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ロックファン必見の日本映画「太陽を盗んだ男」

太陽を盗んだ男太陽を盗んだ男
長谷川和彦 沢田研二 菅原文太


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 いくつかのサイトの情報を総合すると、ローリングストーンズの次のツアーは8月21日のボストンから始まるようだ。近頃では新しいツアーが始まるたびに「これが最後かも」と思わせるストーンズだが、メンバーの年齢を考えると大規模な世界ツアーは今回でホントに最後になるかもしれない。日本に来るのは来年の春だろうか。

 ストーンズの来日がささやかれるようになると、いつも思い出す映画がある。「太陽を盗んだ男」という映画だ。
 テレビで放送されることもほとんどなく、近くのレンタルビデオ屋にも並んでいなかったので、ぼくにとって「太陽を盗んだ男」は半ば幻の映画だった。でも、数年前のDVD化によって、封切り以来25年ぶりに見ることができた。「太陽を盗んだ男」は、未だに色あせない傑作だ。

 とても面白い映画なので、ストーリーの詳細にはあまり触れないでおきたいが、簡単にあらすじを書くと「普通の中学教師が原子爆弾を作り出し、それをネタに政府を脅迫する。彼の要求は日本でローリングストーンズにライブをさせろ」である。
 既にストーンズは計4回も来日公演を行っているので、今では「太陽を盗んだ男」の設定にはあまりリアリティーがない。しかし、この映画が公開された1979年当時、ロック好きには「ストーンズを来日させろ」という要求が、とても痛快だった。

 1973年にストーンズの来日公演が武道館で開催されることになった。
 チケットも発売され、あとは来るのを待つばかりという段階になって、メンバーの麻薬による逮捕歴が問題になり入国ができなかった。つまり「太陽を盗んだ男」の公開当時、ストーンズは来日できないアーチストで、彼らが来るのを邪魔しているのは頭の固い日本政府だったのである。
 相変わらず古臭い映画が主流だった日本映画(ちなみに1979年の興行成績トップの日本映画は女工の悲劇を描いた「ああ、野麦峠」である)に新しい風が吹き、自分たちの気持ちを分かっている映画が誕生したと感じたのは、ぼくだけではないはずだ。

 「ROCK JET」という音楽雑誌の05号に、長谷川和彦監督のロングインタビューが掲載されていて、それによると「撮影開始前は実際にストーンズを呼んで、ラストは武道館でのライブと屋上の対決シーンをカットバックするつもりだった」らしい。
 もちろん、この話は実現せず、ストーンズはポスターの中の写真でしか登場しない。しかし「本気でストーンズを呼ぶつもりだったのかもしれないな」と感じさせる無茶苦茶なパワーが「太陽を盗んだ男」には満ち溢れている。
 例えば、沢田研二と菅原文太のラストの過剰なまでの対決シーン。「二人ともあまりに不死身でリアリティーがない」ともいえるが、見る者を力でねじ伏せて納得させてしまうパワーがこの映画にはあるのだ。

 さらに中学教師と刑事が皇居前で出会う冒頭のエピソードは、おそらく今では撮影不可能だろうし、執拗に続く原爆の製造シーンからも、長谷川和彦監督の骨太の主張が感じられる。原爆を製造中の沢田研二がボブ・マーレーの「ゲット・アップ・スタンド・アップ」にあわせて踊るシーンは、今見てもホントにかっこいい。
 日本映画には皆無のロックンロールを感じさせる映画。「太陽を盗んだ男」はロックファン必見の一本だと思う。

| BEATな映画 | 10:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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