2005.07.25 Mon
キャロル・キングの「今」が感じられるライブアルバム
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待望のキャロル・キングのニューアルバムが届いた。「Love Makes The World」以来の4年ぶり新作は、2枚組みのライブアルバム「The Living Room Tour」だ。
「The Living Room Tour」は2004年に行われたアルバムのタイトルと同じ名前のツアーの様子を収録したもの。
ライナーにある何枚かの写真を見ると、ステージの上にはソファーや観葉植物が置かれ、キャロル・キングのピアノの横にはシェード付きのライト。「ホームパーティの行われているリビングルームでキャロル・キングの歌を聴く」というのがコンセプトのツアーだったらしい。
そのため、音作りはいたってシンプルで、ピアノとアコギに時々ベースが加わるだけ。これは1971年にニューヨークのカーネギーホールでのライブを収録した「The Carnegie Hall Concert 1971」とよく似た構成だが、決定的に違うものがある。
それは声だ。音数の少ないアンプラグドなライブだから、声の違いがはっきりと分かるのだ。
三十数年前に比べると、ハスキーで太くなった声。還暦を過ぎたおばさんの歌声だと思うと充分に若々しいのだけれど、当然「The Carnegie Hall Concert 1971」の頃のような瑞々しさはない。
しかし、どこか頼りなげで、自信がなさそうな瞬間すらあった昔の声に比べると、「The Living Room Tour」でのキャロル・キングの歌声には「私はこれで生きてきたのよ」というプライドがあり、確信に満ちている。
その声からは、競争や浮き沈みの激しいアメリカの音楽業界で、半世紀近く生き抜いてきた女性の軌跡を感じる。
2枚組みというボリュームのせいか、代表曲ばかりではなく、隠れた名盤「Fantasy」からの「Being At War With Each Other」など、少しマニアックな曲も収録されていて、キャロル・キングの新しい側面が感じられる。
中でも、自分の娘であるルイーズ・ゴーフィンとのデュエットする「Where You Lead I Will Follow」は聞きもののひとつ。母よりもキュートな声のルイーズ・ゴーフィンだが、二人がハモりだすと声質がぴったりと重なってしまう。「やっぱり親子なんだな」と感じられて、微笑ましい。
その他にも1枚めラストのメドレーや観客と絶妙にハモる「(You Make Me Feel Like A) Natural Woman」など、聞き所満載の「The Living Room Tour」はキャロル・キングの今がうかがい知れるアルバムだ。
ぼくは今のキャロル・キングの姿を、できれば小さなホールで見てみたい。このアルバムのような構成で来日公演が実現しないものだろうか。
| キャロル・キング | 20:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑















