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ポール・マッカートニー、意地の傑作「バンド・オン・ザ・ラン」

 前にも書いたように、このところネット・ラジオでビートルズばかり聴いている。
 そのせいか、ここでも彼らの話題が連続してしまうのだが、今回はデラックス・エディションがリリースされたばかりの、ポール・マッカートニーとウィングスの「バンド・オン・ザ・ラン」について。

B0041IPDKEバンド・オン・ザ・ラン デラックス・エディション(完全限定生産盤)(DVD付)
ポール・マッカートニー&ウィングス
ユニバーサル ミュージック クラシック 2010-11-17

by G-Tools

 この「バンド・オン・ザ・ラン」は1973年のクリスマス・シーズン前にリリースされたので、今年がキリのいい何周年記念ってわけではない。それにも関わらず、この手のものがリリースされた理由は、ポールのレコード会社移籍に伴ったものだろうか。
 いずにせよ「バンド・オン・ザ・ラン」デラックス・エディションをリリースする価値のある傑作アルバムだ。

 ぼくはこのアルバムを1975年あたりから聴き続けているから、かれこれ35年のおつきあいになる。でも、実はポールの一番好きなアルバムとはいえない。
 とてもよく出来たアルバムだと思うが、愛着があるのはソロ一作目の「マッカートニー」や二作目の「ラム」だ。中でも「ラム」こそがポールの最高傑作だと思っている。
 ビートルズに置き換えると「サージェント・ペパーズ」は偉大なアルバムだと思うけれど、それより好きなのが「ラバー・ソウル」や「リボルバー」といった感じだろうか。「バンド・オン・ザ・ラン」は好きなアルバムというより「天才は打とうと思って、ホームランを打てるものなんだなあ」と感心させられるアルバムかもしれない。


 ビートルズの解散、ソロ転向後のポールはアルバムのセールスこそ順調だったものの、音楽メディアでの評価は決して高くなかった(今なら、なぜ「ラム」が酷評されたのか理解不能だが)。そんなポールが「これなら、どうじゃ。文句あっか!」と気合を入れてリリースし、音楽評論家からも絶賛されたのが「バンド・オン・ザ・ラン」だ。

 ポールはナイジェリアのラゴスで「バンド・オン・ザ・ラン」のレコーディングを計画するも、行く直前に「わしら、そんな辺ぴなとこに行くのは、嫌じゃ」と、メンバー2人が離脱。ギタリストとドラマーを失ったポールだが、あえてラゴスでのレコーディングを強行する。
 現地に着いても、設備の整っていないスタジオ、ポールの突然の発病とトラブルは続き、挙句の果ては現地ミュージシャンに「わしらの音楽を盗みに来たんやろ」と因縁をつけられ、強盗に襲われてデモテープまで奪われる。
 ポール、リンダ、デニー・レインの3人は「バンド・オン・ザ・ラン」の歌詞にもあるように「四方を壁に囲まれた」状態に陥ってしまったのだ。
 
 しかし、追い込まれると特別なパワーを発揮するのが、ポールである。
 挫けることなく、完成させたアルバムの出だし「バンド・オン・ザ・ラン~ジェット~ブルー・バード」の名曲3連発はいつ聴いても、ときめきを感じる。その後の展開も「サージェント・ペパーズ」や「アビー・ロード」で手に入れた統一感のあるトータル・アルバム的な手法でまとめ上げられ、最後まで一気に聴かせる。

 メンバーの離脱覚悟で挑んだレコーディングだけに、失敗はできないという意地。今度こそは音楽評論家に「さすが、ポール」と言わせるようなアルバムを作ってやろうという意地。それらが「バンド・オン・ザ・ラン」という形で結実したのは容易に想像できる。でも、そんな意地や苦労はアルバムからはまったく感じられない。作ろうとして、傑作を作ってしまえたのが30代前半のポールだったのである。

 というわけで、今日の動画も「バンド・オン・ザ・ラン」。



 このライブは1976年のツアーからのもの。「バンド・オン・ザ・ラン」の成功を経て、プライベートジェットでツアーを巡るロックスター然としたポールが見られる。
 ついでに、ライブで聴くと「バンド・オン・ザ・ラン」という曲は、3つくらいの曲の断片をメドレーにせず、半ば強引につなぎ合わせたものというのがよく分かる。

 次も同じツアーから「Silly Love Songs」(邦題は「心のラブ・ソング」)。



 ぼくは複雑に作り上げられた「バンド・オン・ザ・ラン」よりも「ありふれたラブ・ソング。でも、それのどこが悪いんだい」とポールの開き直りにも聴こえるこの曲に愛らしさを感じる。

 確かに砂糖菓子のように甘いポップ・ソングである。ポールならいとも簡単に作り出せそうな曲だが、何の苦労もなく湧き上がってきたような曲の中にこそ、彼のホントの良さがあるではないだろうか。
 ついでに、このライブではポールのベース・ラインがグイグイと曲を引っ張っていくような展開もすごいと思う。


 最後にポールといえば、ヴァイオリン・ベース。これは、彼のアイコン的な楽器である。

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価格:31,500円(税込、送料込)


 実はちょっと前からベースの練習も始めまして、密かに「昔のグレコのヴァイオリン・ベースのコピーを見つけたら、買っちゃうなあ」などと思っていた。すると、格安で、本家のホフナーのベースが発売されているのを知って、物欲ムラムラ。
 どうやら、インドネシア製。しかも、この値段だから過度な期待はしちゃいけないだろうけど、いくつかの写真を見る限り、まともそうなつくりで、しかもヘッドには「Hofner」のロゴ入りだ

 とりあえず、どこかのお店で実機を見てから悩もうと思っているけど、ヴァイオリン・ベースでポールを気取ってみたいぞ。

| ビートルズとその周辺 | 19:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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