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まったりクラプトン

461 Ocean Boulevard461 Ocean Boulevard
Eric Clapton


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by G-Tools

 エリック・クラプトンがカリブ海に建設したアルコール中毒や薬物中毒の治療施設「クロスロードセンター」を設立した理由。それは彼自身がかつて強度の麻薬中毒で命を落としかけ、その後もアル中だったからだ。
 現在のエリック・クラプトンの立派な姿からは、そんな過去は想像できないが、ぼくは彼の本質は「ダメ人間」だと思っている。もちろん、ただの「ダメ人間」ではなく、その前に「とてつもなく音楽の才能がある」が付くのだが・・・・。

 エリック・クラプトンは1970年から数年間ほとんど家を出ることもなく、レコーディングもせず、ドラッグの世界に浸っていた。ジャンキーである。
 そんな堕落したギタリストを家から連れ出したのがTHE・WHOのピート・タウンジェントで、復帰の場として「レインボー・コンサート」を用意する。1973年1月のことだ。ここで復活の足がかりをつかんだエリック・クラプトンだが、本格的に音楽シーンに戻るのは翌年になる。その時にリリースしたアルバムが「461オーシャン・ブールヴァード」だ。
 「461オーシャン・ブールヴァード」をひと言で表現すると「まったり」(2ch風ならマターリか)。このまったり感は当時「レイドバック」といわれ、ロック界の流行語にもなった。

「ずっと暗ーいロンドンの部屋にこもっていたんだから、どこか明るくてあったかいとこでレコーディングするべ」
「なら、マイアミでしょ。フロリダの太陽でしょ」
「ついでにバンドのメンバーも、明るいアメリカ人にしよっか」

 おそらく、こんな感じでマイアミでのレコーディングは始まった。エリック・クラプトンはレコーディングの様子を「スタジオの中で曲を作り、思い付く限りの曲を全部プレイした。多分百曲近い曲をレコーディングしたね。そのテープをプロデューサーのトム・ダウドに『君が良いと思うものを選んで、アルバムにしてよ』と渡した」といっている。

 完全復帰への足慣らし、体調も気分も完全ではなく、おそらく麻薬とも縁が切れていない中のレコーディングだった推測されるが、エリック・クラプトンは強運な男である。
 あまり気はすすまかったが、サイドギタリストのジョージ・テリーの強い勧めでレコーディングした「アイ・ショット・ザ・シェリフ」が全米ナンバーワンヒットになったのだ。このボブ・マーリーのレゲェのカバーによって、エリック・クラプトンはロックのメインストリームに復帰に成功する。

 以上が「461オーシャン・ブールヴァード」にまつわる話だが、このアルバムはぼくが25年以上聴き続けている愛聴盤である。特に夏に聞くことが多く、このアルバムが放つリラックスしたムードは素晴らしいのひと言。エリック・クラプトンのソロアルバムの最高傑作だ。
 今回は三十周年記念の「デラックス・エディション」として、ボーナストラックを加え、デジタルリミックスを施されて、1974年12月のロンドンのハマースミス・オデオンでのライブ盤との二枚組みで発売された。

 デジタルリミックスされても「461オーシャン・ブールヴァード」のまったり感は変わらず、エリック・クラプトンの少しか細い声やドブロ・ギターの哀愁のある響きも深い。やはり名盤だ。
 もう一枚のライブアルバムも、かなりまったりである。今のハイパーなエリック・クラプトンからは想像できないようなルーズでリラックスしたライブ。決して適当にやっているわけではないが、隙間の多い音だ。決めの「レイラ」も後半のメロウなピアノのパートはなしである。
 最近ファンになった人は「何じゃ、こりゃ」と感じるライブかもしれないが、これがエリック・クラプトンの本質である。ぼくはまったりとレイドバックしたエリック・クラプトンが好きだ。

 ちなみに、このアバルムはボーナストラックなし、ライブ盤なしの輸入盤なら千円程度で買える。

| エリック・クラプトン | 19:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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