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明日はジョン・レノンの誕生日

 明日はジョン・レノンの誕生日である。生きていれば65歳。しわくちゃのポールやすっかり頭が禿げ上がってしまったキースを見ていると、ジョンも白髪でしわが刻まれた顔になったのかなと想像してしまう。
 しかし、ぼくの中でジョンの時間は40歳で突然止まってしまっているので、年老いた顔は頭の中ではっきりとした像を結ばない。凶弾に倒れる直前のキリリとシェイプされ、すっきりとしたおだやかな顔のジョンがいつまでも微笑んでいるだけだ。

 実は、ジョンのソロアルバムを聴くのには勇気というか気合いが必要だ。とても、気楽に聴く気分にはなれない。あの事件は18歳の時の痛い思い出である。未だにそのダメージを引きずっているつもりはないけれど、ビートルズ解散後のジョンと向き合うのはなんだか気が重いのだ。
 でも、昨日の晩はジョンの誕生日が近いことあって、久しぶりに「ジョンの魂」を聴いてみた。リマスターされたミレニアムエディションがリリースされたこともあって、最近ではCDにボーナストラックが2曲追加されている。しかし、余計なおまけは不要。「ジョンの魂」は絶対に「Mother」で始まり「God」と「My Mummy's Dead」で終わらなければならない。
John Lennon/Plastic Ono BandJohn Lennon/Plastic Ono Band
John Lennon


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 「ジョン・レノン・ネイキッド」ともいえる「ジョンの魂」ほど、ジョンが自分自身をさらけ出したアルバムはない。ここにはビートルズのジョンもいなければ、ロックンローラーやラブ&ピースのジョンもいない。
 ジョンのギター、クラウス・ボアマンのベース、音数は少ないのにジョンの歌声に驚くほど献身的なリンゴ・スターのドラム。サウンドには余計な装飾がなく、歌詞もいたってシンプル。何をしてもポップであることが宿命だったビートルズ解散直後に、ジョンは極めてパーソナルでシンプルな内容のアルバムを作ったのだ。

 「ジョンの魂」は鐘の音に続いて「おかあちゃんが、どこかに行ってしまった」で始まる。「God」では「ビートルズなんて信じない、夢は終わった」と毒を撒き散らしながら、まだ甘い夢を見ているファンを蹴飛ばし、栄光の60年代にけじめをつける。そして「おかあちゃんは死んでしまった」という歌詞で「ジョンの魂」は終わる。
 ヒリヒリするほど痛切なアルバムだ。でも「Remember」が終わり、爆破音の後にかすかな音のピアノのイントロから始まる「Love」を聴いた時、救われた気がする。「愛と平和のジョン・レノン」は死後に作り上げられた偶像である。でも「Love」のような曲を作るのも、またジョンの本当の姿なのだ。

 ぼくは「ジョンの魂」を聴くたびに、ビートルズの解散にメンバーの中で一番のショックは受けていたのはジョンではなかったかと確信する。きっと、ジョンはビートルズではない裸の自分をさらけ出さないと前に進めなかったのだ。
 極めてパーソナルな内容のアルバムが傑作といわれ、ポピュラリティーを得たことにロックスターのジョンの凄さがある。しかし、10年後に起こった事件を考えると、それは同時に悲劇の始まりでもあったと思う。

| ビートルズとその周辺 | 10:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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