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ジャケットはお間抜け、だが傑作「ストリート・リーガル」

Street LegalStreet Legal
Bob Dylan


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 「ジャケ買い」という言葉がある。アルバムは作ったアーチストのことはよく知らないが、ジャケットが気に入った。ジャケットがかっこよければ、きっと中身の音楽もかっこいいだろうという買い方である。
 この「ジャケ買い」は、あながちまちがっていないと思う。ロックやジャズの名盤といわれるものに、かっこ悪いジャケットはほとんど見当たらない。逆にいえば、かっこ悪いジャケットのアルバムは、中身も大したことがない場合が多いのだ。

 しかし、中には例外もある。今回紹介するボブ・ディランの「Street Legal」は、そのうちのひとつだと思う。
 そもそも、ボブ・ディランには「ホンマに考えて作ったんかいな」と目を覆いたくなるようないい加減なジャケットが多い(ロックの名盤の筆頭に上げられる「Highway 61 Revisited」「Blonde on Blonde」など、かっこいいジャケットもあるが)。 
 「Street Legal」は黒のジャケットを片手に階段を下りてきたボブが「通りの向こうの店で昼飯でも喰おうかな。オッと、飛び出しちゃいけない。車が来ないか左右を確認してと・・・・」ってな感じの、かなりお間抜けなジャケットである。

 このセンスのかけらもないジャケットのおかげで「Street Legal」は別に聴かなくてもいいボブ・ディランのアルバムのひとつにされている気がする。しかし、ぼくは数あるボブ・ディランのアルバムの中でも、上位に置くべき傑作じゃないかと思っている。
 フェードインで始まる一曲目の「Changing of the Guards」から、名曲の連発。曲も素晴らしいが、声が良い。長いキャリアの中で、何度も声質を変えてきたボブ・ディランだが、ザラザラとしているのに艶のある声で絶妙のシャウトをするこの時期の声が一番好きだ。

 「Street Legal」中で、特に好きなのが「Baby Stop Crying」「s Your Love in Vain?」「True Love Tends to Forget」の三曲。いずれも恋に落ちた時の男の切ない気持ちを歌ったものだ。
 実は男の情けない恋の歌を唄わせれば世界一の歌手がボブ・ディランである。さらに、情けない心情をさらしながら女性に甘えるのが、これほどまでにウマイ人もいない。対抗できるのは、きっとジョン・レノンぐらいだ。

 例えば「True Love Tends to Forget」では、あの少し鼻にかかった声で「おまえはオレのもんや、行かんといてくれ。裏切ったらイヤやで。オレはお前を探して求めて、メキシコからチベットまでさ迷いたくないんや」とベタベタに甘えるくせに、最後は「でも、ホンマの愛は忘れがちや」と落とす。
 書いている方が大阪弁で表現しないと恥ずかしくなるような詩を、ボブ・ディランというおっさんはサラリと唄う。この良さが分かる人には「Street Legal」はたまらない一枚だ。

 真っ先にこれを聴けとはいわないけれど、ボブ・ディランの声と曲が気に入って「Highway 61 Revisited」や「Blonde on Blonde」がかっこいいと思ったら、ぜひ「Street Legal」も聴いて欲しいと思う。

| ボブ・ディラン | 10:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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