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いつもと少し違う大晦日

 子どもの頃、大晦日とお正月の間には不思議な時間があった。
 ぼくは大阪でも有数の規模を誇る商店街の近くに住んでいた。大晦日になると、その商店街はお正月の買出しをする人であふれて、まともに歩けないほどの混雑ぶりだった。
 でも、午後6時を過ぎると急に人がいなくなり、昼間の喧騒が嘘のように静かになった。ぼくにはそれが魔法のように感じられて、こっそりと家を抜け出して人の気配のなくなった商店街を歩くの好きだった。家に戻り、年越しそばを食べ、眠いのを我慢しながら紅白歌合戦を見る。12時を過ぎて、年が明けると新しい世界が始まった気がしたものだ。
 そして、お正月の朝は枕元に置いてある新品の服を着て、和服を着た両親が待つ居間に行き、おせち料理とお雑煮を食べる。そこにはどこか晴れがましく、非日常的な空間があった。

 大人になって、あの頃のことをふり返ってみると、新年のリセット感覚が今より格段に強かったのだと思う。
 つまり「あまり良いことのなかった1年」だったとしても、大晦日を境に一度白紙に戻して「新しい年は素晴らしい1年になりますように」と願う。とりあえず、気持ちをリセットし、再スタートできるお正月は無条件に「おめでたい」ものだった。

 今でも、日本の大晦日とお正月の間にはリセットの感覚は残っていると思うが、今年の大晦日の気分は少々複雑だ。
 今年の3月の震災は簡単にリセットできない爪あとをこの国に残してしまった。もちろん、来年は良い年になってほしいけれど、便利や安さと引き換えに抱え込んでしまった重い荷物は、年が明けたところで消えるわけではない。
 いずれにせよ、こんな気分で1年をふり返る大晦日は初めてだ。

 でも、最後は新しい年への希望の唄を。
 キャロル・キングの「New Years Day」。



 来年がみなさまにとって、良い年でありますように。

| BEATな話題 | 14:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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