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THE・WHOライブレポート、11月13日大阪城ホール

WHOの来日記念Tシャツ

 2週間ぶりの更新になりましたが、今月の12日から4泊5日で大阪に行ってきました。その間に見たライブが2本、昼間は大阪の味覚を堪能して、夜は酒盛り、実に濃厚な日々でした。

 というわけで、今日はTHE・WHOのライブレポートを。

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| THE WHO | 10:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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気分は「A Hard Day's Night」

 来週の大阪行きをひかえて、何かと多忙につき、久しぶりの更新です。

 ここ数週間、朝から晩までPCの前に座って、唸りながら何とかアイデアをひねり出し、疲れ果てて寝る前にクールダウンとして、ブラックニッカの水割りを2、3杯ひっかける。そんな日々が続いている。
 夜、水割りを口にする時の気分は、まさに「A Hard Day's Night」だ。

 というわけで、今日のYouTubeからの一曲も、これ。



 ビートルズの若さが弾けているライブで「今日も1日よーく働いたけど、明日も明後日も稼ぐぜ!」という感じのする映像である。
 そして、ジョーンがポールにボーカルを渡す時のしぐさが、実にかっこいい。これを見ると「初期のビートルズってのは、ジョンのバンドだったんだなあ」ということを実感する。


 そういえば、Kinさんのブログ「guitars.grrr」に「A Hard Day's Night」の出だしの「ジャガーン」という音の謎が解明されたというエントリーがあった。

 詳細はこのページに詳しく載っているけれど、いくらロジカルに分析したところで、あの音は再現不可能。曲の価値も変わらない。個人的には、謎は謎のままで良かった気もするんだけど・・・・。

 もうしばらくの間、更新は滞りそうですが、近いうちに「I'll Be Back」ってことで、よろしくお願いします。
 
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| ビートルズとその周辺 | 19:05 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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ジョージ・ハリスンとポール・サイモンのデュオ

 すっかり秋深しの北海道では、平地でも紅葉が始まった。
 ただ、今年の紅葉は少し彩りが悪い。本来は暑いはずの8月に低温が続き、9月の方が暖かかったせいだろう。

 毎年、この時期なると、ぼくは古めのジャズやアコースティックな音楽が聴きたくなる。もちろん、派手なロックも聴くけれど、秋の夜長はいつもより少し思慮深く、静かに過ごしたい。

 そんなことを考えながら、いつものYouTube巡りをしていて発見したのが、ジョージ・ハリスンとポール・サイモンのデュオの映像。
 まずは「Here Comes The Sun」を。



 この映像、1976年のサタディ・ナイト・ライブのものだが、2人の息もぴったりで、とても即席のデュオだと思えない。
 「アビー・ロード」に収録されている原曲は、もちろん名曲中の名曲。でも、ギター2本というシンプルな構成で、春や秋の穏やかな日差しを感じさせるデュオ・バージョンは、それすら上回るような曲になっていると思う。

 次はサイモンとガーファンクルの名曲「Homeward Boud」。



 この曲も最初から最後まで完璧。ジョージが二番を唄うのだが、まるで自分の持ち歌のようだ。
 こういうのを見せられると「この2人は『サイモン&ハリスン』でレコードの1枚でも作ればよかったのになあ」と思ってしまう。

 ついでに、ぼくが好きな2人のアルバムを紹介を。

 まず、ポール・サイモンは「グレースランド」。

GracelandGraceland
Paul Simon


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 南アフリカのミュージシャンを起用して製作されたアルバムで、リリース当時はアパルトヘイト政策に関連しての批判もあった。
 しかし、そんな政治的な背景も過去のことになった今では、このアルバムは単純に音楽として素晴らしくて、色あせることのない名盤だと思う。

 ジョージ・ハリスンの場合は代表作の「All Things Must Pass」や「Cloud Nine」ではなく、あえてこれを選びたい。

George Harrison
George Harrison
B00014TJ6Q

 原題は「George Harrison」と彼の名前のまんまだが、邦題は「慈愛の輝き」。
 日本で独自に付けられる邦題には的外れなものも多いが、これはアルバムの中身を見事に表現した素晴らしいネーミングである。

 「慈愛の輝き」はジョージの死後にクラプトンもカバーした「Love Comes To Everyone」から始まり「Here Comes The Sun」の続編ともいえる「Here Comes The Moon」、キャッチなーメロディの隠れた名曲「Blow Away」などが続くジョージらしい柔らかなムードに溢れた1枚。個人的には彼のソロキャリアの中で一番好きなアルバムだ。

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| ビートルズとその周辺 | 19:07 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑

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正式発表はまだか?ベックとクラプトンの競演

 かれこれ1カ月近く前に「ジェフ・ベックとクラプトンが日本で競演する」というエントリーを書いた。でも、今のところは招聘元と思われるウドーから正式な発表はない。
 某掲示板によると、情報ソースはクラプトンのオフィシャル・ファンクラブの会報らしいので、来年の来年2月21日と22日にさいたまスーパーアリーナで競演するのはまちがいのないのだろうが、なんだかやきもきするなあ。
 正式発表が待ち遠しいってことで、今回もジェフ・ベックとクラプトンの競演シーンをいくつかご覧ください。

 まず、B.Bキングとクラプトン、さらにジェフ・ベックとアルバート・コリンズ、バディ・ガイが加わった超豪華なメンツによる「Sweet Little Angel」。



 オーソドックスなブルースを弾いても、ジェフ・ベックのプレイはどこかトリッキー。他の4人のフレーズにもそれぞれの特徴が色濃く出ていて、楽しめる映像だと思う。

 次はDVD「アームズ・コンサート ~三大ギタリスト夢の競演」に収録されているのとは別バージョンの「Stairway To Heaven」。



 ペイジ先生、DVDよりもこっちの映像の方が、かなり調子が良さげ。ステージアクションも堂々としていて、顔つきもかっこいい。
 ちなみに、ジェフ・ベックとクラプトンは最後の方にお付き合い程度で出てくるだけだが、3人の揃い踏みシーンはそれだけで貴重かも。

 最後は日本の野外コンサート「ロック・オデッセイ」からの映像。
 これはジェフ・ベックだけの曲だが、ぜひご覧いただきたい。



 バックがキーボードだけなので、ジェフ・ベックのギターの音がクリアに聴こえる。だから、見事にギターが唄っているのがよーく分かる。
 かつて、マイルス・ディビスは「人が唄うようにトランペットを吹きたい」と言ったらしいが、これを見るとジェフ・ベックも人が唄うかのようにギターを弾こうとしているのだと思う。

 この「Somewhere Over the Rainbow」はクラプトンもラストの1曲としてステージで唄っていたことがあった。2人が競演すれば、クラプトンが唄い、ジェフ・ベックがギターを唄わせる「Somewhere Over the Rainbow」が見られるかもしれない。
 さいたまスーパーアリーナ、行きてえー!

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| ジェフ・ベック | 20:35 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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釧路の弦六本舗さん、再訪

 一昨日は仕事の打ち合わせで釧路の隣町、標茶町へ。
 隣町といっても、北海道は広い。釧路までは、さらに車を40分ほど走らせないと辿り着けないけれど、3カ月ぶりに中古楽器店の弦六本舗さんに寄ってきた。

 以前に一度紹介した時にも書いたが、この弦六本舗さんは、ちょっと怪しい。とても良心的でステキな楽器店だけど、店のある場所が普通じゃない。
 実際に行ってみてのお楽しみって部分があるので、詳しくは書かないけれど、平日の夕方に行くと、午後6時を過ぎてから普通の会社が楽器屋に変わるという感じがするのだ。
 まあ、事務所の一角に、マーシャルのでかいアンプが無造作に置かれている会社なんて、普通はないと思いますが・・・・。

 そして、お店自体も決して広くはない。でも、ぼくには友達の部屋にギターを弾くために遊びに行くような感覚がある。
 この日も珍しい初期型のヴァンザンドのストラトや銀ネジのBOSSのOD−1などを試奏しながら「うーん、これ良いですねえ。で、そっちは?」「あっ、これも良いんですよ、弾いてみます?」などと話し込んでいるうちに、あっという間に2時間以上が過ぎてしまった。

 今回は以前から気になっていたMXRのオーバードライブ「GT−OD」と、無造作に積まれた「ギターマガジン」のバックナンバーを10冊ほど買ってきた。


MXR「CSP-21 GT-OD Overdrive」

 「GT−OD」は中古ながら良好なコンディションだったが、まだ弾き込んでいないので詳しいレビューは近いうちに。
 このオーバードライブ、あまり人気はないようだが、個人的にはツボにはまるトーンが出る。メタリックグリーンの筐体も独特の存在感があって、とても良い感じだ。

 弦六本舗さんに行くたびに「このお店が、もうちょっと近くにあったらなあ」と思うけれど、マメに通える場所にあればお財布がヤバイ予感もするわけで、家から150キロという距離感がちょうど良いのかもしれない。でも、月に一度は顔を出したいお店だなあ。

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| エレキギター、再び | 11:49 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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ビートルズの「Money」と金融危機について

 夏前から抱えている仕事が未だに決着せず、ウンウンと唸る日々が続いている。「でも、こういうご時世に仕事があるだけ幸せなんだろうな」と思ったりもする。

 「金融危機」「大恐慌」「株の暴落」などの言葉が乱舞するニュースや新聞。
 まったく、子どもの頃に思い描いていた21世紀はこうじゃなかったのにな。大阪万博のテーマでもあった「人類の進歩と調和」はどこに行ってしまったんだろう。あの頃は「輝ける未来」が信じられただけ、幸せだったということか?

 そんなことを考えていると、仕事の方も完全に煮詰まってしまったので、昨晩は午後8時過ぎに布団に入った。お酒も飲まず、朝まで約12時間ほど考えることをやめた。これはたまにやることだれど、意外に効果がある。ダメな時は、寝るに限るのだ。

 今朝、スッキリとした頭でPCの電源に手を伸ばし、ニュースサイトを見ると「三浦元社長、自殺」の文字が。「三浦和義」はある年齢以上の人には、とてもインパクトがある名前だろう。個人的には「自殺とは最も縁遠いような人だろうな」と思っていただけに、このニュースにはとても驚いた。

 金融危機と三浦元社長の自殺。ターザン山本氏がこの2つの事件を絡めて、こんなコラムを書いていた。

何? 三浦和義が自殺した? そんなバカな・・・

 ターザン山本氏はプロレス・ファンにはお馴染みの名前。
 一時期は「週刊プロレス」の編集長として、プロレス界のみならず、読者(ぼくもその一人だ)にも多大な影響を及ぼした。しかし、最近ではその影響力や文章のキレも少し衰えてしまったなと感じていた。
 でも、今回のコラムには、かつてのキレ味が感じられるような気がする。

 今回の金融危機については、色々と考えさせられることがある。でも、あまりに規模が大き過ぎるうえに、被害の実態が見えにくい。だから、余計に不安も感じる。ホントに金融マーケットというやつは厄介だ。


 珍しく小難しい話を長々と書いてしまったけれど、今日の本題はビートルズだった。
 まずは、Youtubeからビートルズの「Money」を。



 ポールのMCにおどけるジョン。初期のビートルズの仲の良さが感じられる微笑ましい映像だが「お金をくれ、たくさんの金を」とリフレインする歌詞は、どこか自虐的である。

 後出しの解釈になるけれど、ビートルズが2枚目のアルバム「With The Beatles」のラストの1曲に「Money」を選んだことは、何か暗示的なものを感じる。

With the BeatlesWith the Beatles
The Beatles


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 そんなビートルズの実質的に最後のアルバムとなったは「Abbey Road」だ。
 レコードではB面だったメドレーの一曲「You Never Give Me Your Money」の出だしで、ポールは「キミはぼくにお金をくれない、君がくれるのは変な紙切れだけだ」と歌った。そして、メドレーの最後の曲は「The End」である。なんという自己完結性だろう。

 もちろん、作った本人たちはまったく意識してないだろうけれど、ビートルズっていうグループは最初から最後まで完璧だった。偶然というには、あまり出来過ぎていると思う。

Abbey RoadAbbey Road
The Beatles


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 「お金をくれ、たくさんの金を」と「キミはぼくにお金をくれなかった、君がくれたのは変な紙切れだけだ」。この2つのフレーズは、今という時代を見事に表現している気がする。
 優れたソングライターや素晴らしいレコードは、時として予言者的な役割をするものなのかもしれない。

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| ビートルズとその周辺 | 16:54 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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いち早く、映画「シャイン・ア・ライト」を見た

 ちょっと前に、作家・山川健一氏のブログを見ていると、こんなエントリーがあった

 なんと、ローリング・ストーンズとマーティン・スコセッシ監督がタッグを組んだ映画「シャイン・ア・ライト(Shine a Light)」を、早くも見たというのだ。
 友だちが買った輸入版を見たらしいのだが、全米では既に公開済みなので、DVD化されていたとしても、おかしくはない。「それなら、日本のアマゾンでも売ってないか」と探してみると、やっぱりありました。

Shine a Light (Ws Dub Sub Ac3 Dol Sen)Shine a Light



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 輸入版のDVDとしてはちょっといい値段がついているし、 リージョン1なのでフリーリージョンのDVDプレイヤーが必要で、日本語の字幕もなし。さらに、カスタマーレビューには粗悪なメキシコ盤でブックレット等も一切付いていないと書いてある。
 かなり悩んだけれど、誘惑に耐え切れず、ポチッとな。いち早く「シャイン・ア・ライト」を見てしまった。

 日本では公開前の映画、ネタばれになっちゃうので中身については、詳しく書かないけれど「これはストーンズ映像の最高傑作だ!」と言えるほどの仕上がりだった。
 近頃はツアーが終わるたび、ファン泣かせの高額なDVDをリリースするストーンズだが、今回の映画はそれらとは一線を画していると思う。やはり、何台ものカメラで丹念に撮影されて、一流の映画監督が編集した映像は違うのだ。

 撮影の舞台をニューヨークのビーコン・シアターという狭い劇場の設定したのも、ストーンズとマーティン・スコセッシの勝利の原因だと思う。
 巨大なスタジアムを埋め尽くした大観衆、大掛かりなステージといったスケールを感じさせるカットこそないものの、ステージが狭いがゆえにストーンズのパワーが良い意味で拡散しない。さらに、メンバー間の距離も近いので、最近の映像では見られなかったようなカットが続出するのだ。

 この映画、ギターの音がクリアに記録されている点も素晴らしい。特に、キースのギターの音が、やけに生々しく聴こえる気がする。ホント、キース好き、ギター好きにはたまらない映画だ。

 しかし、とある疑問が頭に浮かんでくる。
 キースのテレキャスターの音は、どうしてあんなに太いのだろう。そして、ES355TDからは、セミアコらしからぬシャープなトーンがガッンと飛び出してくるのは、なぜ?
 ギターの音がはっきりと聴こえるがゆえに、キースが弾き出すトーンとギターが本来持っているはずキャラクターの間に大きなギャップを感じるのだ。

 キースの楽器、機材関係の情報は、ストーンズのトップシークレットらしい。でも、どんなギターであれ、キースが弾けばキースの音になってしまうんだろうなあ。ぼくには、それしか答えが見当たらない。
 そんなキースがギターを持たずに歌いきる「You Got The Silver」は「シャイン・ア・ライト」の中の衝撃的な映像のひとつ。還暦を過ぎて、歌がうまくなるキース、驚くべきオヤジだと思う。

 この映画、DVDを何度か見たけれど、ぜひ映画館行って、大画面と大音量で楽しみたいと思う。でも、北海道では見られるんだろうか?
 映画の公式サイト劇場情報には、未だに北海道の劇場の名前がないのが気がかかりだ。

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| ローリング・ストーンズ | 20:33 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑

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これって隠れた名機かも、MAXON OVERDRIVE OD-02

 以前にBOSSのSD−1についてのエントリーでも書いたけれど、ぼくはオーバードライブというエフェクターが大好きで、最も踏む回数の多いペダルである。

 とにかく、いろんな種類のオーバードライブを試してみたいと思っているけれど、様々なメーカーから数え切れないくらいの機種が発売されているので、すべてを鳴らすことなんてできっこない。
 それでも「せめて定番のモノくらいは」ということで、BOSSの「SD−1」を買ってみると「なるほど、定番には定番といわれるだけの理由はあるんだな」と納得してしまった。
 そうなると気になってくるのが、もうひとつの日本発オーバードライブの定番、チューブ・スクリーマーだ。

 70年代の終わりに誕生したチューブ・スクリーマーは別名「グリーン・モンスター」と呼ばれ、30年近くに渡って世界中のギタリストの足元に君臨し続けているオーバードライブである。
 中でも、初期型の「TS−808」や「TS−9」にはプレミアが付いて、今では超高額で取引されるヴィンテージペダルとなっている。

 しかし、これらはほぼそのままの形でリイシューされているので、復刻版なら比較的手ごろな値段で買える。


IBANEZ TS-808/TUBE SCREAMER


IBANEZ TS-9

 チューブスクリーマーという名前へのあこがれは抑えがたくて「安いほうの復刻版のTS−9を買ってみようかな」などと思っている時に、いつものハードオフで見つけたのがマクソン(MAXON)のオーバードライブ「OD−2」だ。

 実はチューブスクリーマーを製造していたのはマクソンの日伸音波製作所で、OEMとしてアイバニーズに供給していたらしい。つまり、ブランド名は異なっても、マクソンのオーバードライブには、チューブスクリーマーと同じような回路が採用されていると考えられるのだ。
 「OD−2」に付いてた値段は4.000円。「PHASE」と「MIX」という訳の分からんつまみが二つ付いているが少々気になったけれど、即購入である。

MAXON OVERDRIVE OD-02

 家に持ち帰って、鳴らしてみると「PHASE」と「MIX」の部分は、揺れモノ系のフェイザーの役割をするのではなかった。
 下の三つのつまみはドライブ、トーン、レベルで一般的なオーバードライブについているものと同じなのだが、上の二つのつまみを回すと、トーンがかなり変化する。さらにインプット・ジャックの下に付いているジャックにフットスイッチを差し込むと、外部からこの回路のON/OFFができることも分かった。

 「これって、何だろ?」とネットを検索してみると、答えはマクソンの公式サイトで見つかった。
 マクソンのサイトには、生産が完了した旧製品のマニュアルがPDFファイルとして置かれていて、その中に「OD−2」のマニュアルもあったのだ。実にエライ!
 このあたりは日本の他のメーカーも見習って欲しいところである。

 ダウンロードして読んでみると、上のふたつのつまみは「エンハンサー」または「エキサイター」と呼ばれるエフェクターの役割をすると書かれていた。つまり、音の輪郭を際立たせて、抜けを良くするエンハンサー回路がオーバードライブに組み込まれているというわけだ。
 しかし、色々とセッティングを変えてみても、この機能を使いこなすのが、意外に難しい。エンハンサー回路は上のノブを絞り込むことでオフにできるから、今では単純にオーバードライブとして使っている。

 肝心のトーンの方だが、ミッドが濃厚で音に太さと粘りがある。いわゆるチューブスクリーマー系のオーバードライブの音がしていると思う。エンハンサーを使わなくても音の抜けは悪くないし、昔のエフェクターにしてはノイズが少ないのも特筆すべき点だ。

 音色を文字で表現するのはとても難しいけれど、BOSSの「SD−1」をクリームシチューだとすると、マクソンの「OD−2」はビーフシチューかもしれない。じっくり煮込まれてコクがあり、スパイスも効いている。そして、ちょっと黒っぽい音がする。
 クリームシチューとビーフシチュー。ぼくはどちらかも好きだけど、ブルースやエッジの立ったフレーズを弾くなら、ビーフシチューだな。
 いずれにせよ「OD−2」のくどくならい程度の濃さのドライブ感には、クセになりそうな快感があると思う。


 ぼくの愛読書「THE OVERDRIVE BOOK 2」によると、マクソンの「OD−2」は1985年に新たな筐体を採用した「ZEROシリーズ」のひとつとして発売され、他にも「ST−01(SUPER TUBE SCREAMER)」「OD−01(THE DRIVER)」などのオーバードライブがあったらしい。

 マクソンの「ZEROシリーズ」のオーバードライブは、ネットを検索してもひっかかってくるページが少ないし、マイナーな存在のエフェクターだと思うけれど、隠れた名機かもしれないですぜ。
 既に評価の高い有名なエフェクターに、どうしても目がいってしまうけれど、あまり知られてない日本製の隠れた名機ってのは、まだまだありそうな気がするなあ。

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| エレキギター、再び | 20:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ロック史上最強のビジュアルバンド、THE・WHO

 動くTHE・WHOを初めて見た日のことは、今でもはっきりと覚えている。
 あれは確か高校1年の夏だったと思う。京都テレビで映画「ウッドストック」が放映されて、その中にTHE・WHOが登場したのだ。

ディレクターズカット ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間ディレクターズカット ウッドストック 愛と平和と音楽の3日間
ドキュメンタリー映画


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 電波状況が悪く、ノイズまじりのブラウン管の中に映し出されたTHE・WHO。暗闇の中のステージ、薄明かりといっていい照明に照らされて、腕を回してギターを弾く鼻のでかい男。その横で、ボーカリストがマイクぶん回し、音数の多いベースラインがせわしなく鳴り続け、オカズだらけのドラムがバンドをあおる。
 


 「Summertime Blues」の最後、鼻のでかい男はギターを床に叩きつけ、ひとしきりノイズをふりまいたかと思うと、それを観客に向かって投げ入れ、ステージを去っていった。

 ぼくは既にビートルズやストーンズを聴いていたけれど、テレビの中のTHE・WHOの姿には五感のすべてを刺激する何かがあった。今ふり返ると、あれこそがホントの意味でロックの洗礼を受けた瞬間だったと思う。
 「エレキギターを手にして、高く飛べ。そいつがロックだ」。ピート・タウンゼントから、そう教えられた気がした。数ヵ月後、ぼくはアルバイトをして、エレキギターを手に入れた。


 THE・WHOの人気や評価が、日本ではアメリカやイギリスに比べて、驚くほど低いのは「全盛期の70年代初めに、日本に来なかったからだ」とする説がある。さらに、その話は「もし、あの頃に日本に来ていたら、初来日した時のレッド・ツェッペリンや箱根のピンク・フロイドと同じように、伝説のライブとして、未だに語り継がれていただろう」と続く。

 ぼくも映画でTHE・WHOを見てから、何枚かのレコードを聴いてみた。しかし、正直なところ、あの時ほどの興奮は感じられなかった。むしろ、名盤とされる「TOMMY」などは「なんじゃ、こりゃあ」と大きな違和感を感じたほどだった。

 そんなTHE・WHOへの違和感を吹き飛ばしたのが、NHKのヤング・ミュージック・ショウの枠で放映された「カンボジア難民救済コンサート」だった。
 クラッシュやエルビス・コステロ、スペシャルズなど、当時のロックシーンで勢いのあったパンク系の若いバンドの中にあっても、THE・WHOの輝きは衰えることなく、ピート・タウンゼントはステージのど真ん中で腕を振り回し、不敵な笑顔を浮かべていた。
 その後ろに居るはずのドラムのキース・ムーンは、既に他界してしまっていたが、THE・WHOは相変わらずパワフルにロールしていたのだ。

 当時はようやく家庭用のビデオデッキが普及を始めたところで、「カンボジア難民救済コンサート」を録画した友達の家に行っては、何度もTHE・WHOの登場するシーンををながめた。

 そして、ぼくのTHE・WHOへの想いを決定付けたのが、映画「キッズ・アー・オールライト」だ。

キッズ・アー・オールライトキッズ・アー・オールライト
ザ・フー


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 この映画は70年代の終わりに製作されたが、日本では公開されず、20歳を過ぎてから高価な輸入盤のビデオとして手に入れた。
 数年前にデジタルリマスターされ、今回の来日に合わせて廉価版が再発売されるようだが、昔はTHE・WHOの映像を手に入れるのは至難の業だったのである。

 そんな「キッズ・アー・オールライト」こそが、THE・WHOの最高傑作だと思う。
 映画を最高傑作と言い切ってしまうことに、違和感がなくもないけれど、これを見れば、彼らのすべてが分かる。CDを聴くのは、それからでも遅くはない。逆に言えば、この映画を見て、何も感じなければ、THE・WHOなんて聴く必要はない。



 「Won't Get Fooled Again−無情の世界」はTHE・WHOのキメの一曲で、映画の中のハイライトシーンのひとつ。ぼくは数あるロックの映像の中で、これが一番好きだ。この中に、ロックのエッセンスのすべてがあるような気がする。

 THE・WHOは妙に屈曲したバンドである。そして、映像を伴わないと、その凄さが分かりにくい。しかし、数々の映像に記録されている姿は、どれも圧倒的にかっこいい。だから、ぼくはTHE・WHOこそが、ロック史上最高のビジュアル・バンドだと思っている。


 あと1ヶ月半後、高校生の頃からあこがれ続けたピート・タウンゼントを見る予定だ。今のTHE・WHOに残っているオリジナルメンバーはたった二人で、共に還暦を越えている。
 ぼくが目撃するのは、ひよっとしたらTHE・WHOの残骸かもしれない。しかし、そこにはきっと何かがある。絶対に落胆はしないと思う。
 そんな確信があるのは、高校1年の夏の衝撃が、あまりに大きくて、未だに鮮明な記憶として体の中に残っているからだ。

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| THE WHO | 20:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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あたふたする秋、ベックとクラプトンの競演

 北海道の9月は天気が安定していて、夏のような気温の日が続いたので「ひょっとしたら、今月の平均気温のほうが8月よりも高いんじゃないの」と思っていったら、いきなり秋が来てしまった。数日前の昼過ぎから、空の色も空気感も唐突に秋に変わってしまったのだ。
 もう9月も終わりなのだから、秋が来るのも当たり前。でも、北海道の秋は冬への入り口なので「もうすぐ、冬が来るぞ」と、何だかせきたてられるような気分になってしまう。

 そんな突然の秋の訪れと共に、PCが不調になってしまった。
 酔っ払いながらネットを見ているときに、余計なリンクをクリックしてしまって、タチの悪いスパイウェアに進入されたらしく、起動するたびにセキュリティ・ソフトから警告が出てくるのだ。
 色々と調べてみると、ぼくのPCに忍び込んだスパイウェア自体は、それほど害のあるものではないようだが、駆除するのには手間がかかる奴らしい。専用の駆除ソフトや何種類かのオンラインスキャンなども試してたが、効果がなかった。
 起動のたびに警告が出るのは気分が悪いし、PCは仕事で使う道具だから、もしもの時のことを考えて、思い切ってPCをフォーマットすることにした。

 実はPCをフォーマットして、OSを入れ直すのはWindows98を使っていた時以来だ。XPというOSは比較的安定しているせいで、これまでフォーマットする必要を感じなかったのだ。
 フォーマット前のファイルのバックアップ、現在のPC環境の記録等には時間がかかったけれど、フォーマット→再インストール自体は、わずか数十分で終わってしまい「起動ディスクが必要で、数時間はかかった昔とは大違いだなあ」と感心してしまった。
 しかし、大変なのは再インストール後の作業だ。以前の環境に戻すのに「あれ、あのドライバーの入ったCDはどこへ行ったっけ?」「あのソフトのシリアルは?」などと探し物を求めて、部屋を大掃除する羽目になってしまった。

 昨日あたりからようやく使えるようになったPCはサクサクと動いて快調。ライティングのエラーの出ることが多くなっていたDVD−Rも、見事に甦った。
 4年以上も酷使したPCが再び快適に使えるようになったと思えば、復旧に費やした時間は惜しくはないけれど、やっぱりOSの再インストールは大変な作業。酔っ払ってネットの荒波の中に乗り出してはいけませんなあ。


 そんなあたふたする秋の日々の中に、ビックニュースが飛び込んできた。
 ぼくがいつも見させてもらっているブログの「Laid-Back」さんや「guitars.grrr」さんによると、既に来日の決定しているジェフ・ベックと同時期にエリック・クラプトンも来日して、来年2月21日と22日のさいたまスーパーアリーナでのライブで競演するというのだ。二人の競演は海外では何度も実現しているけれど、まさか日本で見られるとは!

 プロモーターのウドーからの正式発表はまだのようだが、ホントに実現するとして、どういうステージになるのだろうか?
 最も可能性がありそうなのは、最初にそれぞれのバンドで別々にプレイして、最後の何曲かで競演するというパターンだろうけれど、それでも二人が一緒のステージに立つ姿は見てみたい。

 2日間の限定となれば、さいたまスーパーアリーナのチケットはプラチナペーパーになりそうだし、11月のTHE・WHOとキャロル・キングの二夜連続ライブもまだ先なのに「来年の2月のことを真剣に考えなければいけないのか」と、またあたふたしてしまった。


 下の動画は「Laid-Back」さんでも紹介されていた「クロスロードギターフェスティバル」でのジェフ・ベックとクラプトンの競演による「哀しみの恋人達」。

 

 確かお蔵入りになった映像のはずなのに、こうして見られちゃうのが、ネットのすごいところ。
 さらに、冒頭からジェフ・ベックのプレイがすごい。常にアームとボリュームをいじくりながら弾いているから、あんな音が出るのだろうけど、まさにジェフ・ベックでしか出しえないトーンだ。

 実は以前から感じていたことだけど、ジェフ・ベックのギターのトーン自体は、あまり美しくない。音色という部分だけを切り取って考えると、どちらかという悪趣味なトーンかもしれない。しかし、それにジェフ・ベックの指や手が加われば、唯一無二のトーンに変化して、繊細な力技で納得させられる音がギターから出てくる気がするのだ。

 それに対して、「哀しみの恋人達」の後半で聴けるクラプトンのソロはスケールに沿った手癖のフレーズの連発のような感じがして、少し面白みに欠ける。そんな二人が競演すると、おいしいところはジェフ・ベックがさらっていくような気がするなあ。

 そんなおいしいとこどりのジェフ・ベックをもうひとつ。



 シークレット・ポリスマン・コンサートにおけるハイライトシーンの「I Shall Be Released」は、全盛期のスティングがとんでもなくかっこいい一曲。でも、よーく聴くとジェフ・ベックがバッキングとオブリガートで、さりげにすごいプレイをしていて、自分を強く主張しているのだ。
 お祭り騒ぎの中に紛れ込んでも、ただでは帰らないジェフ・ベック。日本でのクラプトンとの競演で何を見せてくれるのか、とても楽しみだ。

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コロムビアミュージックエンタテインメント 2003-04-23

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 今のところと、ジェフ・ベックとクラプトンの競演が見られるDVDは、上の2枚のみ。
 とにかく、さいたまスーパーアリーナでのライブは貴重なものになると思う。

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| ジェフ・ベック | 18:23 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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