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目立つことを拒否したクラプトンの「There's One in Every Crowd」

There's One in Every CrowdThere's One in Every Crowd
Eric Clapton


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 今年の北海道は季節の進行が、いつもより2週間遅い。雪解け、桜の開花など何もかもが2週間遅れなので、6月に入っても夏らしい感じがしない。
 それでも気分だけは夏にということで、今日はタンスの中身を夏服に入れ替えた。この夏もTシャツやアロハシャツが大活躍する暑い日が続けばいいのだが・・・・。

 夏によく聴くアルバムにエリック・クラプトンの「There's One in Every Crowd」(邦題・安息の地を求めて)がある。以前に紹介した前作の「461 Ocean Boulevard」と同じ路線のカラッとしたサウンド。「I Shot The Sheriff」のヒットに気を良くしたのかレゲエが多いのも特徴だ。

 「There's One in Every Crowd」のクラプトンは、今の老いてなおやる気満々の姿からは想像できないほど、肩の力が抜けている。レイドバックというやつである。
 アルバムタイトルからして「群集の中にひとりはいるやつ=目立たない普通の男」といった意味で、ジャケットはやる気のなそうな犬(クラプトンの当時の愛犬らしい)の写真だ。中身の音もギターを派手に弾いてやろうとか、声を張り上げてシャウトするぞという前向きな姿勢は感じられない。はっきりいって、地味なアルバムである。
 しかし、これが良いのだ。ぼくは「There's One in Every Crowd」が大好きだ。クラプトンの隠れた名盤だと思っている。

 まず、ジャマイカとマイアミで録音されたせいか、アルバム全体のトーンがとても夏っぽい。クソ暑い夏には元気なシャウトより、クラプトンのサラリとした歌声がよく似合うし、曲調にも無理やり盛り上げようとする気がない。あっさり感では「461 Ocean Boulevard」よりも上だろう。
 しかし、ブルースになると聞かせてくれる。5曲目の「The Sky Is Crying」はエルモア・ジェームスのカバー。控えめながらツボを抑えたギターソロが渋い。7曲目の「Better Make It Through Today」はイントロと唄いだしから気だるい雰囲気全開の名曲。「フ、ハーッ」という気の抜けた掛け声から始まるギターソロも地味で短いが、これぞクラプトンとフレーズが続く。

 ぼくが想像するに、この時期のクラプトンは自分のポジションに自信がなかったのではないか。
 麻薬中毒からなんとか立ち直り、リハビリのつもりでレコーディングした「461 Ocean Boulevard」が思わぬ大ヒット。「いやはや、こんなつもりじゃなかったのに。オレはロックスターにはなりたくない。ただ、ブルースが好きなだけ」といった気分が「There's One in Every Crowd」に反映されたのだろう。
 事実、このあたりからクラプトンはアル中になり、メロメロな状態でステージに立つこともあったらしい。酒と縁が切れたのは89年の「Journeyman」あたりからなので、約15年間も酒びたりだったわけだ。

 しかし、ぼくはダメなクラプトンが好きだ。今の自信満々のクラプトンにはどうも違和感がある。そんな気持ちは「There's One in Every Crowd」を聴くと理解してもらえそうな気がする。
 とにかく「There's One in Every Crowd」は、けだるい夏の午後におすすめの名盤だ。

| エリック・クラプトン | 11:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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