記事を読んで久しぶりに昔歩いた道を訪ねてみたくなりました。
そうそう、大阪はオープニングがMusicからだったって教えてもらっていたので期待していたんだけど僕が行った日はBeautifulでした。
Beautifulももちろん良いんだけどMusicを生で聴いてみたかったです。
後編、楽しみにしています。

| Purple_Haze | 2008/12/04 21:38 | URL | ≫ EDIT

はらやんさん、おはようございます。

よーく考えれば、キャロル・キングって20世紀の音楽史の中では伝説的な人ですよね。
でも、ステージを見ていると、確実に「良い人だなあ」ということが伝わってくる。
手の届かないスーパースターではなく、ホントにリビングルームで聴いているような感じにさせてくれるのは、すごいことかもしれませんね。

ライブ前に「何回はホロリとくるだろうなあ」とは思っていましたが、最初から最後までホロリとしっぱなし。
これほどまでに涙をしたライブは、後にも先にもないだろうと思います。
今回のライブで、歌の力というものを改めて感じました。

| woodstock69 | 2008/12/05 07:33 | URL | ≫ EDIT

Purple_Hazeさん、おはようございます。

どちらかというと、ぼくは自発的に大阪を捨てて、北海道に移り住みました。
だから、これまで大阪に郷愁ってのがあるはずないと思っていました。
でも、今回は路地裏に故郷を感じ「Home Again」が心に染みました。
うーん、歳のせいかなあ。

ぼくもオープニングは「Beautiful」だと思い込んでいました。
だから、想定外の「Music」が唄い始められた瞬間は鳥肌ものでしたね。
そして、その鳥肌はライブの最後まで続きました。
後編は今日にでもアップする予定です。

| woodstock69 | 2008/12/05 07:43 | URL | ≫ EDIT















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