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今ごろになって「イエローサブマリン」を聴いて、驚いた

 ビートルズを聴き始めて、かれこれ40年が経つ。
 彼らの曲はかなり聞き込んでいるほうだと思っているけれど、中には聴き忘れているものあって「イエローサブマリン-ソングトラック」も、そのひとつだった。

Yellow Submarine SongtrackYellow Submarine Songtrack
The Beatles


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 1999年にリリースされた「イエローサブマリン-ソングトラック」はアニメ映画「イエローサブマリン」がDVD化された際に派生した副産物のようなアルバムだと思っていた。
 サウンドトラックではなく、ソングトラックとなっているのはオリジナル盤の「イエローサブマリン」に収録されていたジョージ・マーティン・オーケストラによる演奏をカットし、映画の中で使われたビートルズの曲のみを集めたアルバムであるからだ。

 収録されている曲も既に何度も聴いているものばかりで、目新しいものはないが、このアルバムはビートルズ初のリミック盤として話題になった。つまり、オリジナルの音源に積極的に手を加えたアルバムで、リリース当時は「音がクリアになって、曲に新しい息吹が感じられる」「音の定位を変えることは、オリジナル曲に対する冒涜につながる」など賛否両論の意見があったと思う。
 ぼくは10年前のリリース当時は「あえて、買うまでもない」と見送ったけれど、ブックオフで中古の「イエローサブマリン-ソングトラック」を見つけたので、今ごろになって手に入れてみた。

 早速聴いてみて「音の定位を変えるだけで、曲の印象というのはこれほど変わるものか!」と驚いた。特にそれを強く感じたのは「ラバーソール」と「リボルバー」に収録されていた「Yellow Submarine」「Eleanor Rigby」「Nowhere Man」あたりの曲だ。

 オリジナル盤はレコーディング時のトラック数の制限などから単純なステレオとなっていて、ボーカルやギター、ドラムなどの音は片側のチャンネルからしか出てこなかった。しかし、「イエローサブマリン-ソングトラック」では、デジタル技術によってそれぞれのパートをひとつひとつのトラックに分離できたせいで、音の定位やボリュームを自由にコントロールできるようになった。
 そのおかげで、これまで片側のチャンネルからしか聞こえなかったリンゴのドラムが中央に位置し、すべての曲がモダンな音のビートルズに変身していた。例えば「Nowhere Man」ではジョンの声が左右に配置されているので、両側のスピーカーから絶妙なハーモニーを聴かせ、ジョージの12弦ギターによるソロパートもこれまでなかったほど鮮明に浮き上がってくるのだ。

 そして「イエローサブマリン」というサウンドトラック盤の中に埋もれさせておくのが惜しい名曲「Hey Bulldog」におけるジョンのドスの効いたシャウトも生々しくスピーカーから飛び出してきた。



 Youtubeにあった「Hey Bulldog」のプロモーションビデオは新しい「イエローサブマリン」のリリース時に発表されたものだと思うが、ジョンとポールがひとつのマイクで嬉々として唄う姿が素晴らしい。SGを弾くジョージ(この曲でリードギターを弾いているのはポールらしいのだが)の姿も、実に新鮮でかっこいい。 

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 未だによく聴く「レット・イット・ビー-ネイキッド」がリリースされた時にも感じたことだけれど、ぼくは「今となってはビートルズの曲に積極的に手を入れることも大いにありかな」と思っている。
 少なくとも、これまで感じられなかったビートルズが「イエローサブマリン-ソングトラック」や「レット・イット・ビー-ネイキッド」の中にはあるわけで、この手の企画モノのアルバムではオリジナルにこだわる必要はないだろう。

 ビートルズは60年代後半に飛躍的に進歩したレコーディングテクノロジーの恩恵を最も受けたポップグループでもある。だから、最新のデジタルテクノロジーで過去の音源が生まれ変わるのは必然のような気もするのだ。

 しかし、ビートルズのすべての音源に手を加えても良いわけではないだろう。
 片側のスピーカーからしかドラムの音が出ないのが「ラバーソウル」や「リボルバー」のオリジナル音源である。古い絵画の修復に例えれば分かりやすいけれど、あくまでも最初に描かれた状態に近くなるように絵画を復元するだけであって、そこに新たな色やディテールを加えることはありえない話だ。 

 ビートルズもそれと同じで、初期のモノラル盤をステレオにしたり、リンゴのドラムを中央に置き換える必要はない。オリジナルのアルバムに関しては、レコーディング当初の音をできる限り復元するだけにすべきではないか。 最新のデジタル技術を用いたビートルズのリミックスには新たな発見があって楽しいけれど、歴史的な事実は変えるべきではないと思うのだ。
 もうすぐ、待望のビートルズのオリジナルアルバムのリマスターCDがリリースされるけれど「ラバーソウル」や「リボルバー」がモダンなステレオの音になっていたら、それはビートルズの歴史の改ざんというものではないだろうか。

 いよいよ9月9日にリリースされるリマスターCDの音はどのようになっているのだろう?今から楽しみだが、オリジナル盤の復元という点からは多少の不安を感じたりもする。

| ビートルズとその周辺 | 18:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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