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チャーリーはスネアとハイハットを同時に叩かない

 最近、土曜の深夜の楽しみは教育テレビで放送されている「坂本龍一 音楽の学校」である。タイトルがいかにも教育テレビ的でお堅いけれど、これがホントに面白い。坂本龍一が「教授」らしく、ゲスト共に様々な音楽について分かりやすく語っていく、そんな番組である。
 1回30分だが、さらりとディープな話も出てきて、ぼくはこの番組を見ていて「なるほどなあ」と目からうろこな瞬間が何度もあった。

 たとえば、マイルス・ディビスが「カインド・オブ・ブルー」で用い、このアルバムが解説されるときに必ず出てくる「モード・ジャズ」「モード奏法」という言葉。何でもよく分かるウィキペディアではこんな風に解説をされているが、正直なところぼくには何のことやらよく分からない。

 でも「坂本龍一 音楽の学校」のジャズの回では分かりやすい話に加えて、実演による音で「モード・ジャズとは何か」が簡潔に解説されたので、ようやくその意味するものと、どうしてマイルス・ディビスがモード奏法を導入したのかがよーく分かったような気がした。

 昨晩は高橋幸宏とピーター・バラカンをゲストに向かえ、ドラムとグルーブについて語り合われた。
 その中で高橋幸宏が「チャーリー・ワッツはスネアとハイハット(シンバル)を同時に叩かないんですよ。彼の癖だと思うんですが、これこそがストーンズ独特のグルーブを作り出している」ってことを言った。
 その後、高橋幸宏がスネアとハイハットを同時に叩かないチャーリー流の叩き方をしてみると、なるほどあのノリだ。ストーンズはかれこれ30年以上も聴いているし、チャーリーの独特のドラミングも体に染み付いているはずなのに「スネアとハイハットを同時に叩かない」とは知らず、これまた目からうろこな話であった。

 ピーター・バラカンも「それは知らなかった」と驚いていたが、きっとドラムをやっている人なら「なーんだ、そんなことも知らんか」くらいの話なんだろう。でも、そのあたりの「分かっていそうで、実は分かっていないこと」を明確にしてくれることが、この番組のミソ、狙いなんだと思う。

 実際にチャーリーのドラミングにフォーカスをあてた映像を探してみると、なるほど「スネアとハイハットを同時に叩かない」ように見える。



 これって、あまり普通ではない叩き方なのだろうか。何だか危なっかしい手さばきにも見えるけれど、これがチャーリーのドラミングの特徴であり、クセなんだろうな。


 ついでに、以前から書きたかったチャーリーのドラムに関するこぼれ話を。
 土屋昌巳がとあるインタビューの中で、もうすぐ初回限定の紙ジャケ仕様で再発される「Dirty Work」のレコーディング時のエピソードについて語っているのだが・・・・。

B003EW4K8Yダーティ・ワーク(紙ジャケット仕様)
ザ・ローリング・ストーンズ
ユニバーサルインターナショナル 2010-06-30

by G-Tools

 それによると、土屋昌巳がフランスでレコーディングしていた時に、一緒にプレイしていたスティーブ・ジョーダンというドラマーに、チャーリーから「すぐにこっちへ来たまえ」という電話がかかってきた。スティーブが急いでストーンズのレコーディング・スタジオにすっ飛んでいくと、チャーリーが「わしゃ、レコーディングの途中で疲れちゃって、キックができなくなるから、おまえが踏め」といった。
 つまり「Dirty Work」というアルバムで、バスドラを蹴っているのはチャーリーではなく、スティーブ・ジョーダンというドラマーらしいのだ。

 詳しくはインタビューをじっくり読んでほしいけれど、何でもありのレコーディングでこそ使える裏技であり「It's Only Rock'n Roll」を感じさせるエピソードである。「チャーリーもいい加減なのね」と思いつつ、ぼくはなんともストーンズらしいこの話が好きだ。
 そして、土屋昌巳もインタビューの中で「ハイハットとスネアはチャーリーが叩かないとストーンズのグルーヴにならない」と断言しているが、このあたりにも、ストーンズの音の秘密が隠されているはずだ。

 日本語で表現すれば「ノリがいい」で終わっちゃうグルーヴ。でも、これはロックやジャズにとっては重要な要素で、プレイヤーの個性や相性といった問題も絡んできて、かなり奥が深い話が潜んでいるんだろうと思う。

| ローリング・ストーンズ | 18:59 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

はじめまして
はじめまして、FC2で「回転富士山ver.5」というブログをやっておりますrollingmanと申すものです。

Dirty Workのレコーディングの話は初耳で思わず驚いてコメントせずにいられなくなりました(笑)あのアルバムの勢いはどうも普通じゃないと思っていたんですが、まさかスティーブ・ジョーダンが一枚かんでいるとは思いもよりませんでした。というか、キックだけ違う人間て有りなんですかね(笑)。

音楽の学校、私も見てみようと思います。

| rollingman | 2010/06/08 01:44 | URL | ≫ EDIT

rollingmanさん、はじめまして。
コメント、どうもありがとうございました。

「Dirty Work」はキックがチャーリーじゃないと思って聴くと、確かに元気と勢いを感じるんですよね。
いつものストーンズとは違うハイパーなドラム、やはり土屋氏の証言通り、キックはスティーブ・ジョーダンでまちがいでしょう。

キースが嫌いなはずのZEPのジミー・ペイジがリードを弾いている曲もありますし、あれは色んな意味で何でもありのアルバムといえそうですね。
ミックがあまりアルバム作りに関わらなかったらしいのも、原因のひとつかも。

最後に「音楽の学校」は、かなり面白いです。
ぜひ一度、ご覧ください。

| woodstock69 | 2010/06/09 19:20 | URL | ≫ EDIT

チャーリーのドラムの癖は有名でしたね。
なんでハイハットを叩かないんだろ?って昔から思ってました。
元々ジャズ系ドラマーの彼だったんで
ジャズではそういう叩き方なのかな?と勝手に推測してましたが・・・

Dirty Workいいですね。
おそらくStones史上1,2を争うくらい
マイナーアルバムだと思いますが
私にとっては時期的にとっても思い入れのあるアルバムです。

ミックとキースの不仲とか色々あったアルバムですが
One Hitとかライブでやったら
盛り上がると思いますけどねぇ・・・

あと個人的にはラストを飾る
ピアノのインスト
イアン・スチュワートの追悼曲「Key To The Highway」が大好きです。

| FINE | 2010/06/12 20:34 | URL | ≫ EDIT

FINEさん、こんばんわ。

チャーリーのドラム、ちょっと変わった音だなと思っていましたが、スネアとハイハットを同時に叩かないとは知りませんでした。
おそらく、ジャズの叩き方でもないと思うので、あれはチャーリーのクセ、個性なんでしょうね。

「Dirty Work」ですが、ぼくも思い入れが強い1枚です。
リリース当時は、確かレンタルレコードが全盛期で借りてきたものをテープに落として聴き、その後に輸入盤のレコードを買いました。
さらにCDでも買い直したので、つきあいの長い1枚ってことなりますね。

「One Hit」をライブでプレイして、当時のPVみたいにミックとキースがバトルする演出があったら、うけるでしょうね。
でも、ライブで「Dirty Work」からの曲がほとんどプレイされたことがないのは、ストーンズ側もなかったことにしておきたい1枚なのかも・・・・。

| woodstock69 | 2010/06/15 21:40 | URL | ≫ EDIT















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