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ブルース・スプリングスティーンに惚れなおす

 このお正月、年末にWOWWOWで放送された「ロックン・ロール・ホール・オブ・フェイム25周年記念コンサート」を見た。

 ロックンロール博物館の25周年、マジソンスクエアガーデンでのコンサートということで、出演アーチストは豪華のひとこと。放送されたのは短縮版らしく、アレサ・フランクリンの出演シーンやジェフ・ベックとスティービー・ワンダーの「迷信」などがカットされていたが、それでもお腹いっぱいになってしまった。

 そんな豪華なコンサートの大トリに出てきたのが、ブルース・スプリングスティーンだ。見所はたくさんあったが、その中からビリー・ジョエルと競演した「Born To Run」を。



 スプリングスティーンは1949年9月生まれだから、もう60歳。還暦である。
 それなのに、相変わらず頭の血管が切れんばかりのシャウトをして、力強い手の振りでテレキャスターをかき鳴らす。悲しいかな、ビリー・ジョエルがイタリアの街角にいそうな普通のおじさんというルックスになってしまったのに比べると、ボスの若々しさは驚異的だ。

 このコンサートにはミック・ジャガーも出演していて、例の若々しさでステージをヒラヒラと舞った。でも、ミックの場合はストイックな摂生によってキープしている若さである。
 それに対して、スプリングスティーンからは自然体の若さを感じる。もちろん、何もしないで、あの声や腕のハリが維持できるわけはないだろう。でも「オレの若さの秘訣はロックーロール。ステージに立って、いつものように唄っているだけさ」という印象を受けるのだ。

 相変わらずの男くさいマッチョなロックといえなくもないけれど「ロックン・ロール・ホール・オブ・フェイム25周年記念コンサート」でのスプリングスティーンのパフォーマンスはあまりに素晴らしくって、彼に惚れなおしてしまった。

 パティ・スミス、U2と競演した「Because the Night」も涙モノの1曲だった。



 スプリングスティーンとパティ・スミスの競作による「Because the Night」は昔から大好きな曲で、ぼくにとってのキラーチューンだ。互いに還暦を過ぎた2人が一緒に唄う姿が見られると思わなかった。


 ってなわけで、近ごろは夜な夜なボスの映像を求めて、Youtubeを徘徊しているのだが、昨晩はこんなを見つけた。



 ピンクポップとはオランダで開催されている歴史のある野外フェスティバルらしい。そのフェスティバルが40周年を向かえ、目玉アーチストして出演したスプリングスティーンだが、1曲目の「Badlands」から、このテンションである。

 「徐々に盛り上がるってことを知らんのか、このオヤジは!」とつっこみのひとつも入れたくなるほどの全力疾走ぶりだが、こんなのいきなり見せられると、その後にシャウトされる「Born To Run」の説得力が違うってものだろう。
 とにかく、還暦を過ぎたというのに、自然体でかつての勢いを完全に取り戻しているブルース・スプリングスティーンは驚異的である。

B001L5SXQGWorking on a Dream
Bruce Springsteen
Smi Col 2009-01-27

by G-Tools

 今頃になって、現時点で一番新しいアルバムの「Working on a Dream」も聴いたけれど、愚直なまでの真っ直ぐさを感じて、実に良かった。
 やっぱり、ボスはEストリートバンドと一緒じゃなくっちゃね。

| ブルース・スプリングスティーン | 21:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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