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いまごろになって「Clapton」が良く聴こえる

 去年の9月のことだ。車に乗っているとFMラジオからエリック・クラプトンの「枯葉」が流れてきた。そして、聴き終えた瞬間に、ぼくは「オヤジ、あまりにもあざといで!」と声を出してしまった。
 秋にリリースされるニューアルバムのラストに「枯葉」。あまりに分かりやすい選曲で、はまり過ぎ。「渋いオレが、渋い声で、秋に『枯葉』を唄えば、みんな酔うやろ」というような魂胆が丸見えである。ぼくは長年に渡ってクラプトンのファンを続けてきたけれど、何だかいたたまれない気分になってしまった。

 クラプトンという人は、これまで自分の計算外のところでヒットを打って、ロック界で生き延びてきた気がする。
 例えば、1974年のジャンキーからの復活アルバム「461 オーシャン・ブールヴァード」の中の「アイ・ショット・ザ・シェリフ」。この曲のレコーディングにクラプトンは乗り気ではなかったらしいが、当時のバンドのサイド・ギタリストのジョージ・テリーの強力なプッシュもあってレコーディングされ、大ヒット。結果として、クラプトンの復活に花を添えた。
 さらに、今も続くクラプトン人気を決定的にした「アンプラグド」への出演にも積極的ではなかったという。乗り気じゃなかった曲や企画が大ヒット、親友の妻への横恋慕が世紀の名曲につながってしまうのが、エリック・クラプトンという名の人生なのかもしれない。
 
B003XMUFGQClapton
Eric Clapton
Reprise / Wea 2010-09-28

by G-Tools

 その点でいうと、最新アルバムである「Clapton」は明らかに狙い過ぎだった。一部では「ムード歌謡」ともいわれていたムーディーな曲も年相応過ぎて、好きじゃなかった。「30年以上も続けてきたクラプトンの新しいアルバムを即買うことも、これで終わりか」とも思ったのだが・・・・。

 でも、少し前に思いついたように「Clapton」を引っ張り出して、車で聴いてみると、これがやけに良かったのだ。特に「Rocking Chair」や「How Deep Is The Ocean」「My Very Good Friend The Milkman」といった古き良き時代のジャズが良い。あの時に、怒りすら感じた「枯葉」だって、悪くない。

 逆に「Diamonds Made From Rain」に違和感がある。この曲は最近のクラプトンの中では「名曲のひとつだ」と思うのだが、現代的なサウンドがアルバム全体からすると何だか収まりが悪く、浮いているような気がして、残念だ。
 まあ、ブルースや新曲を入れちゃうところが、クラプトンらしいバランス感覚なのかもしれないけれど、思い切ってアルバムすべてを古いジャズ路線でやっても良かったのではないか。今のぼくにはそれほど古めかしいジャズが心地よく聴こえてくる。

 そういやば、昨晩はGyaO!の映画で「ザッツ・エンタテインメント」を見た。
 この映画は往年のハリウッド、MGMのミュージカルの総集編。高校生の時に映画館でも見たことがあるが、その時は黄金時代のミュージカル映画の良さなんて、ちっとも分からなかった。
 でも、今になってみると「Clapton」のように、やけに素晴らしく見えてしまうから不思議だ。

 例えば、ジーン・ケリーの「雨に唄えば」は、まちがいなく映画史上に残る名シーンである。



 古きよきアメリカに心惹かれるってのは、ある種の現実逃避かもしれない。
 でも、時にはヘビーな現実を少しの間だけ忘れさせてくれる良質な娯楽も必要だと思う。 

| エリック・クラプトン | 19:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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