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秋のジャズといえば「サムシン・エルス」

Somethin' ElseSomethin' Else
Cannonball Adderley


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 大雪山では紅葉が始まり、朝晩めっきり冷え込むようになった。いつの間にか、北海道はすっかり秋である。
 毎年、秋から冬にかけて、聴く音楽の中でジャズの割合が高くなる。トランペットやサックスの音色が、秋や冬の冷たい空気に良く似合うからだ。

 秋のジャズの決定盤といえば、やはり「Somethin' Else」である。
 このアルバムの一曲目は「Autumn Leaves」。つまり「枯葉」で始まる。マイルス・デイビスが「枯葉よ~、枯葉よ~」と、例のメロディを吹く。上品で繊細なトランペットの音色の中に男の哀愁までを感じさせるのは、さすがマイルスである。そんなマイルスにつられて、普段はバフバフと豪快にサックスを吹きまくる陽気なキャノンボール・アダレイまでが、クールで知的なソロを奏でる。
 マイルスにしては珍しく、メロディラインを大きく崩すことなく、原曲に忠実に奏でられる「Autumn Leaves」は、秋のぴったりの名演だ。
 一曲目があまりに素晴らしく、強烈な印象を残すため、その他の曲を忘れてしまいがちになるが、軽妙な「Love For Sale」、マイルス作の「Somthin' Else」など他の曲も粒ぞろい。これぞジャズの王道といった感じのアルバムである。

 「Somthin' Else」の実質的なリーダーはマイルス・デイビスなのに、なぜかアルバムはキャノンボール・アダレイの名義でリリースされている。
 これにはウラ話があって、マイルスとブルーノート・レコードの代表アルフレッド・ライオンは「一年に一回はレコーディングしよう」と契約書を交わさない約束をした。アルフレッド・ライオンはこの約束を守り、麻薬中毒でメロメロになって仕事がなかったマイルスにさえも、レコーディングの機会を与えた。

 その後、約束はマイルスのコロンビア・レコードとの専属契約によって破棄されることになる。しかし、アルフレッド・ライオンに恩義を感じていたマイルスは一年後に「Kind of Blue」を一緒にレコーディングするキャノンボール・アダレイをリーダーに仕立て、自分をサポートメンバーに見せかけることで、専属契約をかいくぐり約束を果たす。
 未だに「Somthin' Else」が特別な音に感じられるのは、きっとマイルスとアルフレッド・ライオンの友情がアルバムの背景にあるせいだ。

| ジャズの名盤 | 10:41 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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