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暑苦しいまでに濃厚な,マイルス・デイビスの「On the Corner」

On the CornerOn the Corner
Miles Davis


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 ここ数日の北海道は、とても蒸し暑い。風が吹いてもまとわりつくような重さで、ちっとも北海道らしくない。
 涼を求めて北海道にやってきた旅行者はげんなりだろうが、実は住んでいる者はそうでもない。年間1週間あるかないかの暑さが、うれしいのだ。もう3ヶ月もすれば、雪が降る。厳しい冬のことを考えれば、少々暑くても不快ではない。
 今日の昼下がり「暑い日にはレゲエかビーチボーイズやね」と思いながらCDラックに向かうと、マイルス・ディビスの「On the Corner」が目にとまった。夏の午後には似つかわしくないほどに、濃厚な音が詰まったアルバムだ。

 「On the Corner」はドラムやパーカッション、手拍子が入り乱れて鳴りまくり、のたうちまわるリズムの隙間をついて、マイルスのワウワウ・トランペット(ワウワウというギター用のアタッチメントを使って電気的に音を歪ませている)が絡みつく。その他にもサックス、エレピ、オルガン、エレキギター、ベース、さらにタブラー、シタールといったインド楽器も加わって、音の洪水を作り出している。
 初めて聴くと少し不気味な音にも感じる「On the Corner」は、まるで「妖怪大戦争」のようなアルバムだ。ある意味で夏らしい。

 「On the Corner」はジャズではない。このアルバムはファンクの影響が強いともいわれているが、はたしてこれのどこがファンキーなんだろう?ぼくには分からない。アルバムタイトルからストリートミュージックの頂点を極めた1枚という評価もあるらしいが、街角で踊りながらこれを聴けるか。
 「じゃあ、この音楽は何?」と問われると答えに困る。結論はきっと「マイルスの音楽」なんだろうなあ。

 驚異的なのはマイルスがこのアルバムを作ったのが、今から30年以上も前の1972年ということだ。鋭利な響きの音の塊は、少しも古臭くは感じられない。むしろ、21世紀の今だからこそ理解できる音ではないか。
 既存のジャンルに属さないマイルスの音。「ジャンル分けなどくだらねえ」と笑い飛ばすかのように独特で迫力のある音。「On the Corner」の後にも先にも同じ様な音はない。

 暑い夏の午後に聴く「On the Corner」の濃厚なリズムのうねりは、なかなか痛快だった。明日も北海道は蒸し暑いようだ。

| ジャズの名盤 | 20:21 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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